キャリア採用とは?中途採用との違いを徹底解説!

テクノロジーの発展などによって、これまで以上に変化が激しい時代となっています。企業活動においても、これまでと同じやり方では、うまくいかなくなるケースも増えているのではないでしょうか。新たな分野に挑戦したり、新規事業などを立ち上げる企業も増えています。それに伴い、採用する人材にも変化が起きています。

 

こういった背景から、最近聞くようになったのが「キャリア採用」という言葉。「中途採用」と何が違うのか、違いについて明確に答えられる人はあまり多くないかもしれません。そこで、この記事では、「キャリア採用」の言葉の定義の違いから、キャリア採用を導入する際の注意点などについて説明します。ぜひチェックして採用活動の参考にしてください。

 

キャリア採用とは?


まずは「キャリア採用」という言葉の定義について説明します。キャリア採用とは、「就業経験があり、業界や職種経験のある方」を募集する即戦力採用のことを指します。たとえば、営業職募集で、法人営業経験3年の人材を求めている場合は、キャリア採用になります。即戦力なので、教育コストなどをおさえられ、すぐに活躍してもらえるのが特徴です。

中途採用との違いは?

「中途採用」はもっと広い意味で使われていて、即戦力採用だけではなく、「未経験者採用」「第二新卒採用」も含むのが一般的です。つまり、中途採用の中でも経験者採用を「キャリア採用」と呼び、新卒以外の採用を「中途採用」と呼んでいます。たとえば、営業職の中途採用の場合は、

 

A)営業経験者を募集する場合→キャリア採用

B)就業経験のある未経験者を採用する場合→中途採用

 

となります。

 

経験・スキルを持った人を募集していることを伝えるためにも、中途採用ではなく「キャリア採用」という言葉が使われるようになっています。また後述しますが、教育コストをかけずに早期に活躍してくれる可能性があるので、企業にとっては事業をより効率的に推進できるメリットがあります。

キャリア採用が注目されている理由は

終身雇用が崩壊しはじめ、転職活動が当たり前になってきた今、市場にはスキル・経験を持った人材が多くなっています。求職者からしても、先行きの見えないVUCAの時代、1社で定年まで勤めあげるという価値観は薄まってきて、自分のスキルを上げていける会社に転職し、自ら市場価値を高めていくという価値観が浸透し出しています。つまり、転職市場には即戦力となる人材が増え、即戦力人材を獲得しやすくなっていると言えるでしょう。

 

さらに今の時代はテクノロジーの発展が著しく、企業が時代の変化に対応するためには、自社内での育成だけでは間に合わなくなってきている部分もあるのです。特にIT関連のスキルを有している人材を求める企業は多く、スキル・経験を持っている人を採用したいというキャリア採用のニーズが増えています。また最近では新卒採用の雇用も変わってきており、これまでの日本で一般的だった総合職採用とは別の、専門職を採用するジョブ型雇用という新しい雇用が生まれてきているのも、こうした背景によるところが大きいと言えます。

 

en-gage.net

engageの特徴

キャリア採用が多い職種とは?

どの職種もキャリア採用は存在します。また募集背景などによっても異なるのですが、どちらかというと専門職のほうがキャリア採用は多くなると言えます。たとえば、人事、経理、営業企画、法務、システムエンジニア、Webディレクター、デザイナー、データアナリストなどはキャリア採用である場合が少なくありません。

 

専門的な分野である場合が多いので、イチから教育していくことが簡単ではなく、また即戦力人材になるために時間も要するためです。教育コストを考えるとキャリア採用にしたほうが早く、効率的だという考えになるでしょう。また最近は、ゼネラリストよりもスペシャリストの需要が増えていることもあり、こうしたスペシャリストと言われる職種でのキャリア採用が多くなっています。

キャリア採用のメリット

就業経験があり、業界や職種経験のある方を採用するキャリア採用。メリットは大きく3つあります。

即戦力人材を採用できるので、早く事業成長ができる

1つ目のメリットは、経験を重視した「即戦力人材」を獲得できることです。競合よりも早く事業を成長させていくことが企業にとって大事なので、スピードは非常に重要な要素。即戦力人材はイチから人材を育てていく必要がなく、入社後すぐに活躍が期待できるため、採用して事業をスピーディーに成長させていくことができます。

社内にはない新しいやり方、ノウハウを吸収できる

変化が激しい時代に会社が適応し発展するためには、新しい考え方や価値観を取り入れることが不可欠です。特にテクノロジーの発展が著しい今の時代は、従来のやり方に固執していると、変化に追いつけなくなってしまう可能性もあります。キャリア採用した人材は、社外の考え方、価値観を持っています。自社では当たり前にやっていたことが、じつは非効率だった、もっと柔軟な考え方ができた、違うやり方があったということは少なくありません。外からの発想を入れることで、会社としてより柔軟になり、時代に適応することができます。

実務においては、教育コストがかからない

キャリア採用は、社会人としての経験もあり、職種・業種である程度の知識やスキルを有しているため、教育コストがかかりません。もちろん会社の理念などについては教育していく必要がありますが、実務においてはすぐに活躍できるため、教育コストは未経験を採用する場合と比べると抑えられます。

 

職種未経験から採用する場合は、イチから教えることが増え、即戦力になるまでに時間がかかります。また社内で教育する場合は、OJTやOFF-JTなどを通じて教育していくので、社員の負担が増える可能性も。キャリア採用では教育コストを抑え、早期に活躍してもらうことが可能です。

キャリア採用のデメリット

キャリア採用のデメリットは大きく2つあります。

未経験採用と比べると、給与相場が高くなる

一つ目が、「給与コスト」の高さです。キャリア採用は、知識・経験・スキルを有している人を採用するため、未経験採用と比較すると、給与が高くなりやすい傾向があります。同じ職種の経験者の給与相場などを見ながら給与を決めていかなければ、応募してもらえない可能性も。ただし教育コストなどを考えれば、多少給与が高くなったとしても、十分見合う活躍をしてくれる可能性はあります。

社風やカルチャーに馴染むとは限らない

2つ目は、社風やカルチャーに馴染まない可能性があること。前職の経験や、やり方がある程度身に付いた状態で転職してくる可能性があります。もちろん、転職先のカルチャーに合わせることができる人もいますが、前職でのやり方にこだわってしまい、転職先の企業のカルチャーに慣れず、社員と人間関係がうまくいかないというケースも。新卒から入社する人はまっさらな状態で入るので、比較的会社のカルチャーになじみやすいですが、前職経験があるばかりに、社風やカルチャーに馴染みにくいことも。これらは、既存の社員との衝突や摩擦のきっかけにもなり、最悪早期退職につながりかねません。そのため、採用時には「経験者能力」だけでなく「社風やカルチャー」に合うか、という観点でも見極める必要があります。

キャリア採用をするにあたってのポイント【募集前にやるべきこと】

 

キャリア採用を募集する前のポイントを紹介します。

求める人物像を明確にする

採用は、事業計画を達成するために行います。だからこそ、適当に採用する人物像を決めることはできません。たとえば、来期の事業売上目標が10億円になったとします。しかし今期の売上は8億円。この2億円の差を埋めるために、どのようなスキル・能力をもった人材が必要なのかを考えていく必要があるのです。

 

さらに採用してすぐに辞められてしまうと、余計にコストがかかってしまいますし、事業計画の達成が難しくなってしまいますので、自社の営業スタイルなどを考慮して、どのような志向性の人材を採用すればマッチし、長く活躍してくれるのかを考えることも大事です。

 

このように考えると、未経験者の採用で良い場合もあれば、経験・スキルを有している人材でなければ事業計画を達成できないケースも出てくるでしょう。だからこそ、まずは事業計画との差を認識することが大事。その差を埋めるために採用すべき人材のスキル、志向性を明確にし、募集をする必要があるのです。

給与水準や労働環境を整える

求める人物像が決まったとしても、その人が応募してくれるかどうかは分かりません。たとえば、同じような職種の給与相場が月給25万円なのに、給与が20万円であった場合は、他で魅力がない場合は、不利になってしまいます。だからこそ、求める人材の給与相場・待遇を把握することが大事です。たとえば、転職サイトなどをみると、他社の同職種がどのくらいの給与で募集しているかを知ることができます。

 

もちろん、給与を上げることがすべてではありません。しかし、あまりにも大きな差が出てしまうと採用ができないということが発生するので、ある程度給与はチェックしておく必要があります。また労働環境も同じように他社をチェックしておくとよいでしょう。同じ職種の仕事で残業が少ない会社が多いのに、自社だけ残業がたくさんあれば、避けられてしまう可能性も。他社と比較してどうなのか?ということを理解しておくだけでも、採用活動は変わります。

 

キャリア採用をするにあたってのポイント【募集時にやるべきこと】

自社の魅力を積極的にアピールする

キャリア採用は即戦力となるため、採用の難易度は高くなります。自社に興味を持ってもらえるように、しっかり魅力を届けることが必要です。求人や採用サイトには必要な業務内容や給与などの情報だけではなく、一緒に働く人、会社のカルチャー、入社後のキャリアについてなど、さまざまな情報を載せて魅力を伝えましょう。また裁量、やりがい、ミッションなどについても細かく伝えることも大事です。給与、福利厚生などの衛生要因だけアピールしてしまうと入社後のギャップが生じてしまうからです。また、仕事について魅力を感じてもらうことで他社と差別化することも可能です。まずは自社の魅力を整理しましょう。

会社・仕事のリアルな部分までしっかり伝える

採用は入社がゴールではありません。採用後に定着し、活躍してくれることこそゴール。そのためには、ミスマッチのない採用が不可欠です。募集段階で良いところばかり伝えていると、入社した時にギャップが生まれがち。だからこそ、良いところだけではなく、改善すべきところ、入社してぶつかる厳しい部分も伝えることが大切です。じつは、社員1名が入社後3カ月以内に離職した場合の損失額は「約187.5万円」と言われています。

参考:エン・ジャパン「なぜ人は辞めるのか?退職を科学する」

 

できないこと、整っていないこと、実現できないことなどを隠して入社させても、入社後にギャップを感じてすぐに辞めてしまえば、再度採用コストや教育コストがかかり、企業にとって負担になってしまいます。定着・活躍を前提とした採用が非常に大事です。

キャリア採用をするにあたってのポイント【選考時にやるべきこと】

自社に必要な人材かを見極める

ついつい、学歴や勤務先での社歴、経験や過去の実績だけを注意してみていませんか?それだけではミスマッチにつながってしまう可能性があります。重要なのは、経験や実績に対してどう考え行動したのかなど考え方を知ること。その考えや動きが自社にとって必要であるか、という情報も引き出すことです。また、転職によりキャリアを築いていくタイプだと、すぐに転職してしまうリスクも。早期退職にならないように、見極めが必要です。

キャリア採用をするにあたってのポイント【入社までにやるべきこと】

フォローはしっかり行う

内定を出したからと言って必ず入社してくれるわけではありません。他社の選考も進んでいる場合も十分に考えられます。優秀な人材であればあるほど、他の企業で内定をもらっている可能性は高く、内定後のフォローは欠かせません。たとえば、現場の社員とあって話をしてもらうことも有効です。また、応募者が不安に感じていることを払しょくするための面談を設け、できるだけ自社の魅力が伝わるように、また応募者の不安な部分を取り除くことで入社意欲を上げる必要があります。

キャリア採用も無料でできるengage(エンゲージ)とは?

engage(エンゲージ)とは、東証一部上場のエン・ジャパンが手掛ける、採用支援サービスです。すでに40万社以上が導入するなど今注目を集めています。特徴は、採用サイトを無料で作成できたり、無料で求人を掲載できるなど、無料で採用活動に使えること。ここでは何ができるのか一つ一つ説明していきます。

無料で採用サイトをつくれる

engage(エンゲージ)は、自社の採用サイトを無料で作成することができます。Webサイト制作会社などに依頼して採用サイトを作成すると、数十万円から数百万円の費用がかかります。しかし、engage(エンゲージ)であれば、オシャレなサイトが0円で作成可能。プログラミングなどの知識は不要。デザインフォーマットが用意されているので、テキストの入力や画像の選択をするだけで採用サイトが完成します。下記のような採用サイトを無料で作成できます。


無料で求人を掲載できる

engage(エンゲージ)は、0円で「何件でも」「いつまででも」求人を掲載することができます。たとえば、全国の支店ごとに営業職を募集する場合。営業職×47都道府県の合計47求人を作成し、地域ごとにアピールポイントを変えて掲載ができます。掲載する求人の雇用形態は問いません。「正社員」「契約社員」「新卒採用」「パ―ト/アルバイト」など、engage(エンゲージ)一つで全職種を網羅することができます。しかも掲載期間が無制限です。

無料で求人を何回でも修正できる

engageでは求人は掲載後も、無料で何回も修正ができます。「求人を掲載したけど応募数が集まらない」「もっと魅力的にブラッシュアップしたい」といったとき、月給をあげて変更をしたり、仕事内容を変更したり、雇用形態を変更してみることが可能。応募状況をみながら柔軟に求人を変更することができます。

Indeedなどの求人サービスに自動で求人が掲載される

エンゲージで掲載した求人は、自動で「Indeed」や「Google™しごと検索」、「求人ボックス」「スタンバイ」などの求人サービスに掲載されます。そのため、求人の露出が高くなり、求職者にも見てもらいやすくなります。結果的に、応募を期待できるようになります。

まとめ

今後も増えていくであろうキャリア採用。優秀な人材を獲得したい企業は増え、人材獲得競争はますます激しくなっていくでしょう。だからこそ、企業はできるだけ魅力を伝え、求職者に選んでもらう理由をつくっていくべきです。また採用後にもしっかりと定着してもらう必要も出てきます。ぜひこの機会にエンゲージをご利用ください。求人掲載は無料、採用サイトの作成も無料でできます。

 

engage

採用ガイド編集部

engage採用ガイド編集部は、人材業界で長く活躍している複数のメンバーで構成されています。人材業界で営業や求人広告ライターなどを経験したメンバーが、それぞれの得意領域を担当し、専門的な知識に基づき執筆を行っています。

engage採用ガイド編集部は「採用に悩む経営者・人事担当者の頼れる相談先」としてこれからも日々情報をお届けしていきます。 ※engage採用ガイドはエン・ジャパン株式会社が運営している情報サイトです。