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自己PRで「協調性」をアピールする効果的な方法は?(職種別の例文あり)


「自己PR」は、求職活動中には欠かせないものですね。採用担当に「この人と一緒に働きたい!」と興味をもってもらうためにも、重要な手段です。特に定番の内容は、未経験の業界・職種でもアピールしやすい「協調性の高さ」。しかし、「どうしたら協調性があることを伝えられるのか……」とお悩みの方も多いと思います。

 

この記事では、自己PRにおける「効果的な協調性のアピール法」をご紹介。企業や職種によって異なる「求められる協調性」の違いも解説します。ページの末尾には、自己PRを考える際に使えるチェックポイント・例文もご用意しました。ぜひ、応募書類の作成前・面接前などに参考にしてください。

 

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1.企業が求める「協調性」とは?

そもそも「協調性」とは何か

自己PRにおいてアピールすべき「協調性」とは、何でしょうか? 「周りの人と上手く付き合える=協調性がある」ではありません。「協調性」とは、意見や立場が違う人ともコミュニケーションを取り、協力して物事を進められるような性質のことを指します。

 

世の中には様々な考えの人がいますので、仕事をする中で衝突することも少なくありません。だからこそ、こうした「協調性」を持つ人が企業に求められるのです。自己PRでは、ただ「協調性があります」と伝えるだけでは不十分。「意見や立場が違う人とも協力し、物事を成功させたエピソード」などを具体的に伝えましょう。そうすることで、企業側は「この人は協調性がある」と判断できるのです。

社風によって異なる「求められる協調性」

日本企業の多くは「協調性」を重んじます。ただ、企業の社風によって「求める協調性」の傾向は異なるものです。自己PRを考える際には、応募先の社風を意識するようにしましょう。一例として、代表的な社風と求められる協調性の傾向を紹介します。

 

開放的な社風

部署や年次を越えたコミュニケーションが活発な企業。各人が意志をもち、積極的に意見を交わすことが歓迎される社風です。そのため「自ら働きかけて協力する」といった、能動的な協調性が求められます。

 

切磋琢磨する社風

高い目標に向かって切磋琢磨をする企業。全員が高みを目指していくエネルギッシュな社風です。その場合は「競争相手とも協力してより良い成果を出す」といった協調性が評価されるでしょう。

 

ルールを大切にする社風

社会や組織のルールを重んじる、厳格な企業。どんな仕事も、順序立ててコツコツと進めていく社風です。よって、「ルールをベースにして連携する」といった、堅実な協調性をもつ人がマッチすると考えられます。

 

アットホームな社風

安定した現状を守る、温かな雰囲気の企業。互いの意見や考えを受け止め、大切にする社風です。したがって、「なごやかにコミュニケーションを取る」といった、寛容さのある協調性が必要とされる傾向があります。

職種によって異なる「求められる協調性」

社風だけでなく、職種によっても「求められる協調性」の傾向は異なります。特に、未経験の職種を志望する場合には「協調性」がカギとなる場合もあるでしょう。下記に、分かりやすい一例を紹介します。

 

営業職

社内外の様々な人と接する中で、利害が対立することもある仕事です。よって「相手のメリットを考え、関係各所と円滑に信頼関係を築く」といった協調性が注目されるでしょう。 顧客・商材・営業スタイルによっても異なるケースがありますので、求人情報をじっくり読むことが大切です。

 

事務・アシスタント職

他部門との連携や、同じ職種のメンバーとの協力・分担が必要となる仕事です。よって「異なる立場にある人とも積極的にコミュニケーションをとる」といった協調性は、どんな職場でも評価される傾向があります。

 

接客・販売職

接客・販売職は、多くの場合チームで働くことになります。「良い雰囲気作りやモチベーションを高める工夫をする」など、チームワークを意識した協調性が求められるでしょう。

上記以外の職種でも、社内外の様々な関係者と関わることになるでしょう。他者との関わりが多い仕事ほど、特に協調性が重視されます。自己PRを考える際には、「成果を出すために必要なことは何か?」を意識してみてください。

2.効果的な自己PRの書き方とは?

自己PRの構成

自己PRは、内容だけでなく構成も大切です。 下記のような流れで記載すると分かりやすくなります。

 

考え方・能力

企業の社風や募集職種をふまえ、協調性に関わる「考え方」「能力」を伝えます。ただ「協調性があります」とだけ書くのはNG。「相手のメリットを考えたコミュニケーションを取ることができます」といった、具体的な形で伝えましょう。

 

前職などでのエピソード

協調性をアピールするためのエピソードを伝えます。あなたの行動が具体的に分かるようにしましょう。

 

その中で得られた成果

協調性は、あくまでビジネスとしての成果を出すために必要とされること。些細なことでも構いませんので、あなたの行動でどんな成果が得られたのかを分かりやすく伝えましょう。

なお、文字数は「企業から指定された文字数の8割以上」が基本です。指定がなければ、書類の形式などに合わせましょう。一般的に、履歴書であれば150文字程度、職務経歴書であれば300~400文字程度です。

自己PRの書き方のポイント

構成の他にも、自己PRを書く際のポイントをご紹介します。

 

エピソードは1つに絞る

伝えたい内容が多すぎると、それぞれのエピソードが印象に残りにくくなります。アピールポイントは1つに絞り、エピソードもそのポイントに紐付いたもののみにすることが大切です。

 

具体的な内容を盛り込む

「事前知識がない人も理解できるかどうか」を意識してください。前職について述べるのであれば、業界・商材・具体的な行動・他者との比較などを、具体的に書くことをオススメします。

自己PRは、あくまで受け手ありきのものです。履歴書や職務経歴書に記載する際には 「一度書いてから時間をおいて見直す」「第三者に読んでもらう」など、念入りにチェックしてみてください。

3.協調性をアピールする自己PRの例文

協調性をアピールする際のチェックポイント

協調性についてのアピールする際「エピソードがない……」と悩む方も多いでしょう。しかし、過去に仕事で経験したことであれば些細なことでも大丈夫です。下記に、協調性をアピールする際のチェックポイントをご紹介します。

協調性を考えるときのポイント
  • エピソードに協調性は関係しているか。
  • 過去に経験したことか。
  • それで苦労したことは何か。
  • そのなかで努力・改善したことは何か。
  • その結果得られたものは何か。
  • 転職後どのように活かせるのか。

以上のポイントをふまえて、自己PR用のストーリーを作成するようにしましょう。

 

「事務職」で効果的な協調性のアピール

他部門との連携や、同じ職種のメンバーとの協力・分担が必要となる事務職。事務経験がある方もない方も、社風や募集職種の仕事内容などをもとに「協調性」をアピールしましょう。

 

他職種での経験をアピール(150文字ver.)

私が3年間働いていたレストランは、どの社員も毎日1時間以上の残業をしていました。私は調理担当の一員として、現場から出た不満をもとに話し合い、ホールスタッフとの分担やキッチンの動線の変更を担当。1年ほどで残業はほぼなくなりました。こうした「様々な立場の人の意見を受け止められる協調性」は、貴社の事務業務においても活かせると考えております。

 

同職種での経験をアピール(400文字ver.)

前職では、建築資材を扱う専門商社の事務スタッフをしていました。仕事の中で私が意識してきたのは「相手の立場に立ったコミュニケーション」です。なぜなら、こうした協調性がスムーズな業務の進行につながるためです。 主な業務は、営業が使う提案資料の準備・受発注データの管理・来客や電話応対など。しかし、その中で「営業から〆切までに必要書類が提出されない」といったことがありました。そこで、営業に「なぜ〆切までに準備できないか」をヒアリング。長く使ってきた書類のフォーマットが煩雑で、作成に時間がかかることが原因だと分かりました。それを受け、特によく利用される書類のフォーマットを現状に合った形に刷新し、〆切が守られる状態を作りました。この経験から、仕事において相手の立場に立ったコミュニケーションを大切にしています。事務スタッフが様々な部門と関わる貴社においても、積極的にコミュニケーションを図り、ルールを守って円滑に業務を進めたいと思います。

 

「営業職」で効果的な協調性のアピール

社内外の様々な人と接する営業職。 顧客・商材・営業スタイルになどをふまえて、活かせる協調性をアピールしましょう。

 

他職種での経験をアピール(150文字ver.)

私は何よりチームワーク構築を重んじています。店長をしていたアパレルショップでは、スタッフ一人ひとりと密にコミュニケーションを取って気兼ねなく距離感になることで、店頭ディスプレイや接客の改善提案なども活発になりました。結果として、店舗全体の売上も向上。チームで働く貴社の営業職においても、こうした関係性構築の力が強みになると考えております。

 

同職種での経験をアピール(400文字ver.)

前職は、製造業向け省エネ商材の営業です。20名の営業部において4名チームで新規開拓を担っていました。しかし、人によって生産性に大きな差がある状態が生まれていました。 そこで私が提案したのは、効果的なアプローチ方法・トーク内容の分析です。得意分野にあわせてアポイント担当とクロージング担当に分かれ、成約に結びつきやすいアプローチ方法・トーク内容の情報を蓄積。週1回の営業部会議の中で共有し、意見を募りながらブラッシュアップしていきました。その結果、営業1人あたりの受注数は3ヶ月で2倍にアップ。「顧客からの注目度が高い情報」を商品開発部にも共有することで、商品企画にも活かされました。 私自身「各自が得意分野を活かし、切磋琢磨して連携することの大切さ」を学んだ一件です。 貴社の営業部は、オープンなコミュニケーションが盛んだと聞いております。前職での経験を活かして、部署や職種を越えて協調することで、営業として成果を出していきます。
「接客・販売職」で効果的な協調性のアピール

スタッフ同士の関係性も成果に影響するからこそ、協調性が求められやすい接客・販売職。具体的にどんなシーンで活かせるのかイメージしてアピールしましょう。

 

他職種での経験をアピール(150文字ver.)

前職では、保険会社の営業アシスタントをしていました。大切にしていたのは「協力する姿勢」です。忙しそうな人がいれば手伝ったり声をかけあったりすることで、繁忙期も残業せずに乗り越えてきました。繁盛店で働く貴社の接客スタッフの皆さんは助け合い大切にされているとのことですので、こうした姿勢が役立つと考えております。

 

同職種での経験をアピール(400文字ver.)

私の前職は、家電量販店の販売スタッフです。仕事において大切にしていたのは「情報交換と共有」という形での、周囲との協調です。 たとえば、入社1年目の頃、様々な売り場で同じミスが起きていると知りました。 担当売り場を越えて同期と情報交換をしたところ「研修ではあまり触れられない内容のため、特に新人がミスをしやすい」と分かりました。そこで、同期と一緒に「どうしたらミスを減らせるか」と解決策を考え、上長に報告。上長からアドバイスをふまえてマニュアルを作成し、各売り場へと展開した結果、新人以外のミスも含めて削減することができました。その後も、新人スタッフたちが同じように困っている場合には、一緒に解決策を考えて展開し、売り場全体を支えることを意識しています。 貴社においても、販売に関わる方々全員がよりスムーズに仕事ができるように、周囲との協調を大切にしていきます。
 
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