休職中は、心や時間に余裕ができるため、現在の働き方や今後のキャリアプランについてじっくり考える人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、休職中の方が転職活動を行う際のポイントやリスクなどをわかりやすく解説します。
また、「休職中に転職活動をしても良いの?」「休職中であることを伝えるべき?」といったさまざまな疑問も解消します。
休職中に転職活動を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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- 休職中の転職活動は違法?
- 休職中に転職活動をするリスク
- 休職中の転職活動がバレる理由
- 休職中に転職活動をする際の注意点
- 休職中であることを応募先企業に伝えたほうが良いケース
- 休職中であることを応募先企業に伝える際のポイント【例文付き】
- 休職中に転職活動をするメリット
- 休職中の転職活動を成功させるためのポイント
- まとめ
休職中の転職活動は違法?
結論として、休職中の転職活動は、違法ではありません。
しかし、多くの会社では、就業規則で休職期間中の他社での勤務や転職活動を認められていません。また、病気やけがを理由に休職しているときに転職活動をするのは、会社に不信感を与えてしまいます。企業によっては転職活動そのものが契約違反となることもあり、違反が発覚した場合、最悪の場合は解雇や損害賠償を求められるリスクも考えられます。
休職中に転職活動をするリスク
ここでは、休職中に転職活動を行うリスクについて紹介します。リスクをよく理解してから転職活動を行いましょう。
- 体調の悪化
- 現職の会社とトラブルになる可能性がある
- 転職活動がうまくいかない場合がある
体調の悪化
休職は心身の健康を回復するための時期です。しかし、転職活動を始めることで、体調を悪化させる可能性があります。面接や応募先企業とのやり取りは意外とストレスがかかるものであり、無理を重ねてしまうと本来の休職目的を果たせなくなってしまいます。
現職の会社とトラブルになる可能性がある
現職の会社が休職中の転職活動をあまり良いと思っていない場合は、復職しようとした際に、現職との関係悪化や解雇処分のリスクも考えられます。休職はあくまで休養期間であるため、転職活動が知られると「会社への裏切り行為」と見なされることもあります。
転職活動がうまくいかない場合がある
十分な準備や心身の健康状態が整っていないと、転職活動がうまくいかない可能性が高いです。特に、長期間休職している場合や、休職理由によっては、応募先企業にマイナスなイメージを与えてしまうことも考えられます。
休職中の転職活動がバレる理由
「休職中の転職活動はバレる?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。ここでは、現職や応募先企業、転職先企業にバレる原因について解説します。
- 周囲への相談やSNS投稿
- 源泉徴収票や住民税の納税
- 傷病手当金
周囲への相談やSNS投稿
転職について周囲に相談したり、SNSに投稿したりすることが原因でバレるケースは意外と多いです。ネット上での発言は、知人や会社の同僚に簡単に見つかってしまう可能性があるため、情報共有には細心の注意が必要です。
源泉徴収票や住民税の納税額
転職の際に、転職先企業に源泉徴収票を提出する必要があります。源泉徴収票には、今年の給与総額や所得税などが記載されているため、転職後に休職がバレる可能性があります。また、住民税は、所得金額によって支払う納税額が決まるため、毎月の納税額が極端に少ない場合もまた、転職後にバレる可能性があります。面接時に休職中であることを隠していても、転職先企業に入社してからバレる可能性も十分にあります。
傷病手当金
傷病手当金とは、病気やけがのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給される手当のことです。そのため、過去の受給歴から、前職で傷病手当金を受給していたことが転職先企業にバレることがあります。また、傷病手当金は、前回の受給期間と通算で1年6ヶ月を越える受給は受けられません。そのため、前回の受給から1年6ヶ月を越えていたことにより、転職後に傷病手当金を受給できない場合、転職先企業に前職で休職していたことがバレてしまうかもしれません。
休職中に転職活動をする際の注意点
休職中に転職活動を行う際は、いくつか注意するべきことがあります。ここでは、安全に転職活動を進めるためのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 現職の就業規則を確認する
- 応募先企業に休職中であることを伝える
- 心身の健康状態に注意する
現職の就業規則を確認する
休職中に転職活動が認められているか、就業規則を確認することが大切です。場合によっては、転職活動が発覚すると契約違反となる恐れがあるため、よく確認することが大切です。
応募先企業に休職中であることを伝える
応募先に休職中であることを伝えるかどうか迷う人も多いと思いますが、誠実に伝えた方が好印象を持たれることもあります。入社前までは休職中であることを知られていなくても、入社後にバレる可能性も十分にあるため、トラブルを避けるためにもきちんと伝えたほうが良いと言えます。
心身の健康状態に注意する
転職活動を行う際には、体調管理が何よりも重要です。無理のない範囲での転職活動をし、常に健康を最優先に考えて行動することを心掛けましょう。
休職中であることを応募先企業に伝えたほうが良いケース
ここでは、応募先企業に休職中であることを伝えたほうが良いケースについて、いくつか紹介します。
- 体調不良が原因で休職をしている場合
- 面接で聞かれた場合
- リファレンスチェックがある場合
- 休職期間が長い場合
体調不良が原因で休職をしている場合
応募先企業は、求職者が万全の健康状態で就業できるかどうかを重要視しているため、体調が回復しているかどうかを伝えるためにも、応募先企業には現状を正直に説明することが大切です。面接では病状について誤解のない説明をし、健康上の問題なく働けるということを伝えると良いでしょう。
面接で聞かれた場合
面接時に休職について質問された際は正直に答えることが重要です。休職中であることを伝えると採用されづらくなると考えてしまうかもしれませんが、隠そうとしてうそを言ったりあいまいな回答をしたりするとかえってマイナスなイメージを持たれてしまいます。なるべくポジティブな言い回しで答え、安心感を持ってもらえるようにしましょう。
リファレンスチェックがある場合
応募先の企業がリファレンスチェックを行う場合、休職していた事実が外部から伝わる可能性があります。リファレンスチェックとは、企業が求職者の過去の職務経験や人柄などについて知ることを目的に、過去の職場の上司や同僚に応募者の勤務状況などを確認することです。そのため、自分からあらかじめ休職について説明することで、応募先に安心感を与え、リファレンスチェックで発覚した際の悪い印象を防ぐことができます。
休職期間が長い場合
休職期間が数ヶ月以上に及ぶ場合、応募先企業にその理由を尋ねられる可能性が高いです。長期間の休職は応募先企業にとっても不安材料となるため、きちんと事情を説明することが大切です。たとえば、健康面の問題が理由であれば、現在の状態や医師の診断結果、今後の見通しについても明確に伝えることが望ましいです。
休職中であることを応募先企業に伝える際のポイント【例文付き】
応募先企業に休職中であることを伝える際には、伝え方が重要です。ここでは、応募先企業に好印象を与えられる伝え方のポイントと、例文を紹介します。
- 休職理由をポジティブに伝える
- 現在の健康状態について詳しく伝える
- 休職中に学んだことや準備したことを伝える
休職理由をポジティブに伝える
「体調不良による休職」など、ネガティブに捉えられやすい理由でも、「しっかりと体調管理に取り組み、今では万全な状態で新しい仕事に取り組めるようになりました」など、改善の意思と今後の意欲を伝えましょう。
例文: 「以前、体調の管理が難しくなり休職しましたが、現在は医師の指導のもとで生活習慣を見直し、十分な回復を果たしました。今では新たな職場で貢献できる状態にあると確信しています。」
現在の健康状態について詳しく伝える
応募先が安心できるよう、現在の健康状態についても丁寧に説明することが大切です。「どの程度回復しているのか」「医師からの許可が出ているか」など、応募先が求める情報を具体的に伝えましょう。また、「これまで以上に健康管理に努めている」という姿勢を示すと、応募先の不安を和らげることができます。
例文: 「現在は医師からも復職の許可をいただき、体調管理にも十分気を配っています。再発防止のために、適度な運動と休息を取り入れ、心身のケアを大切にしています。」
休職中に学んだことや準備したことを伝える
休職中に得た経験や知識は、応募先へのアピール材料になります。「休職中に新たに学んだことや自己研鑽の成果」などを具体的に伝えると、前向きな姿勢をアピールできます。例えば、資格取得やスキルアップをしていた場合、それを伝えることで「休職中も成長を続けていた」という印象を与えられます。
例文: 「休職期間中には、これまでの業務を振り返り、今後のキャリアに役立つスキルを習得しました。特に、マーケティングに関する知識を深め、資格取得も行いました。この経験をもとに、新しい環境で積極的に貢献したいと考えています。」
休職中に転職活動をするメリット
休職中に転職活動を進めることには、いくつかのメリットがあります。ここでは、休職中に転職活動をするメリットについて解説します。
- 十分な時間を確保できる
- 心身の回復に合わせた就職活動ができる
- 転職活動がうまくいかなくても復職の選択肢がある
十分な時間を確保できる
仕事をしている状態と比べて、休職中であれば転職活動に割ける時間が多くなります。たとえば、求人情報の検索や企業研究、書類準備、面接のスケジュール調整など、時間に余裕がある分、じっくりと準備を進めることが可能です。応募先企業への理解を深めたり、自分のスキルや経験を見直したりする時間も持てるため、より充実した転職活動が期待できます。
心身の回復に合わせた転職活動ができる
休職中であれば、自分の体調やメンタルの状態に応じて、無理なく転職活動ができるというメリットもあります。心身の回復に合わせて活動を進めることで、プレッシャーに追われることなく、自分にとって最適な職場を探せます。体調が優れない場合は休むなどの柔軟な対応が可能であるため、無理をせず転職活動を行えます。
転職活動が上手くいかなくても復職の選択肢がある
転職活動がうまくいかなかった場合でも、現職に復職するという選択肢が残されていることは大きな安心になります。休職中の転職活動にはリスクもありますが、うまくいかなければ現職で働き続けることができると考えることで、気持ちに余裕が生まれます。復職の選択肢があることで、よりじっくりと自分に合った仕事を探すことができます。
休職中の転職活動を成功させるためのポイント
休職中の転職活動を成功させるために、いくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントを参考に、休職中の転職活動を成功させましょう。
- 休職理由を明確にする
- 転職目的を明確にする
- 主治医や信頼できる人に相談する
- 復職の選択肢も視野に入れる
休職理由を明確にする
休職の理由をしっかりと整理し、応募先企業にも納得してもらえるように伝える準備をしておくことが大切です。特に健康問題が理由の場合、応募先企業に不安を与えないよう、現状の健康状態や今後の見通しを明確に伝えることで、安心感を与えることができます。
転職目的を明確にする
「なぜ転職を考えているのか」という転職の目的を明確にすることで、応募先にも伝わりやすくなり、面接でも説得力が増します。例えば「スキルアップ」「キャリアチェンジ」など、具体的な目標を持つことで、転職先の企業からの理解も得やすくなります。
主治医や信頼できる人に相談する
特に健康面での不安がある場合は、主治医や信頼できる友人や家族に相談することも重要です。第三者の意見を参考にすることで、自分一人では気づかなかったリスクや改善点が見えてくることがあります。
復職の選択肢も視野に入れる
万が一転職活動が失敗した場合、現職への復職という選択肢もあることを視野に入れることで、気持ちに余裕が生まれ、プレッシャーから解放されやすくなります。こうした心の余裕は、面接時のパフォーマンスにも良い影響を与え、転職活動を成功させる可能性を高めることができます。
まとめ
休職中の転職活動は、自分自身の健康状態やリスクを考えながら、慎重に判断することが大切です。
休職中は、心や時間に余裕ができることで、今後のキャリアについてじっくり考えることができる良い期間になります。自分に合った最適なタイミングで転職活動を始めましょう。
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