就職活動は考えることが多く、対策することがたくさんありますよね。中でも長所に関する質問は頻繁に問われるため、きちんと対策しておく必要があります。長所について考えてみたものの「何をどう準備したら良いかわからない」「長所対策はこれで大丈夫だろうか」と不安な方も多いと思いす。
実際に私も、就活始めたての頃は何をどう準備すればいいのかわからず、完成までかなり遠回りしてしまいました。そこで本記事では私のように遠回りしないよう、長所対策をいち早く完成させるための本質的な要点をまとめていますので、参考にしてみてください。
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- あなたは大丈夫?面接での長所対策チェックリスト
- そもそも長所とは?自己PRとどう違うのか
- なぜ面接で長所を聞かれるのか?質問意図を理解しよう
- 自分の長所は何か?長所を見つける方法3選
- 長所からどんな会社/職種と合いそうか?イメージを持とう
- 長所を面接でどう活かす?先輩の例文を見てみよう
- 面接で長所を伝える時のポイント
- まとめ
あなたは大丈夫?面接での長所対策チェックリスト
私自身、長所対策について最初は「どこまで準備が必要なのか」「何をすれば面接を上手く乗りきれるのか」がわからず、かなりの時間を使ってしまいました。就活は対策しなければならないものが多いため、振り返るとかなりもったいなかったなと感じています。
だからこそ、皆さんにはそのようなことがないよう以下のチェックリストを作成してみました。これらが当てはまっているかどうか確認し、最短で長所対策を切りぬけていきましょう!
- 質問の意図を理解しているか
- 自分の長所を言語化できているか
- 会社での活用方法を説明できるか
- 自分にどんな会社が合うか仮説立てられているか
これらができていれば、今後の選考はうまく乗り越えられるようになります。1つずつ丁寧に解説していきますので、メモを取りながら着実に自分のものにしていきましょう。
そもそも長所とは?自己PRとどう違うのか
「あなたの長所は何ですか」と似た質問に「自己PRをお願いします」がありますよね。これも面接でよく質問されることがあります。これらの違いは何なのでしょうか。長所も自己PRも自分のいいところなので、混合してしまう人も少なくありません。ここでは長所と自己PRの違いについて、説明していきます。
長所とは、性格や人柄といった定性的なこと
長所とは、一般的にその人の性質を表すことを指します。例えば真面目、楽観的などです。長所の質問意図については、後ほど供述します。
自己PRとは、スキルや実績に繋がる得意なこと
自己PRとは、一般的に成果を上げたことなどにつながる得意なこと指します。例えばリーダーシップがある、行動力、創造力がある、といったことです。これらはスキルや実績などにあたるため、ガクチカに繋がることもあります。また、自己PRを質問する意図は「どの企業に貢献できるのか?」を見られています。
「行動力」であれば、「PDCAを回すのが早いことを活かし、仮説検証を繰り返すことでサービス開発に貢献していきたい」などが考えられますし、「創造力」であれば、「これまで実践で積んできたデザインスキルを活かし、お客様が求めるプロダクトを制作していきたい」などが考えられます。
しかし、面接官によっては長所も含めて質問しており、明確に分かれてはいないこともあります。ではどう使い分ければいいのでしょうか?
面接官が聞き出したいことは何かを察知して対応しよう
一般的に長所は人柄や性質を中心に、自己PRは実績などを中心に答えていくので構いませんが、どちらもどう活かすか答える必要があります。しかし性格的な特徴を答えたのち、続けて自己PRについて尋ねられたら「面接官は実績やスキルなど成し遂げたことについて聞きたいのだな」と認識して、あなたの考えた自己PRを回答すれば問題ありません。
私自身も面接で長所は性格的な特徴を、成果を上げたことにつながる特徴についてはガクチカで答えるようにしていました。再び聞かれたこともありましたが、質問意図を推測して臨機応変に対応したことで1次試験や2次試験を通過してきました。このように、面接官が聞き出したいことは何かを察知して対応していきましょう。
なぜ面接で長所を聞かれるのか?質問意図を理解しよう
意図1.社風とマッチしているか
1つ目は、「社風とマッチしているか」です。面接官は性格的な特徴からそこの会社に馴染みそうかどうか、またどの部署に配属するのがいいか見ています。その人と会社の雰囲気が合っていない場合は早期退職に繋がってしまうため、これでは企業にとっても就活生にとってもデメリットにしかなりません。
だからこそ社風とマッチしているかどうかが見られています。私の経験上、自分のことを理解したことでエントリーした会社の志望理由や会社とのマッチ度をアピールする際の材料になりました。ここで偽りの自分を見せてしまうと入ってからが大変になってしまうので、ここは正直に伝えるようにしましょう。
意図2.客観的に自分を理解できているか
2つ目は、「客観的に自分を理解できているか」です。面接官は客観的に自己分析ができているかも見ています。自分の扱い方がわかっているということは、業務を効率化して成績を出すことにもつながってくるからです。
会社側も成果を出すポテンシャルのある人材を採用したいので、就活では客観的に自分を理解できているかもポイントになってきます。自分について理解していることを面接官にアピールし、うまく進めていきましょう。
自分の長所は何か?長所を見つける方法3選
長所とは何なのか、なぜ聞かれているのかについて理解できても「どのように面接で失敗しない自分の長所を見つければいいのだろう」と不安な人も多いと思います。そのような人に向けて実際に行った長所の見つけ方を紹介していきます。すでに長所が見つかっている方は飛ばして構いません。
方法1.自分史の作成
1つ目は「自分史の作成」です。自分史とは、自分かこれまで歩んできた人生を言語化して整理することです。生まれた時からこれまで、〇歳の時に何があり、そこで何を感じたのか、また自分に及ぼした影響は何だったのかを振り返ってみましょう。その中で自分にとって「充実感があり成果につながったこと」や「周囲に褒められたこと」をピックアップし、長所と紐づけてみることで見つけることができます。
▼合わせて読みたい!
失敗しない自己分析|内定をゴールにするのは危険。目的の本質とは? - 「エンゲージ 会社の評判」就活ガイド
方法2.自分取材
2つ目は「自分取材」です。自分取材とは、身近にいる関わりの深い人に自分のことを尋ね、自分を客観視することです。親や兄弟、友人などの長年一緒にいる人に取材するとよいでしょう。自分と関係の近い人に取材をすることで、自分では当たり前だと思っていることが実はそうではないなど、自分がこれまで見えていなかった自分のことを知ることに繋がります。質問項目については、以下の4つをおすすめします。
- 人生で何を大切にしていそうか
- 良いところは何か
- 悪いところは何か
- 人と違うところは何か
方法3.診断ツールを用いる
3つ目は「診断ツールを用いる」ことです。自分を客観的に見る方法の1つに診断ツールがあります。自分史の作成や自分取材と照らし合わしながら、自分の長所について理解を深めることをおすすめします。診断ツールには様々なものがありますが、個人的にやってよかったと感じるおすすめ診断ツールは下記です。
長所からどんな会社/職種と合いそうか?イメージを持とう
自分の長所や特徴を洗い出すことができれば、どういう時にモチベーションを感じるのか、またどのように仕事を進めていくタイプなのか、何に喜びを感じるのかといった性質を言語化することができると思います。そうしたら、それらがどんな会社や職種と合いそうなのかイメージしてみましょう。自分の長所や性質とイメージの合う企業にエントリーすることは、通過率を上げることにもつながります。
例)一人で黙々と仕事を進めるタイプか、周囲と協力して物事を進めるタイプか
いくつか例を挙げてみましょう。これまでの自分を振り返ったとき「充実しているな」と感じる瞬間がわかったとします。仮に自分一人で作業を自分のペースで進めている時に充実感がある人であれば「エンジニア職」や「デザイナー職」などの在宅で働ける仕事やスキルに特化した仕事が合っているでしょう。
そうではなく、周囲と協力して物事を進めていくことに充実感がある人であれば「企画職」や「コンサル系の営業職」といったチームワークを求められる仕事が合っているとわかります。実際私は周囲と協力しながら物事を進めていくことに充実感があると感じていたため、とある会社の企画職の選考を受け、性格的な特徴を面接官の人にアピールしていました。無事にそこから内定をいただきました。
例)大企業向きか、ベンチャー向きか
また会社の社風についても、性格的な特徴から自分に合いそう会社を仮説立てることができます。例えば組織にある程度の完成や仕組みを求めており、やるべきことが定型化されている方がいいといった安定志向の強い性格ならできるだけ大きな会社に勤めたほうがいいですし、自主的に仕事を作りにいく気概があり、成長志向の強い性格であればベンチャー系の会社に勤めるほうがイキイキできるでしょう。
安定と成功のスピード、企業の看板やステータスと個人的なチャンスはトレードオフですので、どちらを優先したいのかもカギになるかもしれません。このように、性格的特徴から自分に合う職種や社風、働きたい形態を推測することができます。
中にはベンチャー気質のある大企業も多くあったりしますので、幅広く会社を探してみてください。個人的な実体験としては会社に自分を合わせるよりも、自分に合う会社を選ぶことを強くおすすめします。
長所を面接でどう活かす?先輩の例文を見てみよう
例文を参考に、周りの就活生が長所をどのように活用しているのか見てみましょう。どのような長所が面接で使われているのか、また自分に当てはまるものはあるかなど、参考にしてみてください。
実際に面接で使われる長所一覧
内定を出している就活生が実際に面接でアピールする長所は以下の通りです。
- 協調性がある
- 精神的にタフ
- 計画的
- 楽観的(ポジティブ)
- 向上心が高い
- 負けず嫌い
- 真面目
- 論理的
- 責任感が強い
- 素直さ
- 主体的
「協調性」をアピールした例文
私の長所はどんな相手でも価値観を受け入れ、良好な関係を築ける協調性です。幼少期から人の間に入り、円滑に接することが得意でした。学生時代にハウスクリーニング業務のアルバイトをした際は、対応した顧客から星4以上の口コミを半年で100件獲得しました。この長所を活かし、どの年代の顧客とも円滑な関係を築いていきたいです。
「真面目さ」をアピールした例文
私の長所は、一度決めたことを最後までやりきる真面目さです。私は高校までは続けようと思っていた剣道を11年間行ってきました。厳しい稽古で部員が辞めたこともありましたが自分に打ち勝ち、高校最後の年は副部長としてチームを引率し大会入賞をおさめました。この長所を活かして、何事にも信念を貫く固い意志で取り組んでいきます。
「素直さ」をアピールした例文
私の長所は、物事を偏見なく受け入れられる素直さです。私はこれまで何かわからないことがあった場合は事実と解釈を分けて質問し、フィードバックを素直に吸収して成果を残してきました。実際インターン先でテレアポ業務を行っていた時、フィードバックをもとに主体的に行動し続けた結果、安定して目標件数のアポイントを獲得できるようになりました。この長所を活かし、どんな壁でも素直に周囲を頼りながら乗り越えていきたいです。
面接で長所を伝える時のポイント
ESや面接を通過している就活生が共通して抑えているポイントがあります。今回は4つにまとめて紹介していきますので、以下のポイントを必ず抑えてオリジナルの文章を作成してみてください。
ポイント1.わかりやすく伝えている
1つ目のポイントはわかりやすく伝えていることです。誰が聞いてもわかるよう、簡潔に伝えましょう。そのために必要なのは伝えたいことを1つに絞り、正しい文章構造で伝えることです。正しく伝えるために「結論→実体験(根拠)→どう貢献するか」の順で文章を作成することをおすすめします。できているつもりでも意外とできていない人が多いので、私は大丈夫だと思っている人ほど再確認しましょう。
協調性をアピールしている例
【結論】
私の長所はどんな相手でも価値観を受け入れ、良好な関係を築ける協調性です。
【実体験(根拠)】
幼少期から人の間に入り、円滑に接することが得意でした。学生時代にハウスクリーニング業務のアルバイトをした際は、対応した顧客から星4以上の口コミを半年で100件獲得しました。
【どう貢献するか】
この長所を活かし、どの年代の顧客とも円滑な関係を築いていきたいです。
というように、正しい文章構造で伝えることを心掛けましょう。
ポイント2.具体的に伝えている
ポイント2つ目は、具体的に伝えているということです。主張したい長所の根拠となるのは具体的な実体験です。相手を納得させるためには「なぜそうなるのか?」を聞かれても説明できるようにすることが欠かせません。具体的な数字を含める、抽象的な表現を避けるなどを意識してオリジナルの体験を面接官にイメージさせましょう。
実体験(根拠)の例
幼少期から人の間に入り、円滑に接することが得意でした。学生時代にハウスクリーニング業務のアルバイトをした際は、対応した顧客から星4以上の口コミを半年で100件獲得しました。
また個人的な実体験として、伝える文章のどこを深堀りされても答えられるよう準備していくことをおすすめします。ふいに深堀りされることもありますし、自己分析の解像度も高められるからです。上の例文なら
- なぜ幼少期から人の間に入るような性格だったのか
- なぜ学生時代にハウスクリーニング業務をしたのか
などの対策もしておくと万全でしょう。
ポイント3.どう会社に貢献できるか明確
ポイント3つ目は、どう会社に貢献できるかが明確になっていることです。面接官に働くイメージを持たせることで「この子の人柄や性格は社風に合うのか?」「どのように活躍しそうか?」といった指標になります。そのためにも、自分の長所が会社でどう活きるかできるだけ具体的に説明しましょう。
どう貢献するかの例
この長所を活かし、どの年代の顧客とも円滑な関係を築いていきたいです。
ただ「この長所でどう貢献できるのかわからない」という人もいると思います。その場合はOB訪問で社会人の先輩と話す機会を作る、就活カウンセラーを活用するなどしてみてもよいでしょう。
就活全般に言えることですが、一人で考えるよりも誰かと話すだけでも就活が進むものです。今はSNSや就活コミュニティといった多くの機会を作ることができると思いますので、周りがいなくて不安に思っている人は思いきって周囲に頼ってみてください。
ポイント4.客観的に面接を見てもらっている
ポイント4つ目は、客観的に面接態度を見てもらっているという点です。ポイント1~3に沿った内容で伝えることももちろん大事ですが、面接で見られるポイントは発言内容だけではありません。「どんな顔の人なのか」や「どんな表情なのか」も判断基準になるからこそ、第一印象や面接中の態度といった「非言語の印象」に力を入れましょう。そのために模擬面接などを行って客観的に自分を見てもらうことを強くお勧めします。
補足として、第一印象をよくするためには髪や眉、肌、服のシワを整えることで清潔感を出すことが効果的ですし、面接中に相手の態度を少しでもよくしたい場合は自分が取られて気持ちがいいと思う態度を先に取るといいでしょう。自分から先に笑顔を送ることで面接官側も表情が和らぎ、穏やかな雰囲気で進められるはずです。
まとめ
本記事では、面接で頻繁に聞かれる長所について「どのように準備すれば失敗しないか」を解説してきました。就職活動は対策すべきことがたくさんあるので、皆さんには長所対策に関して少しでも最短で完成させてほしいと思っています。1つアドバイスをするなら「一人で考えるだけじゃなくて、誰かと話すことでも就活はかなり進む」ということです。
私もはじめは何からどこまで手に付けたらいいかわからず、かなり焦っていた時期がありました。ですがあるきっかけから出会う人の幅を広げて周囲を活用していった結果、自分だけでは思いもよらなかった視点や社会人ならではの視点に出会ったりします。おかげで私は人と会う回数を増やしたことで少しずつやるべきことが明確になり、気づけばその就活を楽しめる状態になっていました。
皆さんも小さなつながりを大事にして就職活動を進めていってください。あなたの長所を必要とする会社は必ずあります。今回紹介したポイントを活用して、自信を持って面接を乗りきっていきましょう!
企業の口コミを確認して就活で活用!入社後のミスマッチも防げます!
就活のあらゆるシーンで口コミは活用できます!
- 企業評価を参考に、人事の目に留まるエントリーシート作成
- 先輩社員の口コミを元に、セミナーや面接で質問
- 気になる企業比較で、志望企業の強みと弱み分析
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※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)