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【円満退職のために】仕事を辞める理由の上手な言い換え9例!

「給与が低い」「待遇が悪い」「人間関係に悩みを抱えている」等々、仕事を辞める理由はネガティブなものが多く、会社にそのまま伝えるとトラブルになるのではと考えている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、円満に退職するために、仕事を辞める理由はどのように伝えるのが良いのかを解説していきます。さらに、「いつ」「誰に」「どのように」伝えるべきかについても合わせて説明します。ぜひ、職場へ退職する理由を伝える際の参考にしてみてください。

 

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仕事を辞める「本当の理由」とは?ランキングはこちら

円満な退職を実現するには、どのように伝えるのが望ましいのでしょうか。その方法を解説する前に、「仕事を辞めたい」と思う理由に関するランキングを紹介します。

会社に伝えなかった「本当の退職理由」ランキング

1位「職場の人間関係が悪い」
2位「給与が低い」
3位「会社の将来性に不安を感じた」
4位「社風・風土が合わない」
5位「評価・人事制度に不満があった」
6位「仕事内容が合わない」
7位「残業・休日出勤が多かった」
8位「福利厚生他、待遇が悪い」
9位「新しい職種にチャレンジしたい」
10位「別の業界にチャレンジしたい」

※参照:『エン転職』1万人アンケート(2022年10月)「本当の退職理由」実態調査

1位「職場の人間関係が悪い」や、4位「社風・風土が合わない」という結果から、職場内の人間関係や雰囲気に対する不満を抱える人が多くいることが分かります。
また、2位の「給与が低い」という結果から、経済的な不満から退職を決めた人も多いことも分かります。

円満退社するための3つのポイント

円満退社するために、仕事を辞める理由を伝える際には下記3点に注意しましょう。

  • 感謝とお詫びのキモチはしっかり伝える
  • 「噓の退職理由」ではなく、「前向きな退職理由」に言い換える
  • 後任への引継ぎは計画だて丁寧に

1つずつ詳しく解説していきます。

感謝とお詫びのキモチはしっかり伝える

自分が退職することで、職場に対しては引継ぎなどで少なからず迷惑をかけてしまうもの。本音では会社に対してネガティブな感情を抱いていたとしても、感謝とお詫びのキモチはしっかりと伝えるようにしましょう。

退職を申し出る際は
「突然のご報告となり申し訳ございませんが~」
「大変お世話になったのに申し訳ございませんが~」
から切り出し、
「ご指導いただいたことに心から感謝しています。」
と感謝のキモチを伝えるのもおすすめです。

「嘘の退職理由」ではなく「前向きな退職理由」に言い換える

仕事を辞める理由を伝える際に、必ずしも本当の理由を言わなければならないわけではありません。

ただし、「嘘の退職理由」を伝えるのはおすすめしません。嘘の理由を伝え、話の整合性が取れなくなった場合、矛盾点について深く追求されてしまうことや、場合によってはトラブルにつながることもあります。

本来の退職理由から大きくかけ離れた理由にならないよう、「前向きな退職理由」への言い換えを考えましょう。

後任への引継ぎは計画立てて丁寧に

自分が担当していた業務に関しては、しっかり引継ぎを行うことも重要です。業務内容や業務量にもよりますが、退職日の約1か月前から後任者への引継ぎを始めるのが良いでしょう。合わせて、業務内容や進捗状況、注意点などを後任者が把握し、見返す場を確保できるように、マニュアルや資料を整備しておくことをお勧めします。

また退職する意向を上司に伝える際にも、引継ぎをしっかり丁寧に行う旨を伝えると上司からの心証が良くなります。

【理由別】「前向きな退職理由」への言い換え例

トラブルを起こしたり揉めたりすることなく円満に会社を退社するためには、会社に対して配慮した伝え方が必要になります。

ここからは辞める理由ごとに「前向きな転職理由」への言い換え例を紹介します。

退職理由が「給与や待遇」の場合

やめる理由として「給与の低さ」「待遇の悪さ」を挙げる人は多いですが、会社に伝える理由としてはおすすめしません。給与を上げる・待遇を改善するから会社に残ってほしい、と会社から交渉された場合に、理由の一貫性がなくなってしまう為です。

給与・待遇が改善するなら会社に残る、という判断もできますが、会社に一度辞めると伝えている以上、今後の待遇には不安が残ってしまいます。

そのため、会社に伝える場合は以下のように伝えることをお勧めします。

本音の退職理由 前向きな退職理由への言い換え例
給与が低い・待遇が悪い
  • 自分にあった評価制度のある会社で働きたい
  • 自身の専門性を高めるために、ステップアップしたい
  • インセンティブがある企業で、自分の能力や可能性を試してみたい
  • 実力主義の厳しい環境で成長したい

退職理由が「人間関係」の場合

「職場の人間関係」もやめる理由として挙げる人は多いですが、こちらも会社に伝える理由としてはおすすめしません。拠点や事業部、部署を変えるから会社に残ってほしい、と会社から交渉される可能性があるためです。

そのため、会社に伝える場合は以下のように伝えることをお勧めします。

本音の退職理由 前向きな退職理由への言い換え例
人間関係が悪い
  • 同じ目標に向かってチームで協同できる仕事がしたい
  • 周囲を巻き込みながら仕事を進められる環境に行きたい
退職理由が「労働環境」の場合

残業やシフトの不規則さなどの労働環境に対し不満がある場合は、個人的な事情を理由にすると会社からの納得が得られやすいです。

本音の退職理由 前向きな退職理由への言い換え例
残業が多い、シフトが不規則
  • 家庭での時間を確保したい
  • 子育てのため、時間の調整がしやすい仕事に移りたい
  • 親の介護の為、時間外での就労が難しくなった
退職理由が「会社の将来性」の場合

会社の業績不振や、ワンマン社長への不安・不満、会社の戦略性や方向性に対する不満などは、そのまま伝えると会社自体への不満と受け止めかねられません。会社の将来性について不安がある場合は、スキルアップや別の業界・業種への挑戦など、自分自身の目標や挑戦など「ポジティブな面」について言及することをお勧めします。

またその際に、現職で培ったスキルや経験を活かしていきたい、という方向性とともに、現職への感謝も伝えるとより理解が得られやすいでしょう。

本音の退職理由 前向きな退職理由への言い換え例
会社の将来性が不安
  • 会社で培ったスキルを基に、かねてから希望していた業界での仕事にチャレンジしたい
  • より自身の専門性を高めるために、新たな環境へ挑戦したい
  • これまでの経験を活かし、裁量権をもって業務を進行していきたい
退職理由が「仕事内容」の場合

仕事内容に対する不満は、自分が希望する仕事内容や仕事において重視したいポイントなど、具体的に言い換えて伝えることをお勧めします。

本音の退職理由 前向きな退職理由への言い換え例
営業ノルマが厳しい
  • 顧客一人ひとりと向き合い、信頼関係を築き上げられる仕事がしたい
自社サービスへの不満
  • 顧客から直接感謝の言葉をもらえる仕事に就きたい
退職理由が「結婚・介護などの家庭の事情」の場合

結婚に伴う転居や親や家族の介護など、やむを得ない家庭の事情の場合は、基本的に言い換えて伝える必要はありません。会社側からの納得も得られやすく、トラブルにつながることも少ないためです。周囲に事情を広めてほしくない場合はその旨も伝えておくことをお勧めします。

また本当は辞めたくないという気持ちがある場合は、現在の状況を正直に伝えることで事情を理解してもらえ、休職や時短勤務などの対応策を提案してもらえるケースもあります。

退職理由が「体調不良や病気」の場合

自身の体調不良や病気の場合も、家庭の事情と同じく、正直に伝えて問題ありません。
場合によっては診断書の提出を求められることもあるので、あらかじめ用意しておくと話がスムーズに進みます。

また家庭の事情と同じく、本当は辞めたくないという気持ちがある場合はその旨を伝えることで、退職以外の選択肢を提示してもらえる可能性もあります。

退職理由が「独立する場合」の場合

退職後に独立し起業・開業する場合は、在職中に培った経験を活かして新たなことへ挑戦する、という方向性で伝えると良いでしょう。

ただし、現在勤めている会社と事業上の競合となってしまう場合は、伝え方に注意が必要です。

理由をどうしても言いたくない場合

退職理由をどうしても言いたくない場合、「一身上の都合」で貫き通しても法律上問題ありません。但し、前述の通り、自身が退職するにあたっては会社側とのやり取りも多く、転職先によっては後々職場の人と関わる機会がある可能性もあります。

「一身上の都合」と伝えるのは最終手段と捉え、基本的には「前向きな退職理由」への言い換えをお勧めします。

退職する意向は、いつ・誰に・どのように伝える?

続いて退職理由を会社に伝える際のポイントを解説していきます。

いつ:2か月~1か月前には伝える

スムーズに円満退職するためには、退職希望日の2か月前、遅くても1か月前には意向を伝えるようにしましょう。

法律上は、退職日より2週間前に申し出ることで問題ありません。しかし、会社としては退職関連の様々な手続きや後任者の選定などもあるため、余裕をもって伝えることをお勧めします。

なお、会社の繫忙期と重なったり、引継ぎを全くしなかったり、自分が手掛けているプロジェクトの途中でやめてしまったりすると、と会社に悪い印象を持たれてしまう場合もあります。

スムーズな円満退社のために、伝える時期にも注意が必要です。

誰に:まず直属の上司に伝える

退職の意向は、まず直属の上司に相談しましょう。

業務の引継ぎや退職手続きについても直属の上司の監督のもと進めることが多いです。あなたが直属の上司を飛び越えて上長などに話してしまうと、直属の上司に対して「マネジメントに問題があるのでは」と指摘が入り、あなたと直属の上司との関係性が悪化してしまう可能性があります。

どのように:できるだけ対面で伝える

直属の上司に相談する際は、できるだけ対面で伝える場を設けるようにしましょう。

上司の業務が落ち着いたタイミングで

「相談したいことがあるので、〇分ほどお時間いただけませんか?」

と切り出し、伝える場を設けると良いでしょう。

メールで伝えるのは、入院している場合や体調面の都合上出社が難しい場合を除き、基本的にはNGです。但し、相談があるため時間が欲しいという旨をメールで伝え、直接伝えるための場を設けるのは失礼には当たりません。

仕事を辞める際の注意点

退職理由や退職を伝える時期・相手・伝え方を把握できたところで、実際に伝える際の注意点を押さえておきましょう。

礼は尽くしつつも、期限は明確に伝える

感謝とお詫びのキモチをしっかりと伝えつつも、退職の意向は固まっていることはしっかりと伝えましょう。

「〇月〇日に退職させていただきます」

と日にちを明確に伝えることも有効です。

迷っている姿を見せたり、あいまいな言い方をすると、引き止められたりまだ決心がついていないと判断されたりと、認識に相違がでる可能性があります。

転職活動していることは周りに漏らさない

基本的には退職を伝える時点ではすでに次の会社が決まっている状態が良いとされています。よって、そのために在職中に転職活動を進める必要があります。

しかし、会社に在職中に転職活動をしていることが伝わると、執拗に説得されたり、嫌がらせを受けるなど「退職ハラスメント」等のトラブルの元となります。

直属の上司に退職を伝えるまでは、同僚や後輩、他の先輩含め、周りには漏らさないようにしましょう。

辞める際に必要になることや流れを把握しておく

辞めることを切り出す前に、退職に際しての流れや必要な書類についても把握しておきましょう。基本的には会社から指示がありますが、書類など提出を求められてから焦ることがないよう、準備しておきましょう。

詳しくはこちらも参考にしてみてください!
退職の流れと必要書類等の各種手続きについて~チェックリスト付き~

よくある質問

ここからは、仕事を辞める際によくある質問についてお答えします。

退職届・退職願には理由をどう書けばよい?

退職届・退職願に書く際は、「一身上の都合により」と記載してOKです!

詳しくはこちらも参考にしてみてください!
【退職届・願い】「一身上の都合」の意味と注意点、「会社都合」との違い

短期離職する場合は?

短期離職の場合でも、ネガティブな理由をそのまま伝えず、言い換えて伝えることをお勧めします。会社の批判につなげるのではなく、自分自身の認識不足など、客観的な視点での伝え方がおすすめです。

本音の退職理由 客観的な視点での伝え方例
仕事内容や待遇が、自分が想像していたイメージと異なった
  • 自分の認識が至らなかった
  • 自分自身、入社まえに確認すべき点が不足していた
仕事を辞めたいは甘えかな?と迷ったらどうする?

転職は人生における一大事です。

理由にもよりますが、一次的な感情に振り回されて退職を決めてしまうと、長期的なキャリア形成にデメリットをもたらす可能性もあります。

自分自身の仕事を辞めたい気持ちに対して、少しでも疑問を持ったなら、

  • 自分はなぜ仕事を辞めたいのか?
  • 直面している不満が解消されたら本当は仕事を続けたいのでは?
  • 今の職場との話し合いの余地は本当にないのか?

など、自分自身に問いかけてみてください。

また、身近な信頼できる家族や友人に相談してみることも一つの手です。

転職エージェントに辞める理由を伝えるときは、本音で!

転職エージェントに対しては、仕事を辞める理由は正直に伝えましょう。

転職エージェントとの面談は、評価の場ではありません。抽象度の低い退職理由に言い換えてしまうと、あなた自身のニーズや志向性をエージェント側が把握できず、結果的に表面的なアドバイスや、実際に希望する条件からズレた提案につながってしまう可能性もあります。

またエージェントに正直な退職理由を伝えておくことで、企業に事情を説明してくれたり、企業側への伝え方を一緒に考えてくれたりと、良い方向に進むこともあります。

ぜひ転職エージェントに対しては本音を伝えてみてください。

まとめ:仕事をやめる理由は上手く「言い換え」て、円満退社を!

いかがだったでしょうか。仕事を辞める理由自体が伝えづらいものでも、伝え方を工夫することで会社との関係性を悪くせず、円満退職につなげられます。

  • 仕事を辞める理由は「前向きな退職理由」へ言い換える
  • 退職意向は、退職希望日の2か月~1か月前までに、直属の上司へ、できるだけ対面で伝える

以上2点を参考に、伝え方を工夫してみてください!

 

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