
アルバイトをしていると、ストレスを感じることや、精神的につらいと感じることがありますよね。そういった積み重ねで、今のアルバイト先を辞めたいと考えることもあると思います。ですが、精神的に辛いという理由で辞めてもいいのか、どう伝えればいいのか、と悩んでしまい、なかなか辞められない人も多いはずです。
そこで、この記事では精神的な理由でバイトを辞めたいと考えている人に向けて、辞める時の伝え方やその例文などを紹介しています。悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
- 精神的な理由でバイトを辞めるのは認めてもらえる?
- 精神的な理由でバイトを辞めた時の、周りの反応は?
- バイトを辞めたいと感じる精神的な理由
- 「精神的に辛くてバイトを辞めたい」悩み別の退職理由の伝え方
- 誰にいつ伝えればいいの?バイトを辞める時のよくある悩み
- 「精神的に辛くてすぐ辞めたい」即日、辞める方法はないの?
- 「自分では辞められない...」退職代行サービスはアリ?
- 辞める時の流れ
- バイトを辞める前に確認しておきたいこと3選
- 精神的に辛くならないアルバイトをする方法
- まとめ
精神的な理由でバイトを辞めるのは認めてもらえる?
基本的に、精神的な理由でアルバイトを辞めることは認められるべきことです。なぜなら、精神的な苦痛を感じ続けることで、体調や日常生活にも影響を及ぼしてしまう場合があり、そういった場合、雇用している側は責任を取ることができないからです。
しかし、伝える相手によっては、理由を細かく追求してきたり、続けるように説得してきたりする場合もあるかもしれません。そういった場合でも流されないように、辞めたいという意思と理由を明確にして伝えることで、これ以上精神的に辛い思いをすることがないようにしていきましょう。
精神的な理由でバイトを辞めた時の、周りの反応は?
アルバイトを精神的な理由で辞める場合、周りの反応が気になってしまうということもありますよね。こんな風に思われているのではないかと、ネガティブな内容を想像してしまい、辞めるのが怖くなってしまうということもあると思います。
ですが、思っているよりも周りは、どんな理由で辞めたかなどについて、そこまで気にしていません。少し話題にすることはあるかもしれませんが、アルバイトは頻繁に人が入れ替わるので、そこまで大きく反応するようなことではないからです。
もし、精神的な理由で辞めたからと文句を言う人がいるのだとしたら、それこそ精神的に辛くなりやすい労働環境であると言えるため、あなたの辞めるという判断が正しかったことを再確認できるでしょう。
バイトを辞めたいと感じる精神的な理由
バイトを辞めたいと感じる精神的な理由には様々なものがあります。ここでは、具体的にどんな理由があるのか、例を5つご紹介したいと思います。あなたの悩みと近しいものはあるか確認してみてください。
- 店長に対して不満がある
- 仕事内容がきつい
- 仕事量と給料が見合っていない
- シフトの融通が利かない
- 同僚との人間関係によるストレス
店長に対して不満がある
バイトを辞めたいと感じる精神的な理由の1つ目は「店長に対して不満がある」です。店長がどんな人かによって、働き方や職場の雰囲気は大きく異なるため、店長に対して不満を感じている場合、大きなストレスを感じやすいです。
また、働く上で関わることも多いため、接している際にストレスを感じるということもあるでしょう。こういったことの積み重ねによって、精神的に追い詰められてしまうというケースは少なくありません。
仕事内容がきつい
バイトを辞めたいと感じる精神的な理由の2つ目は「仕事内容がきつい」です。例えば、肉体的に負担が大きく、疲労感が長い間抜けないといったきつさや、苦手な作業が多く、業務に苦痛を感じるといったきつさがあります。
仕事内容が退屈で長時間取り組むことにストレスを感じるといったこともあるでしょう。このように、仕事内容が合ってない場合、バイトを辞めたいと思うことは珍しいことではありません。
仕事量と給料が見合っていない
バイトを辞めたいと感じる精神的な理由の3つ目は「仕事量と給料が見合っていない」です。仕事内容はハードなのに、他のアルバイトよりも給料が低い場合、働く際に不満を感じることは当然のことでしょう。
一度、その考えが根付いてしまうと、働くたびにストレスを感じてしまうということもあるかもしれません。納得しながら働ける労働環境でないことは、精神的に追い詰められることに繋がり、バイトを辞めたいと感じる原因になります。
シフトの融通が利かない
バイトを辞めたいと感じる精神的な理由の4つ目は「シフトの融通が利かない」です。決められたシフトには、出勤する必要がありますが、場合によっては、急な予定変更や体調の変化により、出勤できなくなってしまうということもあるでしょう。
そういったときにシフト変更を拒否されてしまったり、迷惑といった態度をとられてしまったりすることで精神的にストレスを感じてしまうことがあるかもしれません。アルバイト以外のことと両立しづらい労働環境でもあるため、バイトを辞めたいと感じる原因になり得るでしょう。
同僚との人間関係によるストレス
バイトを辞めたいと感じる精神的な理由の5つ目は「同僚との人間関係によるストレス」です。仕事仲間や同僚に、業務を教えてもらったり、協力して業務を行ったり、といった場面でストレスを感じてしまうというケースは多くあります。
どうしても馬が合わない相手はいるものなので、同僚の態度を不快に感じてしまうことはあなたが悪いというわけではありません。アルバイトをしている限り、関わることを避けられないとなれば、バイトを辞めたいと感じることもあるでしょう。
「精神的に辛くてバイトを辞めたい」悩み別の退職理由の伝え方

上記ではバイトを辞めたいと感じる精神的な理由の例について解説しました。ここでは、そういった精神的な悩みや原因別にどうやって「辞めたい」と伝えればいいのかを、ご紹介したいと思います。伝える際の例文なども紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「店長に対して不満がある」場合の退職理由の伝え方
「店長に対して不満がある」場合、店長に辞める意思を伝えるケースが大半なため、辞めたい理由をそのまま伝えづらいことがほとんどだと思います。
そのため、「店長に対して不満がある」といった精神的な理由がある人は、少し理由を言い換えて伝えることが良いかもしれません。辞める理由を「やむを得ないこと」として話すことで、相手が追求、引き留めるといったことを防ぐことができる可能性があります。
私自身の意思ではなく、仕方ないというスタンスをとることで、相手が説得しづらくなります。そういった場合に使える理由の例文をご紹介します。
(例文)
・両親から学業に専念するために、バイトを辞めるように言われてしまったため、アルバイトを退職させていただきます。
・家庭の事情により、家事などの家のことを私が担当しなくてはいけなくなり、アルバイトをする時間がとれないため、退職させていただきます。
・バイト後に体調を崩しやすくなっており、両親からも辞めるように言われたため、アルバイトを退職させていただきます。
嘘をつくと、後々綻びが出やすくなってしまうこともあるため、家庭の事情で詳しくは話したくないというスタンスをとることで、追及を逃れることができるかもしれません。
「仕事内容がきつい」場合の退職理由の伝え方
「仕事内容がきつい」場合は、直接そのことを伝えられる場合と、伝えづらい場合があると思います。体力的についていけない、といった改善が難しいものは伝えやすいかもしれませんが、業務が退屈で続けることに苦痛を感じる、やりがいを感じられないといった理由の場合は伝えづらいと感じることもあるかもしれません。
そういった、どちらの場合においても使える、理由の例文をご紹介します。
(例文)
・アルバイト後に体調を崩してしまうことや、疲労感により日常生活に支障をきたしてしまうことが増えてしまっているため、アルバイトを退職させていただきます。
・作業内容に苦痛を感じる場面が多く、業務中に集中力を保てないことや、体調に異変を感じることがあるため、アルバイトを退職させていただきます。
「仕事量と給料が見合っていない」場合の退職理由の伝え方
「仕事量と給料が見合っていない」場合は、もっと良い環境で働きたいと伝えられる人は直接その理由を伝えてもよいかもしれません。ですが、人によっては、伝えづらい理由だと感じることもあるかと思います。その場合は、少し内容をオブラートに包んで伝えるとよいでしょう。
(例文)
・現在の労働環境について、私自身が合っていないと感じることが多く、働き続けることが難しいため、アルバイトを退職させていただきます。
もし、どういった場面で合ってないと感じるのかを詳しく聞かれた場合は、原因を正直に伝えて、他のこういった環境で働きたいと考えているということを伝えてみてもよいかもしれません。
「シフトの融通が利かない」場合の退職理由の伝え方
「シフトの融通が利かない」場合は、そのせいで生じている、日常生活への影響などを理由として話すことをおすすめします。両立が難しくなってしまっていることや、こういうことで予定変更がこれからも生じてしまう可能性があるため、ご迷惑をかけないよう辞めようと思っているなどといった文脈で伝えてみるとよいかもしれません。
(例文)
・部活による予定変更が多くなっており、ご迷惑をかけてしまうため、アルバイトを退職させていただきます。
・最近、急な体調変化が増えており、ご迷惑をかけしてしまうため、アルバイトを退職させていただきます。
「同僚との人間関係によるストレス」場合の退職理由の伝え方
「同僚との人間関係によるストレス」の場合は、そのことを直接伝えてしまってもよいかもしれません。もしかしたら、苦手な相手とシフトをずらしてくれるといった対処を取ってもらえる場合も、多くはないですが、あります。店長にも、同僚と馬が合わないことを言いづらいという人は、少し言い換えて伝えてもよいかもしれません。
(例文)
・~さんと接する上で、精神的に辛いと感じることが多く、一緒に働き続けることが難しいと感じたため、アルバイトを退職させていただきます。
・働く上で人と接することが私自身向いていないと感じるようになり、業務中にも苦痛を感じることがあるため、アルバイトを退職させていただきます。
誰にいつ伝えればいいの?バイトを辞める時のよくある悩み
バイトを辞める際に、誰に、いつ、どのように伝えればいいのか、悩んでしまうことはありませんか。ここでは、辞める時の伝える方法やタイミングなどを詳しく解説しています。
誰に伝えればいいの?
アルバイトを辞めたいという旨は、店長や働いている場所の責任者の人に伝えることが一般的です。例外は基本的にありませんが、どうしても、直接その人に伝えたくないという場合は、責任者の代理を務める人に仲介してもらうという選択肢もあるかもしれません。
伝えるタイミングは?
一般的には辞める1ヶ月前に伝えることがマナーとされています。
ですが、マナーとされているだけで、正式に法律などで定められているわけではありません。場合によっては、契約時にどれくらい前に伝えなくてはならないかが定められているということもありますので、確認しておくと安心かもしれません。
直接は言いづらい!LINEはアリ?辞めたいと伝える方法
バイトを辞めたいと伝える方法ですが、基本的には直接伝えることがマナーとされています。ですが、精神的な理由でバイトを辞めようと考えている場合、直接伝えることが難しいということもあると思います。
そういった場合は、直接伝えられないことを謝罪した上で、電話やメール、LINEで連絡するという選択肢もあります。
連絡をせずに辞めてもいいの?
精神的に追い詰められてしまったことで、辞めたいけれど、連絡をしたくないということもあるかもしれません。しかし、例えどんなに相手に不備があったとしても、極力連絡せずに辞めるというのは避けるようにしましょう。
電話やLINEで伝える、他の人に仲介してもらうといったように、ストレスなく伝えられる方法を検討して、連絡するとよいでしょう。
「精神的に辛くてすぐ辞めたい」即日、辞める方法はないの?

上記で説明した通り、辞める1ヶ月前に伝えることがマナーとされています。しかし、精神的に働くことが辛い場合、辞めるまで1ヶ月かかってしまうことは長く感じると思います。そこで、できるだけ早く辞めるためにはどうすればよいのでしょうか。
まず、すでに入っているシフトを辞めるからと欠員にしてしまうのは迷惑となってしまうため、最低限入っているシフトは働いてから退職できるように心がけましょう。もし、シフト提出が2週間周期であった場合は、現在提出しているシフトまでの出勤にしたいと伝えることで、2週間後に退職できる可能性があります。
2週間でも難しいという人は、これ以上働き続けることは困難であるといった、事情を説明することで、即日辞められるよう交渉することも試してみるとよいでしょう。その場合は、迷惑をかけてしまうことを謝罪した上で、相談するようにしましょう。
「自分では辞められない...」退職代行サービスはアリ?
トラブルに巻き込まれてしまった場合や、体調や精神的な影響により自分で退職することが難しくなってしまった場合に向けて「退職代行サービス」というサービスがあります。「退職代行サービス」とは弁護士や代行業者が退職手続きを代理で引き受けてくれるサービスです。
依頼すると料金が発生しますが、相談などは無料で引き受けてくれることがあるため、どうしても自分で対処できない場合は、とりあえず相談してみてもいいかもしれません。
辞める時の流れ
辞めることを伝える前に、辞めることを伝えた後の基本的な流れを知っておくと、安心できると思います。そこで、ここでは辞めるまでの基本的な流れを簡単にご紹介します。
1.辞めたい旨を伝え、了承をもらう。
2.責任者の指示に従い、必要書類の提出や仕事の引継ぎを行う。
3.最終勤務後、挨拶を済ませて退職する。
4.最終日までの振り込みが適切に行われたかを確認する。不備がある場合は確認をとる。
もちろん、これはあくまで基本的な流れであるため、必ずこの流れになるというわけではありませんが、辞めた後の大まかなイメージをつかむために、参考にしてみてください。
バイトを辞める前に確認しておきたいこと3選
伝えることがうまくいき、辞めることを了承してもらった後も、確認しておくべきや済まさなくてはならないことがあります。基本的にはアルバイト先の指示に従って行うことになるとは思いますが、事前に把握しておくと安心だと思います。
ここでは、特に確認しておきたいことを3つご紹介します。後から後悔することがないようにしっかりと確認しておきましょう。
- 私物の持ち帰り
- 貸与物の返却
- 有給休暇の消化
1.私物の持ち帰り
アルバイト用のロッカーや更衣室などが用意されていた場合、そこに置いていた私物を持ち帰る必要があります。もう使わないからとそのまま置いて行ったりすることは、迷惑になってしまうため、要らないものでもしっかりと持ち帰り、自分で処分するようにしましょう。
2.貸与物の返却
「貸与物の返却」は責任者の人に対応を確認する必要があります。返却しなくてはいけないものはなにか、洗濯またはクリーニングに出してから返却したほうがいいかなどをしっかり確認してから対応するようにしましょう。
3.有給休暇の消化
「有給休暇」とは休暇を取得しても給与が支払われる制度のことであり、アルバイトにおいても一定の条件を満たすことで使用することができます。一定の条件については以下の通りです。
(有給休暇が使える条件)
- 働き始めてから半年以上継続的に勤務していること
- 入社時に定められていた所定労働日の8割以上働いていること
以上の条件を満たしている可能性がある場合は、責任者に確認をとり、使える有給休暇をすべて消化してから退職するとよいでしょう。
精神的に辛くならないアルバイトをする方法

ここまで、精神的な理由でアルバイトを辞める方法について解説してきましたが、次のアルバイトでも同じ失敗をしないために、今回の経験を踏まえて、対策することをお勧めします。下記では、具体的に精神的に辛くならないアルバイトをする方法を5つご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 自分の興味や適性で探す
- 人と関わらない仕事を探す
- 友人や知り合いと同じ職場で働く
- 勤務条件を確認する
- 少しずつシフトを増やしていく
自分の興味や適性で探す
時給といった条件よりも、自分の好きなものや興味のあるものが関係しているかどうかといった条件で職場を探すと、精神的に辛くなることを防ぐことができるかもしれません。特に、「仕事内容がきつい」と感じやすい人は、自分の好きなものに関係している職場で働くことでモチベーションが上がり、仕事内容を楽しいと感じられる可能性があります。
人と関わらない仕事を探す
接客業務がない、同僚との関わりがない、といった「人と関わらない仕事」を探すことで精神的に辛くなることを防ぐことができるかもしれません。
対人関係が原因で精神的に追い詰められてしまうケースが多いため、「人と関わらない仕事」は、対人関係でのストレスを感じやすい人におすすめです。
人と関わらないアルバイトについてはぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
友人や知り合いと同じ職場で働く
友人や知り合いと同じ職場で働くことで、アルバイトで精神的に辛い思いをすることを防ぐことができるかもしれません。
なぜなら、仕事内容や人間関係においてサポートしてもらえる可能性があるからです。また、状況を理解した上で相談に乗ってもらえる相手がいることで、精神的に追い詰められづらくなる場合もあります。
勤務条件を確認する
アルバイトを探す際に、勤務条件を細かく確認し、労働環境についてしっかりと把握しておくことようにしましょう。
そうすることで、後から「仕事内容と給料が見合っていない」、「シフトの融通が利かない」と精神的に追い詰められることを防ぐことができる可能性があるからです。応募前の応募条件だけではなく、採用された後の契約内容にも細かく目を通しておくことをおすすめします。
少しずつシフトを増やしていく
アルバイトが自分に合っているか不安がある場合は、最初からたくさんシフトを入れるのではなく、様子をみて少しずつシフト量を増やしていくことがよいかもしれません。自分に合った働き方をも少しずつ模索していける上に、仕事内容についても自分のペースで慣れていくことができると思います。
まとめ
ストレスを放置しすぎてしまうと、うつ病を誘発してしまったり、体調にも影響を及ぼしてしまったりすることもあります。小さなことでも、我慢して辛い思いをすることがないように、自分と向き合って今の労働環境を検討するようにしましょう。