就活の面接で「何か質問はありますか?」と聞かれることがよくあります。しかし中には、
「突然聞かれて、準備していなかったから上手く答えられなかった...。」
「どんな逆質問をすれば好印象を与えられるの?」
「質問がない場合はしなくても良いの?」
と悩む就活生も多いのではないでしょうか?私も就活生時代、きちんと準備していなかったために本番上手く答えられなかったり、ありきたりな質問しか思い浮かばず悩んだ経験があります。しかし、企業が逆質問をする理由や質問を考えるコツを理解したことで、面接官に好印象を与える逆質問を考えることができました。
そこで、本記事では企業が「何か質問はありますか?」と聞く理由や面接官に好印象を与える質問のコツなどについて、具体的な事例と共に詳しく解説していきます。是非最後まで読んで、自分だけの逆質問で面接を突破しましょう!
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- 面接で聞かれる「何か質問はありますか?」
- 企業が面接で「何か質問はありますか?」と聞く4つの理由
- 面接の「何か質問はありますか?」に答えるための5つの準備
- 面接の「何か質問はありますか?」へ答えるときのポイント2選
- 面接の「何か質問はありますか?」への好印象な回答例【ジャンル別】
- 面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたときのNG回答例
- 面接の「何か質問はありますか?」に関するよくある質問
- まとめ
面接で聞かれる「何か質問はありますか?」
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれるケースがあり、これを逆質問ともいいます。知らずに面接に挑んだ人は突然質問を求められて焦ってしまったひともいるかもしれません。
ただのおまけだろうと思われがちですが、逆質問も評価軸の一つ。上手く対策すれば自分自身をアピールできる絶好のチャンスです。これから具体的な質問の考え方や避けるべきNG質問などを解説していくので一緒に見ていきましょう。
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企業が面接で「何か質問はありますか?」と聞く4つの理由
企業が面接にて「何か質問はありますか?」と聞く理由は何でしょうか?ここでは4つの理由について詳しく紹介していきます。
- 学生の入社意欲や志望度を知るため
- コミュニケーション能力を確認するため
- 社風との相性を確かめるため
- 企業の魅力付けや学生の疑問解消のため
学生の入社意欲や志望度を知るため
企業は、学生の企業に対する入社意欲を確かめるために逆質問を行います。内定承諾後の辞退は企業にとって大きな損害となるため避けたい事態。そこで、この質問の回答から学生の企業に対する理解や情報収集の程度、仕事に対する熱意や興味を確認します。
もし何も質問をせずに面接を終えてしまうと、企業側からは「この人は入社意欲が低いのかな」と思われる可能性も。一方で、主体的に質問をして自分の関心や疑問点を明確に伝えようとする学生は、本当に入社したいんだという熱意や本気度をアピールすることができます。
コミュニケーション能力を確認するため
面接では、応募者のスキルや経験だけでなく、自己表現力やコミュニケーション能力も評価ポイントの一つ。最後に逆質問の場を設けることで、自分の思考や意見を明確に表現できるかどうかを確認しています。
ここで注意すべきなのは、なんでもかんでも質問すればコミュニケーション能力が評価されるという訳ではないこと。自分本位に質問するのではなく相手の立場や状況を考えて適切な質問ができるか、きちんと会話のキャッチボールができるか等を見ています。この後、逆質問をするときの注意点やマナーについても解説するので、質問を考える前に目を通しておきましょう。
社風との学生の価値観が合うかどうか確かめるため
企業が面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞く理由は、企業の社風と応募者の相性を見極めるためでもあります。
「何か質問はありますか?」に対する回答は応募者の興味関心・性格などがよく表れるため、企業は社風や企業の文化が応募者の価値観と合致するかを判断するためにこの質問をします。たとえば、企業はスピード感や変化を重視しているのに対し、「ずっと同じ配属で同じ仕事をすることはできますか?」と聞いてきた場合、企業との相性は低いと判断することができるでしょう。
企業の魅力付けや学生の疑問解消のため
企業は、優秀な学生を採用するために、自社の魅力をアピールする必要があります。学生が企業に対し質問をすることで、伝えきれていなかった自社の魅力や特徴をより詳しく説明することができるでしょう。たとえば、企業のビジョンやミッション、社員のキャリアアップ支援制度、社風など、企業の強みや特徴をアピールすることができます。また、質問に回答することで、企業が真摯に学生と向き合っている姿勢をアピールすることもできます。
さらに、学生の疑問を解消することも目的の一つ。企業の求人情報やウェブサイトなどから企業に関する情報を収集することができますが、それでも疑問や不安を抱える場合もありますよね。そこで、学生が抱える疑問や不安を解消し、より入社意欲を高めてもらうためにもこの質問を設けている企業が多いでしょう。
面接の「何か質問はありますか?」に答えるための5つの準備
ここでは面接での「何か質問はありますか?」に上手く答えるための準備を下記5つ紹介します。
- 事前に企業や業界について調べる
- 疑問点や気になることを洗い出す
- 質問することを取捨選択する
- 質問に優先順位をつける
- 質問を簡潔にまとめる
①事前に企業や業界について調べる
質問をする前に、その企業や業界について十分に調べることが重要です。具体的には、企業のビジョンやミッション、商品やサービスの特徴、業界全体の動向や課題などを調べましょう。これにより具体的な質問を考えることができますし、調べていくうちに出てきた疑問についても聞くことができます。一方、企業や業界についてあまり調べずに質問をしてしまうと、誤ったことを聞いたり調べればわかるようなことを聞いたりしてしまい、面接官にマイナスな印象を与えてしまう恐れもあるため、企業や業界については事前にきちんと調べてから質問を考えるようにしましょう。
②疑問点や気になることを洗い出す
次に、企業や業界分析をした中ででてきた疑問点や気になることを自分を洗い出してみましょう。たとえば、企業のビジネスモデルについて、従業員のキャリアイメージ、業務内容など具体的なトピックに絞って考えるとよいでしょう。
③質問することを取捨選択する
洗い出したものの中から、重要な質問や特に聞きたい質問を取捨選択しましょう。面接官も現場で活躍する社員や全体を管理する社員、年次が高い社員低い社員など様々なため、それぞれで質問内容を変える必要があります。自分が知りたいことや疑問に思っていることを整理したら、特に重要なものや面接する相手に合わせて適切な質問を取捨選択しましょう。
④質問に優先順位をつける
次は、選んだ質問を重要度の高い順に整理します。質問数の目安は1~3つ。優先順位をつけるときのポイントとしては、①自分が純粋に気になることや疑問に感じること②企業にアピールしたいことの2軸で、重要度が高い順に優先順位をつけること。優先順位の付け方が分からないという人は、ぜひこのポイントを意識して考えてみてください。
⑤質問を簡潔にまとめる
最後に、質問を簡潔にまとめることが重要です。質問があいまいだと相手が回答しにくくなるため、具体的に何が知りたいのかどのような情報が欲しいのかを明確に伝えるようにしましょう。また、長すぎる質問は相手が理解するのに時間がかかるため、簡潔にまとめるように心がけましょう。一度実際に質問する想定で構成まで考え、声に出して練習することもオススメです。
面接の「何か質問はありますか?」へ答えるときのポイント2選
ここでは、面接の「何か質問はありますか?」に回答するときのポイントを2つ解説します。
- 逆質問はアピールチャンス!自分の熱意を伝えよう
- 質問は簡潔に伝えよう
逆質問はアピールチャンス!自分の熱意を伝えよう
面接での逆質問は、自分自身が企業に入社することについて真剣に考えていることをアピールする良い機会です。逆質問を学生の企業に対する関心度や熱意を知るための重要な評価基準としてみている企業も少なくないため、この機会を活用して存分に自分をアピールしましょう。
また、逆質問を通じて自分自身が企業に貢献したいという熱意や意欲を伝えることも。たとえば、自分が入社した場合に携わりたい仕事やプロジェクトを伝えその詳細について質問することで、入社に向けた意欲を示すことができます。
逆質問は、自分自身が企業に対してどのような関心や熱意を持っているかを示す良い機会。事前にきちんと情報収集を行い、自分自身が企業に貢献したいという熱意や意欲を伝えることで、面接官に自分の入社意欲をアピールすることができるでしょう。
質問は簡潔に伝えよう
先ほども伝えましたが、質問は具体的かつ簡潔に伝えることが重要です。質問するときに前置きや説明が長すぎて結局何が聞きたいのか分かりづらくなってしまう学生は少なくないはず。私も就活時代、緊張のあまり前置きが長くなってしまい、面接官の表情が曇っていくのを見てさらに焦った経験があります。しかし、「まずは結論を伝える」を意識するようになったことで落ち着いて自分の意見や質問を伝えることができるようになりました。緊張や不安で上手く伝えられないという人は、事前に文章を考えて置いたり友人や家族と一緒に練習しておいたりして慣れておきましょう。
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面接の「何か質問はありますか?」への好印象な回答例【ジャンル別】
ここでは、面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたときの好印象な回答例を下記3つのジャンルに分けて紹介します。
- 企業についての質問
- 自分をアピールする質問
- 相手の役職に合わせた質問
企業についての質問
入社前に疑問や気になる点は解消しておき、入社後イメージを具体的に持っておくことが大切です。企業分析で浮かんだ疑問や気になる点について逆質問で聞いてみてください。ただ、調べればわかることを聞くと「この子はきちんと調べていないのだな」とマイナスな印象を与えかねないため、事前にホームページや就活情報サイトなどで調べておくと良いです。
具体的な質問例は下記。
〇社風・企業文化について
- 「入社に感じた良いギャップと悪いギャップを教えてください」
- 「社員同士の縦と横のつながりについて教えてほしいです」
〇仕事内容について
- 「具体的な一日の流れを教えてください」
- 「入社後はどのように配属が決まり、具体的にどのような業務を担当することになりますか?」
- 「プロジェクトにおいて最も大切なポイントは何だと思いますか?」
- 「御社で○○職として働く魅力は何だと思いますか?」
〇社員や求める人物像について
- 「御社で活躍している人の共通点を教えてください。」
- 「○○部にはどういった性格の方が多いですか?」
〇社員の成長支援について
- 「社員のスキルアップやキャリアアップのための制度はありますか?」
- 「社員の能力開発のための研修プログラムはありますか?」
〇会社の成長戦略について
- 「今後の成長戦略についてどのような取り組みが考えられていますか?」
- 「今後、新たな市場に進出する予定はありますか?」
〇他社との差別化ポイントについて
- 「競合他社と比較して、御社の強みは何だと思いますか?」
- 「御社の商品やサービスが競合他社と異なる点は何だと思いますか?」
自分をアピールする質問
逆質問は自分をアピールする機会でもあります。自分自身の入社意欲や志望度の高さを伝えられる質問をすることで、面接官に本気度を伝えることができるでしょう。
具体的な質問例は下記。
〇熱意をアピールする質問
- 入社後いち早く活躍するために、入社までにしておいて方がよいことはありますか?
- 御社の○○領域・事業に携わりたいと考えています。どうすれば携われることができるのでしょうか?
〇長所やスキルをアピールする質問
- ○○の資格を持っているのですが、御社の業務で活かせる場面や職種はありますか?
- 私のこれまで粘り強さを強みとしてきたのですが、御社ではこの強みを発揮できる機会はありますか?
- 私は、様々な分野の人と積極的にコミュニケーションをとることを意識しており、この強みを活かして貢献したいと考えています。御社では他部署や他分野の人々と関わる機会はありますか?
相手の役職に合わせた質問
逆質問では、面接官の役職に合わせて質問を変えることも必要です。たとえば、役員クラスの社員に現場で働く上で注意していることを聞いてもお門違いな質問になってしまいますよね。面接の段階によって、次はどのレベルの社員が面接官になりそうか予測し対策をしておきましょう。ちなみに、1次面接は人事、2次面接は現場若手社員や現場責任者、3次・最終面接は役員や社長が面接官になることが多いです。
具体的な質問は下記。
〇人事に対する質問
- 御社で活躍する社員はどのような方が多いですか?
- 御社の企業文化について、どのような価値観が重視されていますか?
- 求める人物像に○○と▲▲と書かれていましたが、採用する上でどちらをより重視していますか?
〇若手社員や現場責任者に対する質問
- 現場で働く上でのやりがいを教えてください
- 入社前と入社後の良いギャップ・悪いギャップがあれば教えてください。
- ○○職として実際に働いてみてこの職種に求められるスキルや経験は何だと思いますか?
- ○○職として働いた中で難しいと感じたことやぶつかった壁があればを教えてください。
- 具体的な一日のスケジュールや流れを教えてください。
〇役員や社長に対する質問
- 新入社員に求める資質や期待する点を教えてください。
- この企業が直面している最大の課題は何ですか?その課題に対する解決策はありますか?
面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたときのNG回答例
ここでは「何か質問はありますか?」と聞かれた際のNG回答例を下記4つ紹介します。逆質問だからといって何でも質問して良いというわけではありません。面接という場に適さない質問をすると、マナーを知らない人物だと捉えられマイナス評価になってしまう可能性も。せっかく面接が上手くいっていたのに最後で失敗してしまうなんてもったいない事態にならないようしっかり目を通しておきましょう。
- 調べればわかることを聞く
- 熱意が感じられない質問をする
- 後ろ向きな印象を与える質問をする
- 答えづらい質問をする
調べればわかることを聞く
このような質問は、就職活動においてNG質問の代表格です。企業側は、応募者に自ら積極的に情報収集し、理解を深めることを期待しています。具体的には、企業のウェブサイトや掲載されている資料や報告書をチェックするなど。就活生がそのような基本的な情報を調べていないと、企業側はその人の真剣さや熱意を疑うことになるでしょう。そのため、面接で「御社の事業内容は何ですか?」や「求める人物像を教えてください。」といった簡単に調べられることを聞くような質問は避けるべきです。
熱意が感じられない質問をする
入社意欲が伝わりにくい質問は、印象を悪くすることにつながります。たとえば、「この企業の仕事はどんな感じですか?」や「有給消化率はどれくらいですか?」といった、企業に関する知識がないような質問や待遇面についての質問は避けましょう。また、会社は勉強する場所ではありません。「○○などを勉強したいので、勉強する環境はありますか?」といった受動的な姿勢の質問もNGです。代わりに、企業独自の事業内容や事業展開に関する質問をすることで、熱意をアピールしましょう。
後ろ向きな印象を与える質問をする
面接官に対して、後ろ向きな印象を与える質問をすることもNG。たとえば、「○○に自信がないのですが、大丈夫でしょうか?」「失敗したときやできなかったときはどうすればよいでしょうか?」など。この子が入社してくれたらきっと会社に良い影響を与えてくれるだろうと期待してもらえるようなポジティブな質問をしましょう。
答えにくい質問をする
面接官が答えにくいことを質問するのもマナー違反なのでやめましょう。具体的には、離職率や面接官の個人的な話など。このようなことを面接官に質問することは、相手に不快感を与えることに繋がります。
また、質問する相手の立場や役職に適していないことを聞くことも避けるべきです。たとえば、若手社員に今後の新規事業計画を聞くなど。質問する前に、本当にその質問はその場や相手に適しているのかを確認するようにしましょう。
面接の「何か質問はありますか?」に関するよくある質問
ここでは、面接の「何か質問はありますか?」に関するよくある質問について回答していきます。
「質問することは特にありません」と答えるのはアリ?
面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたけど、特に質問することがなかったらしなくても良いの?と疑問に感じる方も多いでしょう。
結論、質問しなかったからといって不合格になるということはありません。
しかし前述した通り、面接官が逆質問の場を設けるのには理由があります。逆質問をすることで、コミュニケーション能力を見極めたり入社意欲や熱意を確かめたりしているため、もし特に質問がないという学生がいたら「この会社への熱意はそこまで高くないのかな」と捉えられてしまう可能性も。また場合によっては、質問力などがないと捉える面接官もいるため、できるだけ逆質問をするようにしましょう。
とはいえ、用意していた質問がすでに回答されてしまったなどで質問することがない!という場合もあるでしょう。そういった場合は、直前の会話の内容から質問したりそういった事態を想定して多めに質問を考えておくなどして対策しておくと良いでしょう。
逆質問は何個くらいすればよい?
逆質問は大体1~3個が一般的です。しかし、面接の形式や段階によっても異なるためここでは形式や段階別の質問数の目安を紹介します。
- 集団面接:1個
他の就活生も質問するため、集団面接では1個のみ聞くのがベター
- 人事・若手社員・現場責任者:1~3個
事前に用意していた質問や面接中で気になった点などを数個聞く。
- 役員・社長:2~5個
役員や社長などの最終面接では逆面接の時間が比較的長く設けられることが多い。
入社意欲も大きな評価ポイントとなりうるため、多めに準備しておくと良い
まとめ
ここまで面接で「何か質問はありますか?」と聞かれた際の好印象な答え方や避けるべきNG例などについて解説してきました。
面接では質疑応答の対策に力をいれて逆質問の対策が疎かになりがち。私も就活生時代、逆質問は何となく準備はしていたもののそこまで重要視していなかった結果、最終面接で逆面接の時間が30分もあり質問するネタがなくなったと非常に焦った経験があります。
面接で「何か質問はありますか?」と聞かれたら自分をアピールするチャンス。自分自身の入社意欲や熱意が伝わる好印象な質問をしましょう。そのためには事前の情報収集が非常に重要です。事前に企業や業界について良く調べ、面接官に「お、この子は本気で入社したいんだな」と思われるように準備しましょう。本記事を読んで少しでも逆質問に関する疑問や不安が解消されていたら幸いです。皆さんの就活成功することを心から応援しています!
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※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)