エントリーシートや面接で問われるキャッチコピー。
キャッチコピーを作る際に、「ありきたりではダメだ」「上手いキャッチコピーでないと通らない」、などと考える就活生は多いかと思います。筆者も当時は、大喜利大会と勘違いして奇をてらったキャッチコピーを作ろうとしていました。しかし実際のところ、キャッチコピーの「ユニークさ」や「センス」だけが結果を左右するかかというと、そうではありません。
筆者がとある企業のエントリーシートを書いていた時のことです。アイデアが思いつかず締め切り追われていた筆者は、「縁の下の力持ち」というありきたりなキャッチコピーで提出しました。すると、結果はまさかの書類選考通過。後の面接でも、キャッチコピー自体はそこまで触れられず、説明文の内容を中心に評価をされていたように感じました。
オリジナリティのあるキャッチコピーの方が印象に残りやすいという面はあるとは思います。しかし、大切なのは自分の「長所」を採用担当者に理解してもらうこと。本記事で述べているキャッチコピーの作り方や評価ポイント、説明文も含めた例文を参考に、評価されるキャッチコピーを書けるようになりましょう!
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- キャッチコピーとは「長所・特徴を強調した言葉」
- キャッチコピーはどのような場面で使うのか
- 面接官にインパクトを与える「キャッチコピー」
- エントリーシートや面接でキャッチコピーを問われる理由
- キャッチコピーの考え方3ステップ<比喩>
- キャッチコピーには他にも2種類の考え方が
- 面接官に評価されるキャッチコピー・説明文
- キャッチコピーを作る上でやってはいけない。「NG行為」2つ
- 「長所」のキャッチコピー例(~つ)
- キャッチコピーはあくまで手段、エントリーシート・面接の本質を理解しよう
キャッチコピーとは「長所・特徴を強調した言葉」
キャッチコピーとは「人の注意を引くために長所・特徴などを強調した言葉」のことを言います。
よくあるのは、企業が消費者の興味を惹くために、商品や会社に付けるキャッチコピーです。たとえば、「心も満タンに」というコスモ石油のキャッチコピー、ガソリンだけでなくお客様の心も満たすという意味ですが、これはまさに顧客満足度に力を入れているという「長所」を強調したキャッチコピーです。
ガソリンスタンドではお金や時間を消費することもあり「楽しい場所」というイメージはありませんが、心も満たされるガソリンスタンドなら、行ってみたくなりますよね?これが、人の注意を引くキャッチコピーなのです。
就職活動でも上記と同様、採用担当者の興味を惹きつけるべく「自分自身の長所・強みを強調した言葉」をキャッチコピーとして考える必要があります。例えば、「組織の潤滑油」や「縁の下の力持ち」などは就活キャッチコピーの代表例ですが、これらはそれぞれ協調性とサポート力を強調した言葉。筆者も就活を始めたての頃は何度か使ったことを覚えています。
このように、自分自身の長所を表したキャッチコピー。どのように作るのか、いつ使うのかなど、以降の記事で解説していきます。
キャッチコピーはどのような場面で使うのか
就職活動において、キャッチコピーを使う場面は下記の3つ。
- 面接
- エントリーシート
- 自己PR
1つずつ説明していきます。
面接で聞かれたとき
キャッチコピーは1次・2次・最終面接関のすべてにおいて聞かれる可能性があります。
聞かれ方としては、筆者の経験上「あなたのキャッチコピーを教えてください」や「あなたを一言で表すと?」の2つ。もしあいまいな質問をされた際は、「それは~ということで合っていますか?」と面接官に確認を行うようにしましょう。
また、回答は「自身を表すキャッチコピー+根拠」の形で長くても1分程度で述べるのが最適です。長すぎる回答は面接官の印象に残りにいため、なるべく端的な回答を意識しましょう。
エントリーシートの設問
2つ目は、エントリーシートの設問で問われる場面です。
エントリーシートでも聞かれ方や回答のポイントは面接と同じです。しかし,面接とは違い字数制限が設けられているため、簡潔でわかりやすく書くことを心がけましょう。
自己PRで自ら話す
3つ目は、自己PRの際に自ら話す場面です。
「自己PRをお願いします」や「あなたはどのような人ですか?」という回答の自由度が高い質問をされた際に、キャッチコピーを使うことで印象づけることができます。
次の例は、キャッチコピーがある場合とない場合の自己PRです。
<原文>
私の強みは、組織の問題にいち早く気づき、解決に向けて行動を起こす「問題解決能力」です。
サッカーサークルで副キャプテンを任された際、チームにまとまりが無いという問題に気付きました。原因を探るべく練習を観察していると、⑴主力とそうでないメンバーの間に心理的な壁があること⑵練習メニュー全ての技術的難易度が高いことが課題だと分かり、以下の取り組みを行いました。
⑴週1回全体で話し合う機会を設け、意見交換の場を作ること。また、サッカー外のイベントを設け親睦を深めてもらうなど、壁を取り除く工夫を行いました。⑵練習に求められる走力・筋力・技術の割合を均等にし、技術に自信が無い初心者メンバーでも活躍できるよう工夫を行いました。
これらの工夫の結果、以前よりもチームの士気・練習の質が向上し、試合勝てることも多くなりました。このように、組織全体を俯瞰し、問題を察知した際には修正を行うこと。これが、私が組織で発揮できる価値であると考えています。
<キャッチコピー導入後>
私を一言で表すと、「チームの白血球」です。白血球が体内の異変を察知して菌を死滅させるように、私は組織の問題を察知し解決を行うことができます。
サッカーサークルで副キャプテンを任された際、チームにまとまりが無いという問題に気付きました。原因を探るべく練習を観察していると、⑴主力とそうでないメンバーの間に心理的な壁があること⑵練習メニュー全ての技術的難易度が高いことが課題だと分かり、以下の取り組みを行いました。
⑴週1回全体で話し合う機会を設け、意見交換の場を作ること。また、サッカー外のイベントを設け親睦を深めてもらうなど、壁を取り除く工夫を行いました。⑵練習に求められる走力・筋力・技術の割合を均等にし、技術に自信が無い初心者メンバーでも活躍できるよう工夫を行いました。
これらの工夫の結果、以前よりもチームの士気・練習の質が向上し、試合勝てることも多くなりました。このように、組織全体を俯瞰し、問題を察知した際には修正を行うこと。これが、私が組織で発揮できる価値であると考えています。
いかがでしょうか?「白血球」と例えられていることで、「問題解決力」という長所が想像しやすかったのではないでしょか。このように、キャッチコピーを使うことで個性や強みをイメージしやすくすることができます。皆さんもぜひ、活用してみてくだい!
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面接官にインパクトを与える「キャッチコピー」
キャッチコピーを使うことで得られるメリット。それは、「採用担当者にインパクトを与え、他の就活生と差別化を行うことができる」点です。
仮にあなたが面接官だとして、目の前に就活生A・Bさんがいるとします。
あなた:「自由に自己PRをお願いします。」
Aさん:「私の強みは行動力です。目標に向けて計画を立て、迅速に実行することができます!」
Bさん:「私を一言で表すと、『みんなを導く灯台」です。組織の中心として周囲を動かし、リーダーシップを発揮します!」
A・Bさんどちらの自己PRが印象に残ったでしょうか?もちろんその人の話し方やエピソードの内容によって変わってはきますが、この文だけを見る限りBさんの方がインパクトは大きかったのではないでしょうか。
面接官は何百人・何千人と面接を行ってきており、「行動力」というフレーズは聞き飽きています。そんな面接官に針を刺すかのように、強いキャッチコピーを述べてインパクトを与えましょう。
エントリーシートや面接でキャッチコピーを問われる理由
企業がキャッチコピーを聞くのには、下記の3つを確認したいという意図があります。
- 自己分析の出来
- 表現力・伝える力があるか
- エントリーシートの内容とズレが無いか
これらの3つは「評価基準」にもなりますので、十分に理解し、キャッチコピーを作る際のポイントとしても参考にしてください。
⑴自己分析ができているか知るため
企業が就活生にキャッチコピーを問う理由の1つは、自己分析ができているかを確認するためです。キャッチコピーとは「長所・特徴を強調した言葉」であり、自身の長所を把握できていないとそもそもキャッチコピーを作ることはできません。
人事経験のある知人にキャッチコピーに関する相談をしたことがありますが、「本質は自己PRと同じ」とのことでした。これは全くその通りであり、自身の魅力を相手に理解してもらうためには、十分な自己理解が必要であると言えます。まずは自己分析を徹底し、キャッチコピーを考えるための準備を行いましょう。
⑵簡潔に表現し、上手く伝える力があるか
キャッチコピーを聞くことで、就活生の表現力・伝える力を見極めたいと思っています。それぞれどのようなことか具体的に説明します。
①表現力
キャッチコピーとは「自分自身の売り込み文句」であり、表現力が問われます。例えば営業でベッドを売り込む際、「毎日寝るのが楽しみになるベッドです」とキャッチコピーを述べると、「なんだそれ、気になるな」と興味をそそられますよね。就活のキャッチコピーでも同様、表現力のある人は、キャッチコピー1つで面接官の興味を惹くことができるのです。
②伝える力
ここでの伝える力とは、「自身の魅力を相手に理解してもらう力」のことを言います。当然のことですが、キャッチコピーが良いだけ評価してもらえることはありません。重要なのは「毎日寝るのが楽しみになるベッド」は、なぜ寝るのが楽しみになるのかという説明。機能の紹介やお客様の感想などの補足情報述べることで、最終的に「確かにこれは寝るのが楽しみになりそうだ」「魅力的な商品だな」と思ってもらう必要があります。就活でも同様、キャッチコピー+説明文の1セットとして、自身の魅力を伝えることが重要です。
⑶履歴書やエントリーシートの内容と矛盾しないか確認するため
内容の矛盾は、最も注意するべきミスの1つです。エントリーシートでは長所を「行動力」としていたのに、面接でキャッチコピーを聞かれ、「石の上にも10年」と継続力をアピールしてしまう。
これは筆者の友人Wさんの例ですが、このようなズレがあると、面接官は「どっちが本当の長所?」「ブレてるな」などとマイナスな印象を抱いてしまいます。まさかそんなミスはしないと思う方もいるかもしれませんが、対策が不十分だと急な質問に慌てて、内容がズレてしまうことはよくあります。
内容の矛盾を避ける対策として、筆者が行っていたのは「例えゲーム」。「自分を動物で例えると何か、家電・色ではどうか」と即興で考えるというものです。以下に例を示します。
■長所<周囲の状況を俯瞰し、状況に合わせて柔軟に行動する「柔軟性」>
- 動物:カメレオン
- 家電:自動温度調節エアコン
- 色 :白色(色を重ねることで、その色に変化できる。)
このゲームを繰り返すことで、「長所の確認→例え」という思考プロセスが定着。本番で突発的な質問がきても、長所がブレてしまうことはなくなるでしょう。本番で慌ててミスをしないよう、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。
キャッチコピーの考え方3ステップ<比喩>
キャッチコピーのつくり方は、3ステップ分けて説明することができます。(これはあくまで基礎的な考え方ですので、「他の方法も知りたい」「さらにクオリティを高めたい」という方は後の「キャッチコピーは他にも2種類の考え方が」や「例文」「キャッチコピーの評価基準」を参考にしてみてください。)
⑴アピールしたい長所や経験を探す
まずは、アピールしたい長所や経験を探す作業。本質は自己PRと同じですので、最も売り込みたい長所や、他の人はしていないような経験を考えてみてください。
長所を探す際に有効的なのは「他己分析」。自分のことを深く知る友人や家族に自身の長所を分析してもらう手法です。私はアルバイト先の友人になんとなく聞いてみたところ、「時間にはルーズだけど、トラブルが起きた時の冷静な対応とか、視野の広さは優れている部分だと思う」と、とてもタメになる回答に感動したのを覚えています。皆さんも他己分析を用いて、まずは自身のアピールポイントを考えてみてください。
⑵志望企業の「求める人物像」を確認する
アピールしたい長所・経験が見つかったら、次に志望企業の「求める人物像」を確認する必要があります。
なぜなら、志望企業の求める人物像に自身の長所が当てはまっていないと、ミスマッチな人材だと判断されてしまう可能性があるからです。エンジニア職を志望しているのに「交渉が得意」とアピールすれば「なんで営業職受けなかったの?」と不思議になりますよね。
しかし、仮に人物像が明記されていない場合や、該当する長所が無い場合でも大きな問題はありません。先ほどのような極端なミスマッチは避けるべきですが、「選んだ長所がどのように仕事で活かされるのか」を論理的に説明することができれば、評価してもらえることでしょう。
「エンゲージ 会社の評判」で、志望企業の「求める人物像」を知ろう
「志望企業で活躍している人の特徴を知りたいけど、OB訪問や座談会は敷居が高い…」そのような方は、「エンゲージ 会社の評判」に登録し、志望企業でどのような人材が活躍しているのか調べてみましょう。
「エンゲージ 会社の評判」には、現役社員・元社員による2000万件以上のクチコミが集まっており、それぞれの企業が求める人物像・活躍している社員の特徴など細やかな情報を閲覧することが可能。筆者も当時、「企業カルチャー・組織体制」の口コミを見て、どのような人が活躍・出世しているのかを参考にしていました。
座談会やOB訪問では、会社の良い部分だけを話したり、内容を盛ったりする会社も多いです。「エンゲージ 会社の評判」では内部のリアルな声が知れるので、企業研究には欠かせないものだと言えるでしょう。ぜひ皆さんも活用してみてください!
⑶長所を抽象化し、言い換えを考える
最後に、長所を抽象化し、適切な言い換えがないか考えてみてください。「抽象化」とは、「対象から注目すべき要素を抜き出して他は捨てること」です。実際に見た方が早いと思いますので例を示します。
キャッチコピーには他にも2種類の考え方が
先ほどは、長所の言い換えを行う「比喩表現法」を紹介しましたが、それ以外にもキャッチコピーの考え方はいくつか存在します。以下に2つの方法を紹介します。
⑴常識の逆をとる
常識の逆を取るキャッチコピーは、企業や商品のキャッチコピーでもよく使われる手法です。例としては、「日本初!授業をしない塾」(武田塾)、「一番お年寄りに優しいのは、電子書籍です」(三省堂書籍)などが有名。就活においても、常識の逆を取るキャッチコピーは意外性があり効果的です。
- 一番後ろにいるリーダー: 表に立って指揮を執るのではなく、裏方で組織を支え後方からチームを励ます。
- 固く柔らかい人間: 目標や夢に向かって固い意志を持ちつつも、組織では周囲と強調し柔軟な行動を取る。
- 時間を費やさない努力家: 困難な目標を達成するため、常に一番効率的で費用対効果の高い方法を探す。
など、長所に反対の意味を持つ言葉をくっつけるだけなので、比較的考えやすい方法であると言えます。
⑵ことわざを引用・編集
ことわざを引用・編集したキャッチコピーも多く存在します。自身が大切にしている座右の銘として使用するのも良いでしょう。
筆者が考えた、ことわざを引用・編集したキャッチコピーをいくつか紹介します。
- 海老で鯛を釣る(少ない努力で多くの効果を得ること) →常に効率的な方法を探す。
- 田中(仮名)に困難(鬼に金棒を編集) →困難や挑戦が大好き。むしろ困難に直面するとモチベーションが上がる。
- 後悔先に立たず(後から後悔しても遅い) →過去に大きな後悔をしてから、いかなるときも妥協のない行動をしてきた。
- 鳴かぬなら、他のにしよう、ホトトギス →他の方法で目標を達成できないかと、柔軟な思考ができる。
など、ことわざ100選を見ては、使えそうなものをピックアップして引用・編集。ことわざ自体が短い句であるため、キャッチコピーに転用しやすいのです。しかし、知名度の低いことわざを使ってしまうと理解しづらくなってしまうリスクもあります。一度友人や家族に確認してもらうようにしましょう。
面接官に評価されるキャッチコピー・説明文
キャッチコピーの本質は「自己PR」です。
いくらキャッチコピーが良くても、それだけで評価してもらえることはありません。就職活動の本質に立ち返り、評価される(内定を獲得する)ためにはどのような要素が必要か、以下の記事を参考に考えてみましょう。
仕事や業務につながっている
キャッチコピー(自己PR)でアピールする長所は、「志望企業で活かせるか」が重要。いつ・どこで長所を発揮し会社に貢献できるかを説明文で解説する必要があります。以下で悪い例・良い例を紹介します。
悪い例①:長所をどのように活かせるか書かれていない。
- キャッチコピー:太陽よりもアツい情熱
- 職種:人事コンサルタント
私は15年間のサッカー人生において、目標を実現させるために誰よりも向上心高く努力してきた。実際に大学時代のサッカー部では~…
御社を志望したのは、部活の経験を通して組織やチームにおける集合知、人的配置について興味を持ったことがきっかけだ。
将来は組織の力を最大限に引き出す人事コンサルタントとして、日本企業の発展に寄与したいと考えている。
- 情熱や向上心をいつ・どこで発揮できるか明示されていない。
- そもそも向上心を持つことは当たり前とのツッコミも。
悪い例②:長所と業務内容の関連性が低い
- キャッチコピー:配り切れないほどの気配り
- 職種:企画・マーケティング
私の強みは、細かい部分まで気配りができる点です。文化祭実行委員の副リーダーとして8人の管理を行っていた際~…
貴社の企画・マーケティング職の業務においても、気配りを通して組織の心理的安全性高め、積極的に周囲との協調を図っていきたいと考えています。
- 気配りは重要な能力で、仕事において大切になる場面もある。しかし、企画・マーケティング職においては他にもっと重要な能力があるのでは。
- 思考力やプ企画レゼンテーションスキル、企画を実現する行動力など、業務から逆算して長所をアピールできている必要がある。
良い例①:長所と業務の関連性が高く、どのように活かせるか明記されている。
- キャッチコピー:宇宙のように広がる好奇心
- 職種:経営コンサルタント
私は、無限に広がる宇宙と同様、あくなき好奇心とその追求心を持っている。
長期インターンでIT企業の営業を行っていた際、自身のIT知識不足を痛感した。そこで、私はプログラミングを学び、◯◯を習得した。更に、大学授業で触れた政治思想学に興味を持ち、フェイスブック上の思想研究会に参加。
定期的に開催されるディベート大会の審査員を務めるまでに知見を深めた。また、能力主義社会の是非と未来に関する研究し、執筆した論文は表彰された。これらは時期が重なり辛いこともあったが、強い意志でやり遂げた。
貴社においても、常に新しい知識をキャッチアップしながらクライアントの課題を追求し、日本企業のプレゼンスの向上に貢献したい。
- 多様な業界の課題解決を行うコンサルティング業界において、「好奇心・追求心」という長所の親和性が高く、どのように活かせるかも明記されている。
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他の就活生と被らないワードチョイス
キャッチコピーの説明文が大事であることは間違いありません。しかし、人気企業や広告業界などのクリエイティビティが求められる会社の場合、キャッチコピーにもある程度のセンスやオリジナリティが求められることもあります。
「聴キスパート」「狼の皮をかぶった羊」。これは筆者が個人的に「上手い、なんか好き」と感じたキャッチコピーですが、この2つに共通しているのは「オリジナリティがある」点です。就活のキャッチコピーに関するサイトには載っておらず、そうそう思いつかなさそうなハイセンスなキャッチコピー。
その人の好みによって評価は変わってきますが、他と被らない「新奇性」は面接官に印象づけを行う上で重要な要素と言えるでしょう。オリジナリティがあるに越したことはありません。皆さんも一度、センスのあるキャッチコピーを考えることにトライしてみて下さい。
キャッチコピーを作る上でやってはいけない。「NG行為」2つ
ダメな就活キャッチコピーの特徴。それは、「奇をてらった」or「就活にふさわしくない」キャッチコピーです。
①大喜利大会と勘違いしない
ウケを狙い、奇をてらいすぎたキャッチコピーを提出してしまう。これは多くの就活生がやりがちなNG行為です。センスをアピールしたくなる気持ちは分かりますが、度を超えるとかえって低評価につながりかねません。
例えば、
- 論破大好き人間
- 岐阜のアインシュタイン
- ナンパ師
など。皆さんはこのキャッチコピーを見て、どのように感じましたか?「何か面白いこと・上手いことを言いたいんだろうな~」と、ウケ狙い感が漂ってきますよね。就職活動というフォーマルな場面において、奇をてらいすぎたキャッチコピーは「ふざけている」と思われてしまうことも。
奇をてらいすぎているという自覚がない場合もあります。狙いすぎているキャッチコピーになっていないか、周囲の人に確認してもらうようにしましょう。
②不適切な表現は避ける
就職活動にふさわしくない表現を使うと、それだけで落とされてしまう可能性があります。
以下で例を示します。
- 生粋のギャンブラー
- 人の話を聞くタイプの海賊王
- 陰キャ・陽キャの両生類、エモい〇〇
など。先ほど例に挙げたナンパ師や、ギャンブルという表現は不適切ですし、アニメのネタは分からない人もいます。また、陰キャ・陽キャ・エモいといった若者言葉は理解できない人が多いことに加え、フォーマルな場面で使うべき言葉ではありません。このような、不適切な表現はマイナスな評価につながります。決して使わないようにしましょう。
「長所」のキャッチコピー例(~つ)
「オリジナリティが大事」とは言ったものの、完全なオリジナルを作るのは難しいでしょう。そこで、参考に長所ごとのキャッチコピー例をいくつか紹介します。
柔軟性
「柔軟性」を表したキャッチコピーは以下の通り。
- カメレオン並みの柔軟性
- 温度自動調節エアコン
- 絵具を塗る画板(塗った色に変化できる)
- スポンジのような吸収力
- 柔能制剛
- 液体人間(液体は器に沿って形を変える)
など。
- 臨機応変に動ける
- 素直に意見を受け入れる
- 新しい環境に適応する
といった、柔軟性の特徴を表すキャッチコピーを考えてみましょう。
努力家
- 「努力家」を表したキャッチコピーは以下の通り
- 石の上にも〇〇年
- 最後に笑う人(諦めず努力を続け、目標を達成)
- 穴をあけるまで止めないキツツキ
- 継続は力なり
- 失敗大好き人間
- 0.1%の才能と、99.9%の努力
など。
筆者は当初、努力家をアピールポイントにしていましたが、相談していた先輩から次のような指摘が。「抽象的すぎ」。これはまさしくその通りです。努力家を細分化すると、忍耐力や継続性、諦めない強い意志を持つといった特徴に分けることができます。自分がどの部分に秀でているのかを確認し、それぞれに合ったキャッチコピーを考えましょう。
リーダーシップ
リーダーシップを表したキャッチコピーは以下の通り
- 丁寧な羊飼い(後方からチームを支援)
- 民主主義の体現
- みんなのお母さん
- 頭動けば尾も動く
- 誰よりも現場を知るリーダー
- 百令は一動に如かず(口だけで命令するよりも、自分の行動でチームを導く)
リーダーには、一人ひとりに寄り添い指導する「コーチ型」や、高い達成基準を提示しメンバーの能力を引き出す「ペースセッター」型などいくつかのタイプに分かれます。自分はどの型のタイプのリーダーか理解し、適切なキャッチコピーを考えましょう。
キャッチコピーはあくまで手段、エントリーシート・面接の本質を理解しよう
キャッチコピーはあくまで長所をアピールする「手段」にすぎません。
何度も言うように、キャッチコピーの本質は「自己PR」であり、会社で活躍できると思ってもらうためには、説明文含め様々な工夫が必要。自身の長所がいつどのように活かせるのかを、キャッチコピーという応用的な形で質問されているだけです。
私が相談に乗っている後輩の中に、「自分キャッチコピー系はセンスないんですよ」と嘆く子が一人。しかし、いざ面接練習の相手をしてみると、アピールしたい長所と志望職種の関連性が薄いことが問題でした。
このように、自分の課題には意外と気づけないもの。キャッチコピーのセンスだけが大事!と思い込むことは危険です。今一度エントリーシートや面接の基本に立ち返り、本当に大切なことはなにか、改めて考えてみてください。
企業の口コミを確認して就活で活用!入社後のミスマッチも防げます!
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先輩社員の口コミを元に、セミナーや面接で質問
気になる企業比較で、志望企業の強みと弱み分析
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