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中退・修士・留学他、「履歴書の最終学歴」の書き方|学歴の定義と書き方をご紹介!

転職活動を始めたものの、履歴書の「学歴」をどう書けば良い迷っている方も多いのではないでしょうか。

実際、企業の採用担当は毎日何十何百という履歴書を見ています。学歴の書き方が正しくない場合、選考でも不利になってしまう可能性が高いです。

そこで今回は、「『最終学歴』とは一体どの学歴を言うのか」「学歴はどこから書き始めれば良いのか」など、履歴書を正しく記入する方法をご紹介いたします。

学歴の書き方次第では、履歴書の見え方や選考での進み方も有利になってくるもの。あなたの学んできた経歴である「学歴」を、正しくアピールするために。ぜひここでご紹介する書き方を、ご参考ください。

 

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最終学歴の定義とは?

「最終学歴=直近の学歴」ではありません。

最終学歴と聞くと、どうしても「直近(最後)の学歴なのかな?」と思ってしまいがちです。ただ、正確な最終学歴の定義は「最も高い水準の教育機関を卒業した経歴」のことを言います。

つまり、直近で卒業した学校よりも前に、それより高いレベルの学校を卒業していた場合、レベルの高いほうが最終学歴になるわけです。

ちなみに学校のレベルとして高い順に、以下のようになります。
■小学校 < 中学校 < 高等学校 < 高等専門学校=専門学校=短大 < 大学 < 大学院

念のため、具体例をご紹介します。

例えば、4年制の大学を卒業した後、資格を取るために調理の専門学校を卒業したとしましょう。上記の表で言えば、専門学校よりも大学のほうが水準が上のため、最終学歴は「大学」になります。

もちろん、最終学歴を履歴書の最後に書かなければいけないということではありません。履歴書は時系列順に書くものなので、最後に来るのは「専門学校」。

ただし、最終学歴として認められるのは、一つ前の「大学」だと覚えておいてください。

また、具体例をもう一つ。

専門学校を卒業した後、福祉系の短期大学を卒業したとします。その場合の最終学歴は、「専門学校」「短大」どちらでもかまいません。このように水準が同じ場合は、直近のものを最終学歴とみなすことも多いです。

中退した場合は、最終学歴に入るの?

仮に入学した学校を、何らかの理由で「中退」した場合はどうなるのでしょうか。

この場合、中退した学校に関しては、「最終学歴」には含まれません。あくまで卒業した場合にのみ、学歴として認められます。

例えば、高校を卒業後、大学に入学したものの中退してしまった場合。最終学歴は「高校」です。

もちろん、学校へ入学したこと自体は選考でも評価に値する場合があるので、履歴書に「中退」をきっちり書くほうが良いでしょう。「中退」という事実を書かずにいると、最終学歴から「空白の数年間」ができてしまうことになります。採用担当としても「卒業後、何をしていたんだろう?」と疑問に思わざるをえないため、履歴書には「中退」の事実を書くようにしてください。

学歴欄の書き方をご紹介!

書き始めは「高校」から

ここでは、これまでにご紹介したルールを踏まえて、実際の学歴の書き方を見てみます。あなたの卒業した学校名に当てはめて、ぜひ参考にしてみてください。

ちなみに1点、ポイントがあります。それは、書き始めは「高校」からが一般的ということ。それは、小学校や中学校は義務教育のため、加点評価になりづらいからです。

ただ、履歴書に書くのはNGかというと、そうではありません。というのも、仮に小学校を書いたとき「採用担当の出身校や地元が偶然にも同じだった!」という可能性もあり、面接での会話のきっかけになることも否定できません。それに、高校中退などの学歴の場合、空白が目立ってしまうこともあります。

そのため、基本的には「高校」から書くということを意識しつつ、場合によっては小学校や中学校を入れるようにしてください。

また当たり前ではありますが、学校名は正式名称(県立や市立などを含め)を、誤字がないように記入するようにしましょう。

ケース1:最終学歴が「大学」の場合

平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 卒業
平成◎◎年 ◎月 △△大学△△学部△△学科 入学
平成◎◎年 ◎月 △△大学△△学部△△学科 卒業

ポイントは、大学の場合「学部」や「学科」も記入すること。何を学んだかが伝わりやすくなります。

ケース2:最終学歴が「高校」の場合
平成◎◎年 ◎月 △△中学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△中学校 卒業
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 卒業

今回は高校のみを書くと履歴書に余白が生まれることも考えて、中学校も記入しています。

ケース3:最終学歴が「中学校」の場合
平成◎◎年 ◎月 △△中学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△中学校 卒業
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 中退

入学した学校を中退した場合、その旨を書くようにします。面接でその理由なども話せるとベターです。

ケース4:最終学歴が「短大」の場合
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 卒業
平成◎◎年 ◎月 △△専門学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△専門学校 卒業
平成◎◎年 ◎月 △△短大 入学
平成◎◎年 ◎月 △△短大 卒業

今回は専門学校を卒業してから短大を卒業したため、時系列でその順番通りに書いています。

「大学院」など、その他の最終学歴に関しては、注意すべき要素があるため「必見・間違えやすいパターン集!」の章にてご紹介します。

在学中の場合はどうする?

学校に通っている間に就職活動をし、履歴書を書いているとします。その場合、学校は卒業していないことになりますよね。履歴書にはどう書けばよいのでしょうか。

この場合、2パターンが想定できます。一つは、3月には今の学校を卒業することがほぼ確実に決まっているとき。その場合は、学校名の後に「卒業見込み」と書きます。

ただ、卒業できるかどうか怪しい場合もあるでしょう。その場合は、決して安易に「卒業見込み」とは書いてはいけません。というのも、万が一内定が出ても学校を卒業できなかった場合、企業に迷惑をかけることになってしまうからです。

では、代わりに「在学中」という言葉を書けばよいかと言うと、それも適切ではありません。というのも、「在学中」という言葉は、アルバイトなどの履歴書で使うもの。就職活動においては「社会人になる準備ができていない」と思われることになるため、使いません。

基本的には卒業を見込める場合にのみ、選考を受けるようにしましょう。万が一そうでない場合は、履歴書のどこかで企業にその旨を正しく伝えるようにしてください。

ケース5:最終学歴になる予定の学校に「在学中」の場合(卒業は確実)
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 卒業
平成◎◎年 ◎月 △△短大 入学
平成◎◎年 ◎月 △△短大 卒業見込み

必見・間違えやすいパターン集!

修士卒の場合

大学院を卒業した場合の学歴の書き方は、少し通常と違います。というのも、一般的に学校を卒業した場合は語尾に「卒業」と記入しますが、大学院の場合は「修了」と記入します。過程によって「修士課程修了」「博士課程修了」と使い分けるとベターです。

ケース6:「大学院」を卒業した場合
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 入学
平成◎◎年 ◎月 △△高等学校 卒業
平成◎◎年 ◎月 △△大学△学部△学科 入学
平成◎◎年 ◎月 △△大学△学部△学科 卒業
平成◎◎年 ◎月 △△大学××学研究科□□学専攻修士課程 入学
平成◎◎年 ◎月 △△大学大学院××学研究科□□学専攻修士課程 修了

ポイント

ちなみに大学院の博士課程において、修業年限内に博士号を取得できなかった場合。「単位取得後退学」と書くのが一般的です。ただ、単位取得しない退学と同じ扱いではあるので、単に「退学」と記載するだけでも問題ありません。

予備校の場合

資格取得や語学の勉強のために、個人経営のスクールや予備校、職業訓練校などに通っていた方もいるかもしれません。これらは「最終学歴」として認められるのでしょうか。

結論から言うと、履歴書上における学歴とはみなされません。というのも、学歴として認められるのは、国公立の学校か学校法人として認定を受けた私立学校のみ。「学校の教育水準が一定レベルに達している」という認定を受けなければ、学歴としては認められないのですね。

そのため、どうしてもアピールしたい場合は学歴欄には書かず、履歴書内のPR項目などに記入すると良いかもしれません。

海外留学の場合

中には、海外の大学に通った方もいるでしょう。留学の場合は「学位」を取得した際にのみ、「学歴」として認められます。短期留学などは学歴に含まれないことが多いので、注意が必要です。ちなみに短期留学とは「8日以上1年以下」のことを指します。ご自身の経験に当てはめながら考えていただくと、間違いないでしょう。

終わりに

いかがでしょうか。履歴書の「学歴」は、あなたの経験を正しくアピールする名刺のようなもの。マナーをしっかりと理解した上で記入することで、選考もスムーズに進められるはずです。

 

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