コールセンターで働きたいけど、志望動機が浮かばない。ちょっとだけ勤務経験はあるけど、それだけで採用されるか不安。求人情報だけでなかなか応募理由を見つけるのは難しいですよね。そんなあなたに、書類選考で見送られないような志望動機の書き方をご紹介。コールセンターの仕事の種類、向いているタイプを踏まえ、適切な志望動機の書き方を説明していきます。書類選考の通過率を上げ、あなたが行きたい会社への転職をアシストできれば幸いです。
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コールセンターってどんな仕事がある？
大きく2つのタイプに分かれます
コールセンターで働くと一口に言っても、色んな業界を担当し、色んな業務があります。お客様からの問い合わせに対応するのが「インバウンド」。お客様先へ連絡するのが「アウトバウンド」と呼びます。インバウンドは、テレフォンオペレーター（テレオペ）、カスタマーサポートなどと言われ、アウトバウンドは、テレマーケティング、テレフォンアポインター（テレアポ）などと言われます。「電話を受ける」「電話をかける」で、大きく2つのタイプに分かれます。
携わる業界もさまざま。銀行、証券、生命保険、損害保険、クレジットカード、携帯電話、インターネット回線、自動車、パソコン、家電、健康食品、化粧品、飲食、ホテルなど、業界によって利用するお客様や製品、サービスが変化するため、求められる知識や声のトーンなどが変わってきます。
業界や業務により、必要となる知識やスキル、仕事の難易度や面白さが自分のスキルが活かせるかどうかが分かります。たとえば化粧品がお好きであれば、化粧品通販のお客様対応係であなたの知識が活かせるでしょうし、入社後の研修でもスムーズに商品知識を学べるはず。業界、業務の理解を深めることで、志望動機を書く際にも具体的な内容が書きやすくなるでしょう。
コールセンターはどんな人が向いている？
インバウンドはお客様が何に困っているのか、何を実現したいのかを掴み、適切にご案内することが求められます。コミュニケーションをとることが好きな方はもちろん、人の考えや意図を汲みとるのがうまいと考える方に向いています。また色んなお客様とやりとりをすることから、お客様からお叱りを受けてしまうケースも。気持ちの切り替えが上手な方は、スムーズに新たなお客様に対応できるといえるでしょう。
アウトバウンドは、お客様に製品やサービスの使用感を聞いたり、新たな製品やサービスをご案内するためのアンケートをとったり、営業担当が訪問するお約束をとったりするため、こちらからご案内する会話が多くなることが特徴です。人の話を聞くというより、順序だててものごとを伝えられる方、SNSなどで人に何をオススメするのが得意といった方にピッタリです。
いずれもお客様に声で対応するため、感じの良さ、聞きとりやすい声が求められます。お客様とやりとりすることが好き、丁寧な言葉遣いができる方に向いています。
採用担当者は、志望動機の何を見ている？
経験者や未経験者問わず、コールセンター業務に適性があるかどうかを見ます。インバウンドでもアウトバウンドでも、お客様と声を使ったコミュニケーションになるわけですから、どれだけコミュニケーション力があるかに注目しています。
これまで経験してきたどんな業務でも、人とのコミュニケーションがあったと思います。その中で、具体的にどんなコミュニケーションをとりながら仕事をしていたか、どんなやりとりを心がけていたか、コミュニケーションが難しい人に対してはどう工夫をしたのか・・・などを志望動機に踏まえましょう。
「そんなコミュニケーション力を活かして、御社でも多くのお客様とやりとりを重ねていきたいと思います」という締めにすることで、「人とのやりとりが上手そうだ。会ってみよう」と書類選考を通過する確率が高まるでしょう。
コールセンター業務の志望動機って、タイプ別に変えるべき？
インバウンドで書かないほうが良い志望動機
コールセンターの中でもインバウンドのお仕事では、勤務時間がシフト制になっていることが多いです。そのため、自分の都合に合わせて働けたり、残業がないためプライベートを重視して働けたりする特徴があります。
だからといって、「柔軟な働き方ができると思ったから」や「残業がない働き方に惹かれて」といった志望動機はオススメできません。事務や入力業務などコールセンター以外のお仕事でもいいのでは？と思われてしまうからです。
「困っている方や不安な方に対して的確なアドバイスやサポートをすることで、より多くのお客様を安心させたいと思いました」 「色んなお客様とのやりとりが好きです。声だけのコミュニケーションだけに、より言葉遣いや心くばりを意識することができ、コミュニケーション力を高められると思いました」
など、色んなお客様からのお電話を受け、サポートするこの仕事に惹かれたということが分かるように書くのがいいでしょう。
アウトバウンドで書かないほうが良い志望動機
アウトバウンドの仕事は、多くのお客様先にお電話をかけ、こちらから色んなお話を聞きだしていきます。目標を達成することでインセンティブを支給する企業も少なくありません。そのため、「前職の残業が多かったから」「前職の人間関係が悪かったから」など、後ろ向きな内容を書いてしまうと、「少しでも嫌なことがあると、諦めてしまうタイプなのかな」と敬遠されかねません。コミュニケーション力に加えて、根気強さ、前向きさが求められると言えるでしょう。
後ろ向きな内容を書く場合は、どんな担当者も共感を得るような内容を具体的に記載しましょう。そのうえで、「そんな環境で、○年頑張りました」と記載することで、前向きに伝わります。
書類通過率アップ！タイプ別の志望動機を紹介
インバウンド型のコールセンター業務の志望動機は？
＜会社、仕事について＞
60～70代向けの健康食品の通販会社。新聞やテレビショッピングなどで商品を販売している。問い合わせ窓口として、購入窓口、食品の成分の説明、薬との飲み合わせ、定期購入の案内や切り替えを行なう。利用者からの喜びの声が直接届くのも、仕事の特徴。
＜例文＞
健康に悩みを抱える利用者の方を、自分の案内によって安心させることができる仕事に惹かれました。利用者の方から喜びの声をいただける機会があるというのも、やりがいにつながります。10代までは祖母と同居していたこともあり、主なお客様となる60～70代の方とのコミュニケーションを円滑にとることができます。また学生時代にはアルバイトですが、コールセンターでの業務経験もございます。声を使ったコミュニケーションで、多くのお客様を安心させたいと思います。
◎ポイント！
対応する高齢者の方とうまくやりとりできることを、理由と併せてアピール。
アウトバウンド型のコールセンター業務の志望動機は？
＜会社、仕事について＞
インターネット回線の販売代理店。他社のインターネットサービスを利用している法人企業に連絡。同社のインターネットサービスに切り替えることで安くなる案内をする。お客様が興味を持ったら、営業が訪問する日時を決定するまでが業務。つまりテレフォンアポインターである。月給は27万円スタート。さらにアポイントから契約に至るごとにインセンティブ給がもらえる。平均月収は45万円である。
＜例文＞
2年間コールセンターでお客様対応の仕事をしてきました。お客様へ適切なご案内をすることで感謝のお言葉をもらえるやりがいを感じていました。さらに20名いるコールスタッフの中で行なう社内の対応コンテストで、月間1位を5回獲得したことがございます。しかし、ユーザークレームをもらってばかりのスタッフと給与に変化がなかったことに不満を感じていました。御社の求人を見て、成果をあげたらあげた分だけ評価されると拝見しました。お客様対応のスキルを活かしてさらなる活躍をすることで、御社に貢献したいと考えます。
◎ポイント！
一見マイナスな内容でも、具体的に例示することで共感を。さらにネガティブ内容を活かして、ポジティブさを引き立たせています。
入れるべき要点3つ！
▼誰に、どんな対応をするのかなど、仕事内容をおさえる。
▼理由とともに、保有するスキルを明らかにする。
▼仕事内容に活かせるスキルを合わせることで、活躍イメージを湧かせる。
以上3つをおさえることで、企業があなたを採用するメリットを提示できるということ。例文のような具体的な内容を心がけることで、説得力の高い志望動機になります。
「志望動機」を制するものは、転職を制す
いかがでしたでしょうか。志望動機1つをとっても、マイナスな印象を与えることもあれば、プラスの印象を与えることあるということが理解できたと思います。志望動機を制するものは、転職を制するといっても過言ではありません。仕事内容を理解し、あなたらしさをアピールすることで、選択肢は多くなるはず。ぜひあなたが行きたいコールセンターで活躍してくださいね。
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