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職種研究とは?就活で自分に合った仕事を見つけるためのヒント

「何となく何を調べればいいのかは分かるけど、具体的に何をすればいいのかがイマイチ分からない」

「やったほうがいい気はしているんだけど、業界研究や企業研究ばかり進めていて、ついつい疎かに…」

 

職種研究についてそんな悩みを抱えてはいませんか?実は職種研究は満足のいく就活を実現するためだけでなく、社会に出てからの理想のキャリアを築いていくためにもとても大切なことです。

 

では職種研究の目的やメリットとは何でしょうか?

また、体的にはどのようなポイントを押さえ、どのように進めていくべきなのでしょうか?

この記事で一つひとつ紐解いていきますのでぜひ参考にして、スムーズな職種研究を進めていってくださいね。

 

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職種研究とは

職種研究とは業界研究や企業研究と並んで就活において重要視される研究の一つです。

 

研究対象となるのは社会を支える多種多様な仕事とその分類について。自分の興味や適性などに合わせ、主に仕事の内容に注目していくのが特徴です。

 

職種研究の目的

ほとんどの場合、企業のなかには複数の職種が存在しており、それぞれが仕事を分担することで組織が成り立っています。

 

メーカーを例に挙げると製造工程に直接関わる人だけでなく、製造工程を管理する人、製品を開発する人、製品を売り込む人などがそれぞれ活躍することで、製造業というビジネスが成り立っているわけです。だからこそ就活においては業界や事業内容のみならず「どんな業務に関わりたいか」「どんな仕事が自分に合っているか」「どんな人として社会に貢献したいか」を考える必要があります。これが職種研究の目的です。自分が関わりたい職種の業務内容やスキルなどを知っておくことは、理想の就活を実現するために欠かせないといえるでしょう。

 

職種研究のメリットは?

就活をする上では、「自分がどんな将来を歩んでいきたいか」というビジョンが重要になってきます。このビジョンを広げていくにあたっては「どの会社に入社するのか」だけでは不十分です。

 

もちろんどんな企業に携わっていくかも非常に大切なポイントではありますが、一つの企業のなかだけで定年を迎えるとは限らないのが今の時代。現時点ではそうでなくとも、将来的には、転職や独立など、入社した企業以外で働く選択肢を検討することになるかもしれません。だからこそ「どのような仕事に関わり、社会に貢献していきたいか」という視点を併せ持つことで、より幅広く、自分の理想の働き方を考えられるようになります。

 

よりフィットした仕事を見つけることができる

また実際に就活をしていくにあたっても職種研究を行なうメリットがあります。自己分析によって自分という人間をある程度客観的に理解できたとしても、世の中にある仕事すなわち職種が分からないことには、自らの可能性やキャリアの選択肢を狭めてしまうことになりかねません。世の中にどのような職種があるのかを知っておくことで、より自分にフィットした仕事を見つけやすくなり、満足度と納得度の高い就職に近づけます。

 

職種研究はいつ頃行えばよいの?

職種研究に限らず各種研究の前に取り組むべきなのは自己分析です。自分のことを客観的に把握し、就活における自分の軸を設定しておかなければ、せっかく研究を進めたとしても、自分に合っているかどうかの判断が難しくなってしまいます。各種研究の効果を高めるためにも、まずは自己分析から始めていきましょう。

 

自己分析が進んだ後の流れは特に順番が決められているわけではありませんが、一般的には業界研究→職種研究→企業研究という順でイメージされることが多いです。そのため、業界研究がある程度進んでから職種研究をスタートさせると、スムーズに進めやすいでしょう。

 

職種研究のやり方

自分が関わりたい仕事や自分が向いている仕事を知るために行なう職種研究は、具体的にはどのように進めればいいのでしょうか。

 

やみくもに職種研究を始めると成果が振るわず余分な労力をかけてしまう可能性があります。効率良く行なうために、まずは全体的な流れを押さえておきましょう。

 

1.社会にどんな職種があるのかを知る

まずは世の中にどんな職種があるのかを知るところから始めましょう。その際には、「自分が興味のある仕事は、どんな職種の人が行なっているか」という観点から始めると進めやすいはずです。

 

すでに興味を持って研究を進めている業界・企業があれば、「その業界・企業にどんな職種があるか」というところから探ってみてください。もしくは、新卒採用の求人をチェックした上で、実際に募集されている職種を研究の取っ掛かりにするのも一つの手です。

 

そうしたところから業務内容が近い職種や、仕事のなかで関わる職種などにも注目し、徐々に選択肢を増やしていきましょう。後ほど、職種の実例をいくつかに分類して紹介するので、参考にしていただければと思います。

 

2.仕事内容を調べる

気になった職種についてはインターネットや新聞、雑誌、書籍などを駆使して、詳しい仕事内容を調べていきましょう。職種の定義は幅広く、たとえば営業職と一口に言っても「個人顧客を対象にするか、法人顧客を対象にするか」「新規顧客の獲得がメインか、既存顧客とのやり取りがメインか」などの違いがあります。

 

そのため「どんな目的で、誰に対して、どんな仕事をするのか」といった視点で、なるべく具体的に捉えていく意識が大事です。可能な限り、一日の仕事の流れや、想定されるキャリアパスなども調べておくと、より鮮明にイメージしやすくなるでしょう。

 

3.やりがいや魅力、必要なスキルを把握する

仕事内容をある程度把握できれば、「その職種でどんなスキルが求められるか」が見えてくるでしょう。また、やりがいや魅力も仕事内容を通じてイメージしやすくなってきます。

 

たとえば新規顧客の獲得がメインの個人営業にコミュニケーションスキルが求められることは、仕事内容を少し調べるだけでも見えてくるかと思います。新規の相手に対して商品をアピールする必要があるため、相手の話をしっかりと聞いてニーズを汲み取るヒアリング力や、ニーズを踏まえて必要性を伝えるプレゼンテーション力が重要になると想像がつくはずです。

 

やりがいや魅力のほうは「人々の暮らしを豊かにする商品を広められる」「顧客を増やすことで会社の売上に直接貢献でき、頑張った分だけインセンティブなどで稼ぐこともできる」といったことを見出だせるかもしれません。

 

このように単に仕事内容を調査するだけでなく、想像を膨らませるようにして、必要なスキルの把握や、自分が魅力を感じるポイントを見つけることも意識していきましょう。

 

4.自分の興味や強みを活かせる職種を絞る

仕事内容、必要なスキル、やりがいや魅力が見えてきたら、「その職種で働くとしたら、どんな経験や強み、スキルを活かせるか」「やりがいや魅力は、志望動機とどう関連づけられるか」など、自分のことと結びつけながら職種を絞っていってください。

 

引き続き個人の新規顧客向け営業を例に挙げるとすれば、一例として以下のように考えられるでしょう。

■活かせそうな経験・強み・スキル

「自分の肌に合うスキンケア用品が分からない」と、ニキビや敏感肌で悩んでいた友人の相談に乗り、解決に導いた経験

 

■志望動機

友人から感謝の言葉をもらえて嬉しかったこと

 

職種研究を進めやすくするための職種分類の一例

職種に関しては実のところ業界や企業によっても定義や名称が異なることがあるため「これさえ把握しておけば職種研究が円滑に進む」と言い切れる分類は存在しないのが実情です。とはいえ大まかにでも自分なりの分類の基準を持つことで、業務内容の理解を深めたり、自分の適性を見極めたりは格段にしやすくなります。そこでこの記事では、職業を5つに大別してご紹介していきます。もちろん、全てこの通りに考える必要はありませんが、職種研究の効率を高める一助にしていただければ幸いです。

 

事務・管理系

いわゆる「オフィスワーク」や「バックオフィス」と呼ばれる仕事で、縁の下の力持ちとして企業を支える職種です。

 

細かいながらも組織に欠かせない業務を任されることが多いため、ミスをしないための正確性、組織の状況やデータを把握する分析力、状況に応じて他部署・他職種と連携しながら対応していく柔軟性やバランス感覚などが必要とされます。

 

またPCを使う業務が多く、基本的なPCスキルが要求される場合が多いほか、職種によっては、特定のソフトやシステムを使いこなすスキルを磨く必要があるのも特徴です。

 

経理や法務など専門的な知識が求められる職種もあるので、「事務のような仕事」と大雑把に括って考えず、「具体的にどんな職種があるのか」「その職種にはどんな知識やスキルが必要か」をしっかり調べるようにしましょう。

例:一般事務、営業事務、経理・財務、人事、総務、法務、企画、マーケティング、宣伝・広報 など

 

営業・販売・サービス系

取引先との商談、商品・サービスの提供、顧客対応など、人と接する業務をメインとする職種。

 

人と接するのが好きな人、人の要望や困ったことの力になりたい人に向いている傾向にありますが、コミュニケーション能力以外にも扱う商品に関する知識などが要求されます。

 

そのため検討する際には「どんな人に、どんな形で関わる仕事なのか」「自分が興味を持てる商品・サービスを扱うのはどんな職種か」といった点を指標にするのも大切です。

 

ほかにも職種によっては売上などの数字を扱う力や従業員を管理するマネジメント能力なども身につける必要があることは留意しておきましょう。

例:営業(個人・法人)、販売スタッフ、店長(店舗運営)、スーパーバイザー、バイヤー、カスタマーサービス など

 

技術・研究系

製品の生産や開発に携わり、製造、建築・土木、機械・電気、ITなど幅広い業界で不可欠な職種です。

 

関わる分野についての知識やスキルはもちろんのこと、製品や人員、状況などを把握・管理するための論理的思考力、新しいことや研究に対する好奇心や発想力なども求められます。

 

また企業全体の知識や技術の発展を支える研究職もビジネスに直結するわけではないものの、社会に新しい風を吹かせる可能性のある重要な職種です。

 

分野も関わり方もバリエーションに富んでいるため、研究を進めていくにあたっては、業界や求められるスキルなどの条件も考えながら、候補を絞っていくことをオススメします。

例:生産・製造技術、品質・生産管理、施工管理、建築土木設計・測量・積算、機械・電子機器設計、基礎研究・応用研究、エンジニア など

 

マスコミ・クリエイティブ系

世の中にある多様な情報媒体や様々な制作物に関わる職種で、オリジナリティを出すための発想力、時代の流れを把握するための情報収集力、他者との連携力などを活かせる仕事です。

 

新聞・雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、Web、ゲームなど、媒体やコンテンツは多岐にわたり、業界や企業によっても何に携わるかは変わってきます。たとえばデザイナーという職種一つ取っても、グラフィックデザイナー、Webデザイナー、ファッションデザイナーといったように、細分化されている場合が多いのです。そのため掘り下げていくにあたっては、「どんな媒体やコンテンツに関わっていきたいか」が重要になります。

例:編集・制作、デザイナー、記者・ライター、ゲームクリエイター、プロデューサー、プランナー、アナウンサー など

 

専門系

医療、福祉、教育、金融、不動産、司法など、高度な専門知識や技術、能力が要求される傾向にある業界に深く関わる職種です。特定の課程・研修の履修が必須の職種や、指定の資格・免許を取得していなければ従事できない職種も多々存在します。

 

だからこそ志望する場合は「どんな理由で、どのような専門性が求められるか」「資格・免許を取得するためには、どんなところで学び、どんな試験を受ければいいか」などを入念に調べ、計画的に将来を考えていくことが不可欠です。

 

仕事にするための難易度が高い傾向にあるものの、その分業務を担当できる人材が限られるため、需要に応えられれば安定して長く働きやすいと言えるでしょう。職種によっては、実務経験を積んだ後に独立を果たすことも夢ではありません。

例:警備員、客室乗務員、経営コンサルタント、ファイナンシャルアドバイザー、証券アナリスト、MR(医薬情報担当者) など

 

指定の資格・免許が必須となる職種の例:弁護士、司法書士、公認会計士、行政書士、教員、保育士、管理栄養士、社会福祉士・介護福祉士、司書、ツアーコンダクター など

 

職種研究を成功させるためのポイント

一連の流れや職種の事例を頭に入れておくだけでも職種研究はかなり進めやすくなるはずです。

 

その上で、職種研究をより効率よく進め、自分軸に合った就活を実現するために、知っておきたいポイントも存在します。この項目でご説明しますので、ぜひ押さえておきましょう。

 

様々な角度から情報収集する

同じ職種であっても業界や企業によって、名称や業務内容に細やかな違いがあります。こうしたパターンは案外、多く見られます。

 

たとえば全体的な仕事内容は営業に分類されるような職種でも、企業の方針や顧客との関わり方により、「アドバイザー」「コンサルタント」といった名称が用いられている場合がある…といった具合です。

 

そのため、一つの業界や企業からの情報だけで職種研究を終えてしまうと、就職後にギャップを感じてしまい、志望していた働き方を実現できないおそれがあります。

 

すでに興味があり、研究対象としている職種に関しても、複数の視点から情報を収集するように心がけましょう。可能であれば身近な人や会社説明会などを通じて、実際にその職種で活躍している人から話を聞いたり、アルバイトやインターンシップで実際に体験したりしてみてください。

 

ネットや本などから調べた情報だけではなかなか把握できない、実情や本音が見えてきます。あるいは逆に、アルバイト経験のある職種や、家族や親戚、先輩などの身近な人に話を聞ける職種から、研究に着手するのも一つの手です。

 

また世の中には日常生活では存在を知る機会の少ない職種も数多く存在しています。自分が今まで知らなかった分野のなかで、より自分の興味や適性に合う職種と出会えることも。そうした出会いの可能性を広げるためにも、多角的な情報収集は重要になってきます。

 

すでに興味を持っている分野以外の職種を知る取っ掛かりとしては、総務省が統計基準・統計分類として公表している「日本標準職業分類」などが参考になるでしょう。

 

自己分析をしっかり行なう

自分が興味を持てる職種を見つけるにしろ、自分に向いている職種を探すにしろ、なくてはならないのが自己分析です。

 

自己分析を通じて「自分はどんな性格か」「自分にはどんなスキルや強みがあるか」「どんなことを面白いと感じるか」などを客観的に見つめられていないことには、職種研究の目的は達成できないと言っても過言ではありません。

 

さらに「自分に合うかどうか」の視点を持って職種研究を進めると、同時進行的に自己分析が深まっていくことも。職種研究においても、「自分に合うかどうか」という観点は常に持っておきましょう。

 

▼合わせて読みたい!

失敗しない自己分析|内定をゴールにするのは危険。目的の本質とは? - 「エンゲージ 会社の評判」就活ガイド

 

はっきりとしたキャリアビジョンを描く

職種研究は自分の適性・興味と実際の職種とのつながりを見ていくだけに留まりません。「社会に出てから実現させたい働き方を明確にする」ための研究にもなります。

 

社会に出てからのキャリアを早めに考えておくと、ESや面接などで、「入社したらどのように活躍したいか」というアピールを具体的に行ないやすくなるため、職種研究の一環として取り組むことをオススメします。

 

また、実のところ、新卒採用においては入社後に希望や適性を見た上で配属を決める企業もあり、必ずしも入社直後から志望した職種で働けるとは限りません。

 

もしそういった場合でも、職種研究を進め、あらかじめキャリアのビジョンをイメージしておくことで、志望職種を見据えたキャリアを構築しやすくなることでしょう。

 

実際に働き始めてから変わっていってもOKなので、就職してから1年、3年、5年といった単位で、キャリアのビジョンも考えてみてはいかがでしょうか。

 

職種研究は就活をより有意義なものにするために必要

就活を進めるためにはどうしても応募する企業を絞る必要があるため、業界研究や企業研究に意識が向きがちになるかもしれません。

 

ですが実際にはそれらと同じくらい職種研究も重要です。業界研究や企業研究と並行しながら職種研究を行ない、自分軸に合った就活の実現をより確実なものとしていきましょう。

 

▼合わせて読みたい!

業界研究とは?就活で遠回りしないためにやるべきこと|手順も詳しく解説! - 「エンゲージ 会社の評判」就活ガイド

企業研究のやり方|納得する仕事人生を送るために必要なこと - 「エンゲージ 会社の評判」就活ガイド

 

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※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)