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企業研究ノートは作ったほうが良い?どうやって活用するの?

就活で欠かせない企業研究。しかし頑張って企業研究をしても、就活が進むにつれ「この会社ってどんな会社だっけ…?」と忘れてしまうのは、よくある話。そこで活躍するのが『企業研究ノート』です。しかし「企業研究ノートって何?」「どうやって作るの?」「そもそも必要なの?」と思っている就活生は多いはず。

 

私も就活生時代、企業研究ノートの存在は知っていたものの、書き方が分からないし時間がかかりそうだからと作っていませんでした。しかし企業研究をすると情報はどんどん追加されていき、どこに何の情報があったか思いだせない、せっかく企業研究したのに志望理由が作れないといった状況に...。そこで、企業研究ノートを作成したところ、情報が整理されただけでなく、他社との比較がしやすくなったことで自分の軸が明確になり志望理由が書けるようになりました。

 

企業研究ノートは、ただ単に「企業の情報をメモしたもの」ではありません。上手に作れば、志望企業の決定からエントリーシートの作成、面接対策まで、就活のあらゆる場面で強い味方となります。

 

そこでこの記事では、企業研究ノートを作るメリットから具体的な作り方、作るうえでの注意点まで詳しく解説。後悔のない就活をするために、ぜひお役立てください。

 

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企業研究ノートとは?

企業研究ノートとは?

企業研究ノートとは、「志望企業の情報をまとめたノート」のこと。「就活ノート」とも呼ばれています。企業のホームページや書籍などから情報を整理した自分専用のノートで、志望企業を絞り込むときや志望動機を書くときなど、さまざまな場面で活用できます。就活をスムーズに進めるにはマストアイテムといえるでしょう。

 

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そもそも必要なの?企業研究ノートの必要性と目的

そもそも企業研究ノートって作る必要あるの?と疑問に感じている就活生は少なくないはず。結論から伝えると、必ず作らなければならないという訳ではありません。しかし、企業研究ノートは選考を突破するためだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐためにも非常に重要です。

 

私も就活生時代初期、企業研究ノートを作るのが面倒だしなくても困らないかなと思い企業研究ノートを作っていませんでした。しかし、数十社の企業それぞれの特徴や強みが何なのか覚えておらず、情報が散らばってしまったり、志望理由が書けなかったりととても苦労した経験があります。

 

そこで、企業研究で調べたことを1つのノートにまとめ、可視化することに。その結果、情報を管理しやすくなっただけでなく、他の企業と比較しやすくなったことで自分の軸がより明確になりました。

 

作るのが面倒、やらなくても自分の頭で整理できるなどと考えている方もいるかもしれません。しかし、企業研究ノートは膨大な情報を管理しやすくしたり選考に活用出来たりなど、今後の就活に非常に役立ちます。

 

では、具体的にどのように役立つのでしょうか?次の項目では、企業研究ノートのメリットについて具体的に解説していきます。

 

企業研究ノートを作るメリット

企業研究ノートを作るメリット

では企業研究ノートを作ると、どんなメリットがあるのでしょうか?企業研究ノートのメリットは下記5つです。

  • 情報が整理でき、企業の事を深く理解できる
  • 自分の適した企業を見つけ出せる
  • 説得力のある志望動機を作れるようになる
  • エントリーシートや面接前に活用しやすくなる

 

ここからそれぞれについて具体的に解説していきます。

 

情報が整理でき、企業のことを深く理解できる

1つ目のメリットは、ノートにまとめることで情報が整理でき、企業への理解を深めやすくなることです。

 

就活では、採用サイトや会社説明会などを通して膨大な企業情報に触れます。すべての情報を頭の中で整理し、比較するのは難しいですよね。また学校の勉強をイメージするとわかりやすいですが、情報を集めようと企業ホームページや本などを眺めていても、情報はなかなか頭に定着しません。

 

しかし注目ポイントを自分で考えながら、手を動かしてノートにまとめることで、情報が整理されて記憶に残りやすくなります。企業への理解もより深まるでしょう。

 

自分に適した企業を見つけ出せる

就活において、いかに企業研究が大切かは何度も耳にしていることでしょう。

 

就活を始めるにあたり、やりたい仕事や志望する業界が見えている方は多いはず。では具体的な企業はどうでしょうか?同じ業界でもたくさんの企業があり、特徴もさまざま。その中から自分にぴったりの企業を探すには、一筋縄ではいきません。知名度や企業規模で安易に決めてしまうと「こんなはずじゃなかった」と入社後に後悔する恐れもあります。

 

そこで重要となるのが企業研究ノート。企業の情報を整理して深く理解することで、たくさんの企業の中から自分に合った企業を探しやすくなります。入社後のミスマッチも避けられるでしょう。

 

また、まとめる項目を統一することで、複数の企業を比較しやすくなります。各企業の違いが明確になり、志望企業を絞り込みやすくなるでしょう。

 

説得力のある志望動機を作れるようになる

エントリーシートや面接で必ずといっていいほど求められるのが、志望動機。志望動機では、その企業ならではの魅力を見つけ、自分の熱意を伝える必要があります。企業への理解が浅いと、採用担当者を納得させる志望動機は作れません。

 

その企業ならではの魅力や強みなどを深く理解するには、企業研究をしっかり行ない、企業研究ノートにまとめることが不可欠。そうすることでアピールポイントも明確になり、説得力のある志望動機が書けるでしょう。選考突破の確率も上がるはずです。

 

エントリーシートや面接前に活用しやすくなる

企業研究をノートにまとめれば、エントリーシートや面接前に情報を活かしやすくなります。たとえば同じ業界で複数の企業を受けるときにも、情報が整理してあるので、それぞれの違いを比較しやすくなります。エントリーシートを書く際もスムーズになるでしょう。

 

また企業情報が書かれた本や資料だと、かさばるし持ち運びが大変ですよね。しかし企業研究ノートで自分に必要な情報だけをまとめることで、移動中や面接直前でも気軽に見返せるようになります。

 

企業の情報はどう集める?

企業の情報を集める6つの方法

ここまで企業研究ノートを作る目的やメリットを説明しましたが、「でも企業の情報ってどう集めたらいいの?」と思う方は多いと思います。

 

そんな方に向けて、企業の情報を集める方法を下記6つご紹介します。

  • 企業ホームページ・採用サイト
  • 書籍 
  • 新聞・ニュース
  • 会社説明会
  • OB・OG訪問
  • インターンシップ

 

最初に企業ホームページや書籍、新聞などから情報を集めて企業研究ノートをつくり、それを手に会社説明会やOB・OG訪問、インターンシップなどに参加すると、より企業理解が深まるのでおすすめです。

 

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①企業ホームページ・採用サイト

最初にチェックするべきなのが、企業の公式ホームページや採用サイトです。ホームページには企業の沿革や事業内容などの基本的な情報はもちろん、理念や社風といった「その企業らしさ」が詰まっています。すみずみまで読んで、外からは見えにくい企業の雰囲気まで感じ取って、志望企業の選択に役立てましょう。

 

また採用サイトには、志望企業が求める人材像や就活生へのメッセージなどが明確に打ち出されています。企業研究はもちろん、自己PRや志望動機をつくる際のヒントも満載なので、じっくり読み込みましょう。

 

②書籍

書店に行けば、企業や業界の情報をまとめた書籍が並んでいます。フォーマットが統一されているので、複数の企業を比較するのに便利です。ときには、離職率といった企業の公式ホームページでは見られない情報を知れます。また、それまで意識していなかった企業に出会えることも。

 

特に人気なのは、以下の2つです。

【就職四季報】

東洋経済新報社が発行。基本情報はもちろん、採用数・年収・離職率・残業、会社の待遇や働きがいなども掲載。

【業界地図】

業界の市場規模、企業の業界内での立ち位置がわかり、同業他社との違いも理解できるので、全体像を抑える上ではとても有効です。複数の出版社が発行しているので、自分が使いやすいものを選びましょう。

 

③新聞・ニュース

企業の最新の動向を知るには、新聞やニュースがおすすめ。気になった記事をスクラップしておくと、面接対策としても役立ちます。また就活では時事問題について聞かれることも多くあります。志望業界や企業以外の情報もチェックするクセをつけましょう。

 

④会社説明会

就活では「入社後にどんな人たちと働くか」も気になる点ですよね。会社説明会では、実際に働いている社員に会える絶好の機会。ホームページではわかりにくい企業の雰囲気を知るにも役立ちます。複数の企業が集まる合同説明会だったら、企業の比較にもぴったりです。

 

会社説明会は、企業研究ノートを作ってから参加するのがポイント。せっかく社員に会えるのに、ホームページや書籍で知ることができる情報について聞いてはもったいないことです。

 

あらかじめホームページや書籍、新聞などで基本情報をまとめておき、それらをもとに会社説明会で質問すると、より深い企業理解につながります。また会社説明会で気づいたことはどんどんノートに追加していき、内容を濃くしていきましょう。

 

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⑤OB・OG訪問

OB・OG訪問も会社説明会と同様、社員のリアルな声を聞ける貴重な場。あらかじめ企業研究ノートを作ってから行ないましょう。OB・OG訪問は、1対1もしくは少人数で行なわれるので、会社説明会では聞けない細かい部分まで聞けるのがメリット。同じ大学に通っていた先輩の話なので、入社後のイメージもしやすくなるでしょう。

 

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⑥インターンシップ

企業研究ノートを作ったら、インターンシップにも積極的に参加しましょう。実際に仕事を体験することで生まれる疑問もありますし、会社の雰囲気や働く人の様子を知るチャンスでもあります。入社後の姿をより具体的にイメージできるでしょう。

 

また社員と親しくなれば、他では知ることのできない情報を得られるかもしれません。

 

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企業研究ノートにまとめるべき7つの項目

企業研究ノートにまとめるべき7つの項目

企業研究ノートを作るにあたり「何をどこまで研究するべき?」と悩む就活生は多いでしょう。ここでは「最低でもこれだけは押さえるべき」という7つの項目をご紹介します。

  • 基本情報
  • 事業内容
  • 特徴と強み
  • 業界での立ち位置と将来性
  • 待遇・制度
  • 選考フロー
  • 自分が感じたこと

 

それぞれの項目の具体的なポイントについてこれから解説していきます。

企業研究ノートテンプレ

 

①基本情報

まずは企業の基本情報。志望企業のホームページや採用サイトから、企業の概要を簡単にまとめましょう。企業研究ノートを手元に置いてエントリーシートを書くことも多いので、業界名や企業名は正式名称で書くのがポイントです。

 

【企業の基本情報】

  • 業界名
  • 企業名
  • 代表者の名前
  • 本社の場所
  • 資本金
  • 売上高
  • 社員数
  • 平均年収
  • 平均年齢
  • 求める人材像
  • 企業理念

など

 

②事業内容

「誰に」「どんな商品(サービス)を」「どうやって」提供しているか、企業のビジネスモデルをまとめます。主力となる製品やサービス、今後展開する予定の事業は何かなど、細かく調べることがポイント。入社後、自分がどのように会社に貢献できるかイメージしやすくなり、自己PRもしやすくなります。

 

③特徴と強み

企業の特徴や強みをまとめます。ポイントは、できるだけ細分化して多く見つけること。競合他社と比較して「この企業ならでは」の強みを見つけられれば、志望動機を書くときに説得力が出ます。

 

また一般的な視点に加え、自分から見て魅力的だと思える点も書いておくと、オリジナリティのある志望動機が書けるでしょう。

 

④業界での立ち位置と将来性

志望企業が業界でどんなポジションにいるか、競合他社と比べて勝っている点や劣っている点をまとめます。

 

将来性を知るには、過去の業績をチェック。順調に伸びていれば、今後の成長も見込めると判断できます。もし業績が落ちていれば、自分なりに原因を考えてみましょう。そうすることで志望企業の抱える弱みや課題点が見えてきます。面接では「当社の課題や改善策は何か?」と聞かれることもよくあります。そのような質問にも慌てずに答えられるでしょう。

 

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⑤待遇・制度

どんなにやりがいのある仕事でも、働く環境が悪ければ長く働けません。待遇や制度をまとめて、自分が望む働き方に合っているかチェックしましょう。

 

待遇や制度は企業によってさまざまですが、どこを重視するかも就活生によって千差万別。「仕事でどんどん成長したい」と考えている人には、教育制度や評価制度が重要でしょう。ワークライフバランスを重視する人には福利厚生が重要かもしれません。自分は今後どのように働いていきたいのか、しっかり考えることが大切です。

 

⑥選考フロー

就活対策は早ければ早いほど有利。企業情報と一緒に選考フローを書いておくと便利です。

 

選考スケジュールはもちろん、個人面接か?集団面接か?グループディスカッションのアリナシなど、選考内容を書いておけば、これから何をすべきなのかひと目でわかります。対策も練りやすくなるでしょう。

 

⑦自分が感じたこと

就活が進むにつれて、新たに気づくことや疑問点がたくさん出てくるはず。そうした情報は、ノートにメモ欄を設けてどんどん追加していきましょう。あらかじめ疑問点がまとまっていれば、会社説明会やインターンシップで解消できます。

 

また会社説明会やインターンシップに参加して感じたことも書いておきましょう。「オフィスがキレイだった」「説明会の社員がいい人だった」など、小さなことでも構いません。そこから志望企業決定につながることもありますし、面接での回答がより深くなる可能性もあります。

 

企業研究ノートは手書きとパソコンどちらがいいの?

企業研究ノートは、手書きでまとめるべき?それともパソコンでまとめるべき?と迷う就活生は多いと思います。結論からいうと、「自分が一番頭に入ってきやすいやり方が良い」です。

 

様々な就活サイトで手書きでまとめる方法やエクセルなどのパソコンでまとめる方法が紹介されているので、どの方法でまとめるか迷いますよね。ただ、企業研究ノートのまとめ方に正解はありません。自分が情報をまとめるときにどちらの方が頭に入ってくるか、後から見た時にどちらの方が分かりやすいかなどを基準にやりやすい方法を選びましょう。

 

ただ、注意してほしいのはできるだけやり方は一つに絞るということ。なぜなら、色んな方法に手を出すと逆にまとまらなくなり混乱してしまうから。私は就活生時代、手書きでもパソコンでも作成してしまったことで、情報が分散されてしまい管理しずらくなった経験があります。

 

そのため、皆さんには自分のやりやすい方法を見つけたら出来るだけその方法に絞ることをおすすめします。もし組み合わせたいという場合には、「スケジュール管理は手帳で、基本情報などはパソコンに」などある程度ルールを決めて使うようにしましょう。

 

とはいえ、どの方法が自分に合っているか分からないと感じる方もいるかもしれません。そこで、次の項目では色々な方法を試した私が企業研究ノートのおすすめな方法とそれぞれのメリットデメリットを解説していきます。どのやり方でまとめるか迷っている方は是非参考にしてみてください。

 

【メリット・デメリットも】企業研究ノートのまとめ方3選

企業研究ノートのまとめ方3選

ここでは企業研究ノートのまとめ方を下記3点ご紹介します。

  • ノートにまとめる
  • ルーズリーフにまとめる
  • パソコンでエクセルやワードなどにまとめる

 

それぞれの方法のメリット・デメリットも紹介するので、どのやり方が一番自分に適していそうか考えながら読んでみてください。

 

ノートにまとめる

はじめに、大学ノートなどノートにまとめる方法。横罫線のみのシンプルなノートは情報を自由に書き込むことができ、自分好みにまとめることができます。

 

安価で手に入りやすくかさばらないため、説明会などやインターンなどさっと取り出して書き込むときにも役立ちます。普段使いしやすいものが良い、とりあえず企業研究ノートを作りたいという方におすすめです。

 

B4サイズはそこまで大きくなく持ち運びに便利です。一方、A4サイズはB4よりも少し大きめなため、説明会などでもらった資料をそのまま張り付けたい、沢山書き込めるスペースが欲しいという方はA4サイズを用意すると良いでしょう。

 

メリット
  • 安価かつ家にあるものでも使えるため、用意しやすい
  • かさばらず持ち運びしやすい
  • イラストや図が書けるなど自由度が高い
  • 手書きで書くことに慣れている人はまとめやすい
デメリット
  • たくさんの企業情報を書くのに時間がかかる
  • 手書きたなめ、情報がごちゃごちゃしてしまうことがある
  • 後からページを付けたしたり順番を前後させたりできない

 

ルーズリーフにまとめる

続いて、ルーズリーフにまとめる方法。ノートと異なり、後からページを付け足したり順番を入れ替えたりすることができることが大きな特徴。就活では情報が度々追加されたり進路が変わったりなど変更がよく起こるため、個人的には企業研究ノートに最もおすすめな方法といえるでしょう。

 

私も就活時代、説明会にて次のページが別の企業だった時でもルーズリーフならページをすぐに入れ替えることができたため非常に便利でした。志望企業順でページを入れ替えたり、業界ごとなどでジャンル分けしたりするのもおすすめです。手書きでまとめたいけど、整理しやすい方法がいいという方はルーズリーフを使うと良いでしょう。

 

メリット
  • ページを入れ替えたり追加できるため、整理しやすい
  • 安価で手に入りやすい
  • イラストや図が書けるなど自由度が高い
  • ノート同様手書きで書くことに慣れている人はまとめやすい
デメリット
  • 沢山の企業情報を書くのに時間がかかる
  • 手書きたなめ、情報がごちゃごちゃしてしまうことがある
  • ファイルなどによっては厚さがありかさばる

 

パソコンでExcelやWordにまとめる

最後は、パソコンでExcelやWordにまとめる方法です。実際、毎年多くの就活生がExcelやWordを使って企業ノートを作成しています。一度書く項目を決めてテンプレートを作成してしまえばすべての企業に使いまわすことができるため、情報が整理しやすく効率的に企業研究を進めることができます。

 

写真を添付できたりなど編集もしやすく、ExcelやWordはスマホでも操作が可能ため、電車やバスの通勤時間にまとめたいときにも便利です。何といっても手書きと比べてまとめるのに時間がかからないため、効率的に進めたいという方におすすめな方法です。

 

メリット
  • 時間がかからず効率的に企業研究を進められる
  • 編集ができるため整理もしやすい
  • スマホでも入力・編集ができるため、時間を有効活用できる
デメリット
  • 説明会などでPCが使えない場合は、2回まとめる必要があり手間がかかる
  • 面接などに持っていけない
  • イラストや図など自由に書き込みたいときは少し不便

 

企業研究ノートを作成する際の注意点

企業研究ノートを作成するうえでの注意点

企業研究ノートを作るうえで、気をつけてほしい点もあります。ここでは下記3つの注意点について解説します。

  • 企業研究のノートづくりを目的にしない
  • 作成に時間をかけ過ぎない
  • 一度作成して終わりではなく、情報を追加する

 

企業研究のノートづくりを目的にしない

企業研究ノートを作成する際は、「ノートづくり」を目的にしないように注意しましょう。たとえば、とてもきれいに書いて満足してしまう…では意味がありません。一見ぐちゃぐちゃでも、自分が見て理解できればOK。

 

また「作って終わり」にならないように、ゴールを見据えて作ることが大切。企業研究ノートのゴールは「自分に適した企業か見極める」「差別化できる志望動機を作る」「しっかり面接対策などを行なう」。これらに活用することを前提にして取り組みましょう。

 

作成に時間をかけすぎない

ノートを作るときは、つい時間をかけてしまいがち。上記でもご説明しましたが、ノートづくりに夢中になって時間をかけすぎるのは、本末転倒です。時間だけが過ぎて、その割に進んでいない…となってしまわないように、あらかじめ「どのくらいで作成するのか」時間を決めて取り組みましょう。

 

一度作成して終わりではなく、情報を追加する

企業研究ノートは一度作成したら終わり…ではなく、どんどんアップデートしていきましょう。

 

会社説明会に参加した後、OB・OG訪問の後など、その都度得た情報を追加していくことで、より情報が豊富になっていきます。就活の頼れる味方として、ますます心強くなっていくでしょう。

 

先輩に聞く!企業研究ノートでしておけばよかった/しなければよかったこと

企業研究ノートのこうしておけばよかったこと・こうしなければよかったこと

ここでは就活を経験した先輩が企業研究ノートで「こうしておけばよかった」「こうしなければよかった」と感じたことを紹介。是非就活生の皆さんには同じような思いを抱くことがないよう参考にしてみてください!

 

Aさん:もっと早くから企業研究ノートを作っておけばよかった

<Aさん>

もっと早くから企業研究ノートを作っておけばよかったです。企業研究ノートを作成し始めたのはエントリー直前の1月頃。しかし、想像以上に情報量が多くまとめるのにとても時間がかかりました。

 

またそこまで志望度が低くない企業も調べる必要があるため、数十社の情報をまとめるとなるとかなり大変。結局、一つ一つの企業研究が浅く面接の時に苦労しました。そのため、ぎりぎりにはじめるのではなく就活を始めた頃からコツコツ作っておけばよかったなと思いました。

 

Bさん:いらない情報まで書く必要なかった

<Bさん>

いらない情報まで書く必要なかったなと後悔しています。私は、企業研究ノートをまとめているうちに、いつの間に情報を沢山集めて綺麗なノートが作れることがゴールになってしまい、選考には必要のない情報まで書き込んでいました。

 

作成時間が長いわりに選考ではあまり使えない情報ばかり書かれており、多くの時間を無駄にしてしまっていたなと思います。就活生の皆さんには、企業研究ノートの目的を忘れず選考に活かすために企業研究ノートにしてほしいです。

 

Cさん:採用マイページのIDやパスワードも記載しておけばよかった

<Cさん>

後悔ほどの大きなことではないですが、採用マイページのIDやパスワードを企業研究ノートに控えておけば便利だったのになと思います。

 

各企業の新卒採用ページにはIDやパスワードを設定すること多いのですが、それをメモしていなかったのでどの企業でどのパスワードだったか分からなくなり、毎回手こずったのを覚えています。時間ギリギリで急いでログインしたい時にパッと出てこないと、最悪チャンスを逃してしまうことも。そうならないよう、企業研究ノートに各企業のIDやパスワードを記載しておくことをおすすめします。

 

まとめ

ここまで企業研究ノートの書き方やポイントについて解説してきました。

 

企業研究ノートでありがちな失敗は、作ることが目的になってしまうこと。私も就活生時代、時間をかけ丁寧にノートを作成したものの、作成して満足してしまい後から全く見返さなかった結果、「なぜ数ある会社の中からこの会社を選んだの?」という質問に上手く答えられず選考を通過できなかったことがあります。皆さんには同じ失敗をしてほしくありません。

 

企業研究ノートは、作って終わりではなく、まとめた情報を志望企業の決定や志望動機の作成・面接などに活かしてこそ、価値があります。また選考が進んだり、会社の方とお会いする中で新しい情報が得られたら、追加して書くなど情報をアップデートしていくことも大事です。
 
しっかり作れば、就活中だけでなく、入社後のミスマッチ防止にも役立ちます。よりよい社会人生活をスタートさせるためにも、ぜひ作成に取り組んでほしいと思います。

 

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  • 気になる企業比較で、志望企業の強みと弱み分析
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※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)