履歴書の右下にある「本人希望記入欄」。
【特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入】と書かれていることが多いこの項目。「希望職種」を書く場合はどんなふうに書いたら良いのだろう…と、悩んでしまう人も多いのでは。
ここでは、主に希望職種を書く上で気をつけたほうが良い内容や、書式面での注意点などを見本・例文とともに解説。書くことがない場合の対処法も紹介しているので、空欄で出してしまう前にご確認ください。文章作成や考えをまとめるのが苦手な方でも、迷わずに書けるようになります。ぜひご参考ください。
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「希望職種」を本人希望記入欄に書く際のポイント
「希望職種」に書くべき内容と注意点
企業によっては複数職種の求人を出している場合がありますので、希望する職種名を書きましょう。企業によっては配属部署によって職種の呼び名が異なることがありますので、求人票に書かれた職種名を記入します。複数職種を希望する場合は、それぞれ記載しましょう。明記しておくことで、どこの部署のどの職種に応募したのかが分からないといった状態を避けられます。
「希望職種」の書き方例
たとえば、営業職を希望する場合は次のように記載しましょう。
職種:「営業職」を希望いたします。
なお、希望職種に対しての理由があれば、「なぜその職種を希望するか」という内容をひと言添えると印象が良いでしょう。あなたの意欲を伝えることができます。その際、長々と書き連ねるのではなく、簡潔に書くことを心がけましょう。
希望職種以外(勤務時間、入社希望日など)を書く際のポイント
「本人希望記入欄」に書くべき内容と注意点
希望職種以外にも、勤務地間や入社希望日など希望条件がある場合は記載しましょう。ただし、何でも自由に希望を書くのではなく、この条件を満たさなければ入社を辞退するといった最低限の条件のみにしぼって書くようにします。
注意点
箇条書きにして、簡潔に書きましょう。
本人希望記入欄は、あらかじめ各項目が既に印字されているものと、自由に書き込めるフリースペースの2つのタイプがあります。
希望職種など項目ごとに印字されている場合は、フォーマットに従い、枠内におさまるように書きましょう。
フリースペースになっている場合には、自分で項目立てをして箇条書きで書くと読みやすいです。長々と書き連ねないように、どんなに多くても欄の8割程度におさめるようにしましょう。あまりに多いと、採用担当者に良い印象を与えません。
「本人希望記入欄」の書き方例
勤務地に希望がある場合
募集している勤務地が複数あり「勤務地の希望を考慮」と書かれている場合は、意向を伝えても問題ありません。勤務地に特に希望がない時は「貴社規定に従います」と記載しましょう。
なお、家族の事情などで希望勤務地以外の勤務が難しい場合はその理由を記載し、面接の段階でも家庭の事情をハッキリと伝え、相応に配慮してもらえるようお願いしましょう。
勤務地:親の介護のため、自宅から通勤できる関東エリアでの勤務を希望いたします。
勤務時間希望を伝える場合
記載する必要がある場合は、希望条件のみを伝えるのではなく、必ず理由と一緒に明記しましょう。
勤務時間:育児のため10時から17時までの勤務を希望します。
勤務時間:親の介護のため、18時以降の勤務が難しくなっております。
入社希望日が決まっている場合
現職の都合などですぐに入社ができず、あらかじめ入社可能時期が決まっている場合、確実に働き始めることができる日を明記しましょう。採用担当者が気にするポイントのひとつです。
入社希望日:X月X日より就業が可能です。
入社希望日:引き継ぎの関係上、X月X日より就業が可能です。
「本人希望記入欄」に書くべき内容が無い場合(例文つき)
特に書くことがない場合は次のように記載しましょう。
貴社規定に従います。
貴社規定に準じます。
希望することがなかったとしても、空欄のまま提出しないようにしましょう。なお、空欄を避けるために「特になし」と書くのも、避けたほうが無難です。意欲がないように見えてしまう可能性があります。
こんなとき、どう書く?タイプ別に例文を紹介!
在職中の場合、「本人希望記入欄」に書くべきこと
在職中の場合、就業時間中に企業側からの電話をとることは難しいはず。そのため、連絡のつかない時間帯または、確実に連絡がつく時間帯を記載しましょう。
在職中のため、下記時間帯は電話に出ることができません。
連絡不可時間帯:月曜日~金曜日 9時~19時下記時間帯は電話に出ることができます。
連絡可能時間帯:月曜日~金曜日 12時~13時、18時以降
ただし、連絡可能な時間帯を夜20時以降など遅い時間に設定しないようにしましょう。採用担当者が就業中に連絡できる時間を記載するのがマナーです。
新卒入社の場合、「本人希望記入欄」に書くべきこと
学生の場合は授業やバイトの関係で連絡がとれない時間もあるでしょう。そのため、連絡のつかない時間帯または、確実に連絡がつく時間帯を記載しましょう。
“在職中の場合”と同様の内容になりますので、併せてご確認ください。
大学の授業があるため、下記時間帯は電話に出ることができません。
連絡不可時間帯:月曜日~金曜日 10時~15時下記時間帯は電話に出ることができます。
連絡可能時間帯:月曜日~金曜日 12時~13時、18時以降
原則は、どの曜日であっても連絡のつく時間帯もしくは、連絡のつかない時間帯を1つだけ書くこと。それが難しい場合、2つ程度にしましょう。細かく指定することは避けてください。あれこれ書きすぎると、「扱いづらい」という印象を与えてしまい、選考に悪影響を及ぼす場合もあります。
シフト勤務希望の場合、「本人希望記入欄」に書くべきこと
アルバイトやパートなど、シフト制の仕事の場合、希望の勤務日数や曜日、時間帯を書いておきましょう。「学校の授業やサークルなどの関係で勤務できない日がある」「育児との両立で勤務できる時間が限られる」という人は、理由とともに記入すると、勤務先が予定を把握しやすくなるので親切です。企業側に事前にシフトに入れない日があることを告げておいたほうが後々のトラブルを防ぐこともできます。
シフト希望:学校の授業があるため、週3~4日勤務希望。勤務可能日:月、水、土、日
シフト希望:平日のみ。勤務可能時間:10時~15時(子供の送り迎えがあるため)。
時期によって勤務希望が変わる場合の書き方
「学校が休みの期間は勤務できる時間が長くなる」「子供が休暇中は、勤務できない」など、事情によって勤務希望が変わることもあるでしょう。その場合、そのことも記入して問題ありません。企業側としてもそのような事情を知っていたほうが、安心です。
シフト希望:7月末~8月末の夏季休暇中、月・火・水は部活のため午後から勤務可能です。
シフト希望:子供の冬休み中(12月23日~1月10日)は、出勤できません。
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