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30代の転職を成功に導くポイント|元キャリアコンサルタントが解説

30代の転職を成功させるポイントが分からず悩んでいませんか?私もその悩み分かります。

一般的には30代以降の転職は難しいと言われており、成功例が載っているサイトも少ないことから、手探りで転職活動を進めるしかない状態だと思います。求職者と面談をしている際にも、30代の方は転職に対して不安や悩みをもっている方が多かった印象です。

そこで元キャリアコンサルタントの私が悩みを解決する方法をまとめました。実際の転職支援の例も交えながら、30代の転職を成功させるポイントをお伝えします。

 

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30代の転職の現実について

30代の転職の市況感について気になりますよね。ここでは具体的なデータや情報をお伝えします。

30代で転職する人は増加傾向にある

エン・ジャパン株式会社の調査では、30代の転職者は2018年から2023年で約1.5倍に増加しています。

※参照:「ミドルの転職」転職者分析

30代の転職理由

30代の転職者が増加していることは分かりましたが、どういった理由での転職が多いのでしょうか?

30代の転職理由については大きく4点あります。

  1. キャリアアップを考えている
  2. ライフスタイルの変化
  3. 組織の評価や報酬の不満
  4. 給与面や働き方の不満

一つずつ説明します。


1.キャリアアップを考えている

昇進、昇格が見込めないことからキャリアの停滞を感じ、スキルや経験を活かせる、かつ伸ばしていける環境へ身を置きたいと感じることが多いです。

 

2.ライフスタイルの変化

結婚や出産を機にライフスタイルが変わり、働き方の変化を求める人が多いです。特に残業が多い環境や、シフト制の勤務をしている方が、仕事と家庭との両立に難しさを感じる傾向があります。

 

3.組織の評価や報酬の不満

正当な評価を得られず、昇格や昇進の見通しが不透明な場合、仕事へのモチベーション低下に繋がります。

 

4.給与面や働き方の不満

昇給率の低さや、年功序列の会社だと、周囲よりも給与が低いなどの不満が芽生えます。また、上司の働き方を見て将来の自分を想像できず、仕事を辞めたいと感じることがあります。

【失敗例】30代で初めての転職

私がキャリアコンサルタントをしていた時に、30代で初めて転職した時の失敗談を求職者から直接聞きました。その中でも良くある転職の失敗例を3つお伝えできればと思います。

  1. 入社後のギャップが多くあり慣れるまでに多くの時間を要した
  2. 入社後すぐ予期せぬ転勤の打診があった
  3. 1社目との社風の違いに苦しんだ
ケース1.入社後ギャップ

30代で初めて転職した時に起こりやすいのが入社後のギャップです。

『内定時に希望が叶う条件提示をしてもらったことで迷わず入社を決めたが、転職後に前職との違いが多くあり、条件だけではなくそのほかの部分も細かく確認しておけばよかった』という内容です。

”転職=給与アップ”をイメージする方が多いと思いますが、転職で給与が上がることだけが転職成功ではありません。

給与以外の部分でギャップが大きいと職場の環境に慣れるまでかなり時間が掛かります。具体的にギャップを感じたという意見としては、仕事の進め方の違いや、業界ならではの特徴、評価制度の違いなどです。

ケース2.予期せぬ転勤

予期せぬ転勤にも注意が必要です。

『選考中に将来的に転勤の可能性はあるとは聞いていたが、入社後すぐに別の地域で欠員が出たことで、転勤の打診があった』という内容です。

欠員が出た場合や社内の方針に変化があった場合、入社したばかりの社員は転勤させられやすい傾向があります。

ケース3.社風が合わない

最後は社風についてです。

『選考時に社風は全く気にしていなかったが、入社してから1社目との社風の違いに苦しんでいる』という内容です。

長く勤めていた会社を離れた時にギャップを感じやすいのが社風です。どのような環境でもすぐに馴染める人であっても、長年働いた環境を離れるとしんどさを感じやすいものです。

社風は会社の価値観や信念が表れる部分なので、1社目と価値観・信念が異なる会社だと、社内のコミュニケーションの取り方や、業務への取り組む姿勢、考え方が自分の性格と合わないと感じる場合があります。

【成功例】30代で初めての転職

30代で初めての転職で、転職して良かったと思える企業選びをした人の例をお伝えします。

  1. 年収を維持したまま、関西へのUターン転職に成功
  2. 給与よりもやりがいを重視し、転職に成功
1.年収を維持したまま、関西へのUターン転職に成功

前職で機械の法人営業をしていた30代男性の方のケースです。この方は地元が関西で、親の介護のために東京から関西へのUターン転職を希望していました。

いくつか選考を受けていたのですが、最終的に関西本社のメーカーの営業職に入社を決められました。

決め手としては、下記の3点です。
・関西本社で転勤なし

・前職で培った機械に関する知識やその法人営業経験を活かせること

・給与が前職とほとんど変わらない提示だったこと

この方は転職で叶えたいことが明確、且つ前職の機械の法人営業経験をアピールできたことで、希望が叶う企業に入社できました。

2.給与よりもやりがいを重視し、転職に成功

前職で靴屋の店長をしていた30代男性のケースです。この方は給与よりもやりがいを求めて転職を決意されました。

転職先として選んだのがテーマパークのグッズ販売の仕事です。前職で販売していた靴は生活必需品ですが、テーマパークはそれ自体が非日常で、グッズはさらに特別なものです。

靴の販売はやりがいを感じる仕事ではあったものの、自身の接客でよりお客様に喜んでもらいたい、笑顔になってもらいたいという思いが強かったため、テーマパークを転職先として選ばれました。

自分自身のやりがいが何かを明確にできていたことで、それが叶う仕事を見つけることができました。

30代の転職を成功させるポイント

失敗例、成功例から30代の転職を成功させるポイントについてお伝えします。

  1. 入社前に会社・仕事・環境・条件の4つを確認する
  2. 選考の過程で転勤の頻度を確認する
  3. 選考企業の社員と出来るだけ多く会って社風を確認する
  4. ライフスタイルの変化も考慮したキャリアプランを考える
  5. 労働条件は求めすぎない
1.入社前に会社・仕事・環境・条件の4つを確認する

転職先を選ぶうえで会社・仕事・環境・条件の4つの軸(観点)があります。それぞれの軸において、1つ以上の希望を持っておくことが大事です。

例えば、希望が全て条件に偏ってしまうと、入社後のギャップが発生する可能性が高いため、必ず4つの軸で考えてみてください。

それぞれの軸の具体例としては下記になります。

・会社軸:将来性、安定性 など
・仕事軸:仕事内容 など
・環境軸:風通しのよさ、有給の取りやすさ など
・条件軸:給与、休み など

内定承諾前に、上記4つの軸が叶うのかを選考中の企業に確認しておくことで、入社後のギャップを最小限に減らせます。

2.選考の過程で転勤の頻度を確認

求人票に「転勤なし」「将来的な転勤有り」と記載していても、欠員が出ると転勤が発生する可能性があります。会社が転勤をどのように考えているのか選考時に確認し、できれば自身の転勤に関しての希望も伝えておくと安心です。

3.選考企業の社員と出来るだけ多く合って社風を確認する

選考中は面接官だけでなく、現場の社員とも話せる場を設けておいた方がよりその企業の社風が分かります。

現在は企業が意図的に現場社員と話す場を設けていることも多いですが、そういった機会がない場合は、こちらから依頼をするとよいでしょう。

もし選考中に現場社員と話す場を設けることができなければ、内定が出た時に現場社員との面談設定を依頼してみると、内定承諾前に社風を知ることができます。

4.ライフスタイルの変化も考慮したキャリアプランを考える

30代以降はライフスタイルの変化が起きやすい時期です。例えば、子どもの進学や親の介護です。子どもが成長するにつれてお金が多くかかります。そのためいつまでにどれくらい稼ぐ必要があるのかを逆算して考えておきましょう。

また親の介護が必要になった際に仕事と両立ができるのかどうかも事前に把握しておくと安心です。実家が遠い場合は両立が難しい可能性が高いので、実家の近くの会社に転職をすることも視野に入れておくと良いでしょう。

5.労働条件は求めすぎない

最低限必要な条件以外は求めないようにしましょう。ここでいう条件とは、給与・賞与、勤務時間、休⽇休暇、福利厚生、職場の物理的環境(⽴地や作業空間、最新テクノロジー活用等)のことです。特に給与は追い求めると大変な仕事が多いです。

それよりも最低限必要な給与を設定し、そこを超えている求人は仕事内容ややりがいを気にしながら選考を受けることで、長期的な就業にも繋がります。

【30代前半】転職の悩みと転職活動をスムーズに進める方法

ここでは30代前半の転職の悩みと、スムーズに転職活動を進める方法についてお伝えします。

30代前半は転職しやすい?

20代よりも募集要件がより具体的になる求人が多くなる傾向にあるため、全体的には難易度が上がる傾向にあります。

しかし、自身の経験・スキルにマッチする求人であれば通過率が高くなる場合があります。また、市況の変化もあり今までと比べると転職しやすい状態にはあります。

 

<20代よりも難易度が上がる理由>

・企業の求める要件がより具体的になる

例:20代向け・営業経験○年以上→30代向け・○○業界の営業経験●年以上

 

<転職しやすい背景>

・人手不足

・新卒採用から中途採用にシフトチェンジしている会社が増えていること

30代前半で転職活動をスムーズに進める方法

30代前半の転職活動をスムーズに進める上で大事なポイントをお伝えします。

  1. 家族に転職の同意を取る
  2. 一時的に条件(主に給与)が悪くなることも踏まえておく
  3. ポータブルスキル(汎用性の高いスキル)を見つける(例:マネジメント経験、コミュニケーション能力、英語力、資格など)

下記で詳細についてお伝えします。

 

1.家族に転職の同意をとる

特に結婚して配偶者がいる場合は、転職活動を始める旨を事前に伝えておきましょう。配偶者が求める条件に合致していない企業の内定だと断らないといけない可能性が高いです。

 

2.一時的に条件(主に給与)が悪くなることも踏まえておく

転職先で即戦力として活躍が難しい場合は一時的に給与が下がる可能性があります。しかしその一時的な低下だけではなく、その後の給与の上がり幅を確認したうえで入社の判断をするとより良い選択ができるでしょう。

 

3.ポータブルスキルを見つける

30代前半ではどのようなポータブルスキルがあるのかを選考で見られます。普段仕事をしているとあまり意識しない部分なので、しっかりと自身のポータブルスキルを語れる状態を作っておきましょう。

【30代後半】転職の悩みと転職活動をスムーズに進める方法

ここでは30代後半の転職の悩みと、スムーズに転職活動を進める方法についてお伝えします。

30代後半の転職は難しい?

30代前半よりも転職難易度が上がる傾向にありますが、市況の変化もあり経験を活かせる求人へは転職しやすい状態です。

 

<30代前半よりも難易度が上がる理由>

・30代後半は即戦力が求められ、スキル・経験がより重視される
 └35歳以上の人材(ミドル人材)を1から育てる余裕のある会社は少ないため

 

<転職しやすい背景>

・人手不足

・新卒採用から中途採用にシフトチェンジしている会社が増えていること

30代後半で転職活動をスムーズに進める方法

30代後半の転職活動をスムーズに進める上で大事なポイントをお伝えします。

  1. 家族に転職の同意を取る
  2. 一時的に条件(主に給与)が悪くなることも踏まえておく
  3. 専門性の高いスキルや経験、知識を棚卸しし、強みを明確にする

下記で詳細についてお伝えします。

1・2は30代前半と同じ内容になります。

 

1.家族に転職の同意をとる

特に結婚して配偶者がいる場合は、転職活動を始める旨を事前に伝えておきましょう。配偶者が求める条件に合致していない企業の内定だと断らないといけない可能性が高いです。

 

2.一時的に条件(主に給与)が悪くなることも踏まえておく

転職先で即戦力として活躍が難しい場合は一時的に給与が下がる可能性があります。しかしその一時的な低下だけではなく、その後の給与の上がり幅を確認したうえで入社の判断をするとより良い選択ができるでしょう。

 

3.専門性の高いスキルや経験、知識を棚卸しし、強みを明確にする

30代後半では即戦力が求められることから、ポータブルスキルよりも、専門性の高いスキルや経験、知識を重視されます。そのため、しっかりと経験を棚卸ししアピールできるように準備しておきましょう。

30代で未経験職種への転職はできる?

30代で未経験職種への転職は簡単ではないものの、スキルと知識があれば転職できる可能性があります。

ここでは、実際にスキルと知識を活かして未経験職種に転職した方の例をもとにお伝えします。

【実例】活かせるスキル、知識を明示し未経験職種へ

私が過去に担当していた方の中に、銀行の法人営業からメーカーの財務職へ転職された方がいます。

なぜ未経験の職種に転職できたのかというと、メーカーの採用基準が「財務諸表を読んで理解できること」だったからです。

その方は財務の経験はなかったものの、銀行での法人営業の経験を通じて、財務諸表を理解できるスキルを身につけていたことで採用に繋がりました。

このように、未経験の職種でも諦めることなく、自分の経験で培ってきたスキルや知識を明確にすることで、未経験の職種に就くこともできます。

30代はスキルや知識を重視される会社が増えてくるので、自分にどのようなスキル、知識があるのかを明確にしましょう。

30代で未経験職種に転職するにはスキル、知識の棚卸しが大事

30代で未経験職種に転職するには、今までの経験やスキル、知識を棚卸しし言語化できるようにしましょう。また、それを志望する職種でどのように活かせるのかを結び付けて考えることが必要です。

30代女性の転職は難しい?

30代女性の転職も簡単ではない状況です。そのため、ここでは転職を成功させるためのポイントをいくつかお伝えします。

将来の希望を明確にする

自分の希望を明確にすることで転職成功の道が見えやすくなります。

希望を明確にしないまま転職活動を進めてしまうと、給与などの労働条件だけで求人を判断しがちになります。そうなると、給与や休日、働き方などの条件が良いところを求めてしまい、選択肢が狭まってしまいます。

しかし、希望を明確にできていれば、譲れない条件、譲れる条件の分類ができて、求人の選択肢が増え、転職成功にも近づきやすくなります。

30代女性の転職 成功ポイント

明確になった希望を叶えるために、選考時に確認しておくポイントをリスト化しておきましょう。色々な希望があると思いますが、女性のチェックポイントで特に多いのは下記のような内容になります。

例:女性活躍支援制度の有無、女性リーダーの人数、女性役員の人数、在宅・時短・フレックス制度などの有無、育休・産休からの復帰率、残業時間など

【転職サービスの活用方法】30代は転職サイトを利用?エージェントを利用?

現在は様々な転職サービスがあります。その中でも利用者が特に多いのが転職サイトです。また直近では転職エージェントを使う人も増えてきており、自分はどのサービスを使えば良いのか分からない人も多いかと思います。

ここでは転職サイトと転職エージェントについて説明します。

求人サイトの活用事例

転職活動をスムーズに進めるために、最低1つは転職サイトに登録しておくと良いです。ここでは転職サイトの活用のポイントをお伝えします。

  1. 希望条件の求人の傾向が掴める
  2. 希望条件を絞りすぎているのか、緩いのかが分かる

下記で詳細についてお伝えします。

 

1.希望条件の求人の傾向が掴める

求人サイトに登録し希望条件を基に求人を確認することで、今の求人の傾向を掴むことができます。

 

2.希望条件を絞りすぎているのか、緩いのかが分かる

条件によって求人数が分かるので、希望が緩すぎる場合は優先順位の高いものから条件を絞り求人検索をしてみるのも良いでしょう。逆に、希望を絞りすぎている場合は、少しずつ緩めていき条件を調整すると良いです。

転職サイトのエンゲージは国内No.1の求人企業数なので、今の求人傾向を把握するのにもぴったりです。また、マップから求人検索もできるのでどのエリアにどれくらいの求人があるのかもすぐに把握ができます。

転職エージェントの活用事例

転職エージェントでは転職に関する様々な情報やアドバイスを提供してくれます。ここでは転職エージェントの活用事例をお伝えします。

  1. 自分の可能性を知れる
  2. 転職活動のサポートを受けられる

下記で詳細についてお伝えします。

 

1.自分の可能性を知れる

転職エージェントでは経験に合わせて様々な求人を紹介してもらえます。転職はしたいものの自分の経験を活かせる職種が分からない場合は、一度相談してみると良いでしょう。

 

2.転職活動のサポートを受けられる

転職エージェントは選考のサポートをしてくれます。求人の提案から面接対策まで希望すれば様々なサポートが受けられるため、活用してみると良いと思います。

まとめ

30代の転職について色々な角度から説明をしてきました。転職を成功させるために、実例をもとにスキル、知識の棚卸しや、条件以外の希望を明確にしてみてくださいね。

キャリアコンサルタントの経験からも、本記事で記載したポイントを理解し実践することで、転職活動を終えた時に『満足な転職ができた』と思える人が多くいました。あなたも満足な転職ができることを願っています。

 

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