30代の転職を成功させるポイントが分からず悩んでいませんか?私もその悩み分かります。
一般的には30代以降の転職は難しいと言われており、成功例が載っているサイトも少ないことから、手探りで転職活動を進めるしかない状態だと思います。求職者と面談をしている際にも、30代の方は転職に対して不安や悩みをもっている方が多かった印象です。
そこで元キャリアコンサルタントの私が悩みを解決する方法をまとめました。実際の転職支援の例も交えながら、30代の転職を成功させるポイントをお伝えします。
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- 30代で転職する人は増加傾向にある!
- 30代の転職理由とは?
- 30代の転職活動期間はどれくらい?
- 転職したら年収は上がる?下がる?
- 転職で年収が上がりやすい職種・業種ランキング
- 転職で年収が下がりやすい職種・業種ランキング
- 転職後に年収を上げるためにはどうすればいいの?
- 【成功例】30代で初めての転職
- 【失敗例】30代で初めての転職
- 30代の転職を成功させるポイント5選
- 30代で転職するメリット
- 30代で転職するデメリット
- 30代前半と30代後半で転職市場は変わる?
- 30代で未経験職種への転職はできる?
- 30代女性の未経験転職を成功させるためのポイントは?
- 【転職サービスの活用方法】30代は転職サイトとエージェントどっちがいいの?
- 求人サイトを活用するメリット
- 転職エージェントを活用するメリット
- まとめ
30代で転職する人は増加傾向にある!
エン・ジャパンの調査によると、2023年(1月~12月)の転職者数は2018年比で208%と2倍以上に増加しており、ミドル世代においても流動化が進んでいます。
上記の図表によると、50代ほどではないものの30代の転職者数も増加傾向にあることが分かります。2023年(1月~12月)における30代の転職者数は、2018年比で155%と1.5倍増加しています。
30代の転職理由とは?
30代は、キャリアにおいて非常に重要な時期です。
この時期には、社会人としての経験が積み重なり、スキルや知識が成熟し始める一方で、ライフスタイルや価値観の変化に直面することも少なくありません。そのため、多くの人が現状を見直し、転職を考えるようになります。では、30代が転職を決意する主な理由とは何でしょうか?ここでは、30代の転職理由を4つ紹介します。
- キャリアアップを考えている
- ライフスタイルの変化
- 組織の評価や報酬の不満
- 給与面や働き方の不満
1.キャリアアップを考えている
30代は職業経験が増え、スキルや知識が向上する時期でもあります。そのため、次のステップとしてより高いポジションや責任のある役割を目指し、キャリアアップを目的に転職を検討する人も多いです。
2.ライフスタイルの変化
結婚や子育て、家族の事情など、ライフステージの変化に伴い、働き方や時間の柔軟性を求める人も多くいます。より家庭とのバランスが取れる環境を探すために転職を考えることがあるかもしれません。
3.組織の評価や報酬の不満
現職での評価や報酬に不満を感じ、他の企業や業界で自分の能力がより評価される場所を探そうとする理由も多いです。組織内での昇進の機会が限られている場合や、評価システムに疑問を感じることも影響します。
4.給与面や働き方の不満
給与が希望金額を満たしていない、もしくは労働時間が過度に長いといった理由で、ワークライフバランスを改善したいという動機から転職を決断する人もいます。このように、より良い条件を求めて新たな職場を探すことも転職を検討する動機になり得ます。
30代の転職活動期間はどれくらい?
30代で転職を考える際、特に気になるのが「転職活動にどれくらいの期間がかかるのか」という点です。求職者の状況や業界によって異なりますが、一般的にどれくらいの期間が必要なのかを知っておくことで、計画的な転職活動が可能になります。ここでは、30代の転職期間について詳しく解説していきます。
※参照:エン・ジャパン「ミドルに聞く『転職活動期間』実態調査【図1】」
エン・ジャパンの調査によると、30代の転職経験者で最も多かった転職活動期間は「3ヶ月程度」(35%)で、2番目に多いのが「半年程度」(26%)、そして、3番目に多いのが「1~2ヶ月程度」(21%)であることが分かりました。また、30代の転職活動期間は90%近くが半年以内であるため、転職活動をする際は、半年を目安に転職活動の計画を立てるとよいでしょう。
転職活動が長引いた時の対策方法
上記では、転職活動が半年以内に終わる場合は多いと解説しましたが、計画通りに転職活動が進まないこともあるでしょう。そんな時、一体どのような対策をとればよいのでしょうか。ここでは、実際の転職活動経験者に調査をした「転職活動が長引いた時に有効だと思う対策方法」についてご紹介します。
※参照:エン・ジャパン「ミドルに聞く『転職活動期間』実態調査【図2】」
エン・ジャパンの調査によると、30代で最も多かった対策方法は「これまでの転職活動を分析する」(65%)で、2位は「応募書類を見直す」(44%)であることが分かりました。もし、転職活動が当初の計画よりも長引いてしまった場合は、焦らずに今までのやり方に改善できる部分がないか振り返って分析してみるとよいかもしれません。
転職したら年収は上がる?下がる?
転職を検討する理由には様々なものがあると思いますが、何が目的だとしても年収が上がるに越したことはありませんよね。では、どれくらいの割合で転職によって年収を上げることができるのでしょうか。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図1】」
エン・ジャパンの調査によると、85%の転職コンサルタントが、ミドル世代は転職後に年収が「上がる方のほうが多い」(上がる方のほうが多い:32%、どちらかと言うと上がる方のほうが多い:53%)と回答したことが分かりました。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図2】」
また、年収が上がる場合、どれくらい上がる人が多いのかという質問に対しては、「51~100万円」(48%)が最も多く、次いで「~50万円」(31%)、その次に「101~150万円」(17%)と転職コンサルタントが回答したことが分かりました。
転職で年収が上がりやすい職種・業種ランキング
ここでは、転職で年収が上がりやすい職種や業種についてご紹介します。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図4】」
エン・ジャパンの調査によると、転職後に年収が上がりやすい職種トップは「経営・経営企画・事業企画系」(45%)で、次いで「営業・マーティング系」(33%)、その次に「技術系(IT・Web・通信系)」(24%)であることが分かりました。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図5】」
また、年収が上がりやすい職種については、最も多かったのが「メーカー」(45%)で、次いで「IT・インターネット」(42%)で、その次に「コンサルティング」(25%)であることが分かりました。
転職で年収が下がりやすい職種・業種ランキング
上記では、年収が上がりやすい職種や業種をご紹介しましたが、ここでは、それに対して、年収が下がりやすい職種や業種についてご紹介します。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図10】」
エン・ジャパンンの調査によると、年収が下がりやすい職種は、「事務・管理系」(38%)が最も多く、次いで「営業・マーケティング系」(36%)、その次に「サービス流通系」(20%)であることが分かりました。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図11】」
また、年収が下がりやすい業種は、「メーカー」(32%)が最も多く、次いで「流通・小売・サービス」(32%)、その次に「建設・不動産」(17%)であることが分かりました。
職種においても、業種においても、年収が上がりやすいランキングに入っているにも関わらず、年収が下がりやすいランキングにも入っているものがあることが分かりました。そのことから、必ず年収が上がるまたは、下がるという職種や業種はなく、年収が上がる可能性がある分、下がる可能性もあるというリスクを把握しておきましょう。
転職後に年収を上げるためにはどうすればいいの?
ここまで、転職によって年収が上がりやすい職種や業種について紹介してきましたが、ここでは、年収を上げるためには一体どうすればいいのかを解説していきます。これから、転職活動を始める、または、転職を通して年収を上げたいと考えているという人はぜひ参考にしてみてください。
転職で年収が上がりやすいケース
では、実際に転職後に年収が上がった人にはどういったケースが多いのでしょうか。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図8】」
エン・ジャパンの調査によると、年収が上がった人のケースとして最も多かったのが「採用難易度が高いポジションへの転職」(55%)で、次いで「業績好調な業界への転職」(48%)、その次に「役職が上がる転職」(43%)であることが分かりました。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図14】」
それに対して、転職後に年収が下がった人のケースとして最も多かったのが「大手企業から中小企業への転職」(49%)で、次いで「ベース給与が下がる異職種への転職」(43%)、その次に「役職が下がる転職」(41%)であることが分かりました。
転職で年収が上がる人が評価された点とは?
ここでは、年収が上がった人がどのような点を評価される傾向にあったのかについて解説していきます。
※参照:エン・ジャパン「転職コンサルタントに聞いた『転職後に年収が上がる/下がるミドル人材』調査【図9】」
エン・ジャパンの調査によると、転職後に年収が上がる人が評価されやすい点として「専門スキル」(85%)が最も多く、それに次いで「コミュニケーション能力・適応力」(42%)で、その次に「リーダーシップ」(39%)であることが分かりました。
転職を考えている人は事前に自分の目指す職種の専門スキルを身に付けたり、現職で働く中でも、コミュニケーション能力やリーダーシップを磨いていくと年収アップに繋がるかもしれません。
【成功例】30代で初めての転職
ここでは、30代で初めての転職で、転職して良かったと思える企業選びをした人の例をお伝えします。
- ケース1:年収を維持したまま転職に成功!
- ケース2:給与よりもやりがいを重視!転職に成功!
ケース1:年収を維持したまま転職に成功!
こちらは前職で機械の法人営業をしていた30代男性の方のケースです。この方は地元が関西で、親の介護のために東京から関西へのUターン転職を希望していました。いくつか選考を受けていたのですが、最終的に関西本社のメーカーの営業職に入社を決められました。
決め手としては、下記の3点です。
- 関西本社で転勤なし
- 前職で培った機械に関する知識やその法人営業経験を活かせること
- 給与が前職とほとんど変わらない提示だったこと
この方は転職で叶えたいことが明確、且つ前職の機械の法人営業経験をアピールできたことで、希望が叶う企業に入社できました。
ケース2:給与よりもやりがいを重視!転職に成功!
こちらは前職で靴屋の店長をしていた30代男性のケースです。この方は給与よりもやりがいを求めて転職を決意されました。
転職先として選んだのがテーマパークのグッズ販売の仕事です。前職で販売していた靴は生活必需品ですが、テーマパークはそれ自体が非日常で、グッズはさらに特別なものです。
靴の販売はやりがいを感じる仕事ではあったものの、自身の接客でよりお客様に喜んでもらいたい、笑顔になってもらいたいという思いが強かったため、テーマパークを転職先として選ばれました。自分自身のやりがいが何かを明確にできていたことで、それが叶う仕事を見つけることができました。
【失敗例】30代で初めての転職
私がキャリアコンサルタントをしていた時に、30代で初めて転職した時の失敗談を求職者から直接聞きました。その中でも良くある転職の失敗例を3つお伝えできればと思います。
- ケース1:入社後ギャップ
- ケース2:予期せぬ転勤
- ケース3:社風が合わない
ケース1:入社後ギャップ
30代で初めて転職した時に起こりやすいのが「入社後のギャップ」です。
『内定時に希望が叶う条件提示をしてもらったことで迷わず入社を決めたが、転職後に前職との違いが多くあり、条件だけではなくそのほかの部分も細かく確認しておけばよかった』という内容です。
”転職=給与アップ”をイメージする方が多いと思いますが、転職で給与が上がることだけが転職成功ではありません。
給与以外の部分でギャップが大きいと職場の環境に慣れるまでかなり時間が掛かります。具体的にギャップを感じたという意見としては、仕事の進め方の違いや、業界ならではの特徴、評価制度の違いなどです。
ケース2:予期せぬ転勤
「予期せぬ転勤」にも注意が必要です。
『選考中に将来的に転勤の可能性はあるとは聞いていたが、入社後すぐに別の地域で欠員が出たことで、転勤の打診があった』という内容です。
欠員が出た場合や社内の方針に変化があった場合、入社したばかりの社員は転勤させられやすい傾向があります。
ケース3:社風が合わない
最後は社風についてです。
『選考時に社風は全く気にしていなかったが、入社してから1社目との社風の違いに苦しんでいる』という内容です。
長く勤めていた会社を離れた時にギャップを感じやすいのが社風です。どのような環境でもすぐに馴染める人であっても、長年働いた環境を離れるとしんどさを感じやすいものです。
社風は会社の価値観や信念が表れる部分なので、1社目と価値観・信念が異なる会社だと、社内のコミュニケーションの取り方や、業務への取り組む姿勢、考え方が自分の性格と合わないと感じる場合があります。
30代の転職を成功させるポイント5選
失敗例、成功例から30代の転職を成功させるポイントについてお伝えします。
- 入社前に"転職で大切な4つの軸"を確認する
- 転勤の頻度を確認する
- 現場社員を通して社風を確認する
- キャリアプランはライフスタイルの変化を考慮して考える
- 労働条件は求めすぎない
1.入社前に転職で大切な4つの軸を確認する
転職先を選ぶ上で会社・仕事・環境・条件の4つの軸(観点)があります。選ぶ際には、それぞれの軸において、1つ以上の希望を持っておくことが大事です。
例えば、希望が全て条件に偏ってしまうと、入社後のギャップが発生する可能性が高いため、必ず4つの軸で考えてみてください。
それぞれの軸の具体例としては下記になります。
- 会社軸:将来性、安定性 など
- 仕事軸:仕事内容 など
- 環境軸:風通しのよさ、有給の取りやすさ など
- 条件軸:給与、休み など
内定承諾前に、上記4つの軸が叶うのかを選考中の企業に確認しておくことで、入社後のギャップを最小限に減らせます。
2.転勤の頻度を確認する
求人票に「転勤なし」「将来的な転勤有り」と記載していても、欠員が出ると転勤が発生する可能性があります。会社が転勤をどのように考えているのか選考時に確認し、できれば自身の転勤に関しての希望も伝えておくと安心です。
3.現場社員を通して社風を確認する
選考中は面接官だけでなく、現場の社員とも話せる場を設けておいた方がよりその企業の社風が分かります。現在は企業が意図的に現場社員と話す場を設けていることも多いですが、そういった機会がない場合は、こちらから依頼をするとよいでしょう。
もし選考中に現場社員と話す場を設けることができなければ、内定が出た時に現場社員との面談設定を依頼してみると、内定承諾前に社風を知ることができます。
4.キャリアプランはライフスタイルの変化を考慮して考える
30代以降はライフスタイルの変化が起きやすい時期です。例えば、子どもの進学や親の介護です。子どもが成長するにつれてお金が多くかかります。そのためいつまでにどれくらい稼ぐ必要があるのかを逆算して考えておきましょう。
また親の介護が必要になった際に仕事と両立ができるのかどうかも事前に把握しておくと安心です。実家が遠い場合は両立が難しい可能性が高いので、実家の近くの会社に転職をすることも視野に入れておくと良いでしょう。
5.労働条件は求めすぎない
最低限必要な条件以外は求めないようにしましょう。ここでいう条件とは、給与・賞与、勤務時間、休⽇休暇、福利厚生、職場の物理的環境(⽴地や作業空間、最新テクノロジー活用等)のことです。特に給与は追い求めると大変な仕事が多いです。
それよりも最低限必要な給与を設定し、そこを超えている求人は仕事内容ややりがいを気にしながら選考を受けることで、長期的な就業にも繋がります。
30代で転職するメリット
転職を考える際、30代は特にキャリアの分岐点となる時期です。これまでの経験やスキルを活かして、新たなステージへと進むことで、多くのメリットを享受できる可能性があります。ここでは、30代で転職することによって得られる主な3つのメリットについて詳しく紹介します。
- キャリアの見直し
- スキルの向上
- 収入アップの可能性
1.キャリアの見直し
30代は、これまでの経験を活かして自分のキャリアを再評価する絶好のタイミングです。20代の頃に築いたキャリアやスキルを振り返りつつ、今後どのような道を進みたいかを考えることができます。
これにより、現在の仕事が自分にとって本当に適しているのか、または新しい挑戦が必要なのかを見極めやすくなります。転職を通じて新たなキャリアパスを選ぶことで、将来の安定や満足感を得ることが期待できるでしょう。
2.スキルの向上
新しい環境に飛び込むことで、新しいスキルを学ぶ機会が増えます。30代はまだ学び続ける意欲と体力が十分にあり、転職することで自身のスキルセットを強化することが可能です。
特に、これまでの職務で身に付けたスキルを他業界で応用したり、最新技術や知識を習得するチャンスが得られます。スキルの向上は、長期的なキャリア成長にも繋がるでしょう。
3.収入アップの可能性
これまでのキャリアを評価され、転職先でより高い給与を得ることが期待できます。30代は、企業側にとって即戦力としての価値が高く、報酬面での交渉も有利になることが多いです。
特に、専門的なスキルやリーダーシップを持つ人は、収入面でのアップが見込める場合があります。転職を通じて、給与や福利厚生などの条件が改善される可能性が高いでしょう。
30代で転職するデメリット
一方で、30代の転職には慎重な判断が求められることも事実です。年齢と共に転職に伴うリスクやデメリットも増えていきます。ここでは、30代の転職活動において考慮すべき主なデメリットについて解説し、どのような課題が待ち受けているのかを紹介します。
- 年齢による期待
- 収入の一時的な減少の可能性
- 競争の激化
1.年齢による期待
30代になると、企業は即戦力としての高い期待を寄せます。そのため、転職後すぐに結果を出すことを求められる場面が増えるでしょう。
このプレッシャーに応えられない場合、ストレスが増加する可能性があります。特に、全く新しい業界や職種に挑戦する場合、期待に応えるためのスピーディな適応が必要になります。
2.収入の一時的な減少の可能性
転職直後は、これまでのキャリアで築いてきた待遇が反映されるまで時間がかかることがあります。初めの数カ月や年単位で、収入が一時的に減少する可能性もあります。
特に、新しい職場で昇進や昇給のタイミングが遅れる場合、このリスクは大きくなります。転職前に、経済的な準備やリスクマネジメントをしっかり行うことが必要です。
3.競争の激化
30代になると、同じような経験やスキルを持つ求職者が増えるため、転職市場での競争が激化します。同年代のライバルと比較された際に、自分の強みをどれだけアピールできるかが鍵となります。
特に、専門性が高い職種やポジションでは、他の候補者との競争がさらに厳しくなることも考慮に入れておくとよいでしょう。
30代前半と30代後半で転職市場は変わる?
30代は、前半と後半で転職市場における立ち位置が大きく異なる時期です。
30代前半はまだ若手としてのポテンシャルが評価されやすく、スキルの成長を期待される一方、30代後半になると、即戦力や管理職としての能力が強く求められる傾向があります。このため、同じ30代でも、年齢が少し違うだけで転職活動の進め方や求められるスキルが変わることが多いのです。
では、具体的に30代前半と30代後半の転職市場がどのように異なるのかを見ていきましょう。
30代前半の転職は難しい?求められるスキルとは?
30代前半は、20代の経験を活かしながら、更にキャリアを積み重ねる段階です。
まだ「若手」という位置づけであるため、企業側からは成長の余地がある人材として期待されます。
特に転職市場では、「これからの伸びしろ」を見込んで採用されることが多く、ポテンシャルを評価する企業も少なくありません。未経験の職種にチャレンジすることも比較的容易で、スキルの広がりを持たせるための転職がしやすい時期です。
- これからのキャリア成長に繋がる柔軟性やコミュニケーションスキル
- 業界知識や新しい技術に対する学習意欲
- リーダーシップの素質
30代後半の転職は厳しい?求められるスキルとは?
30代後半に入ると、転職市場では「即戦力」としての期待が高まり、企業側の求める基準も厳しくなります。特に管理職候補としての能力や、特定の専門分野での高いスキルが求められる傾向があります。
キャリアの方向性がより明確になっていることが期待されるため、未経験の業界や職種に転職するハードルが上がり、キャリアチェンジをすることが難しくなる時期でもあります。
- プロジェクトをリードした経験やクライアントとの折衝経験
- リーダーシップや問題解決能力、戦略的な思考力
- 業界の最新動向に精通し、常に学び続ける姿勢
30代で未経験職種への転職はできる?
30代で未経験職種への転職は簡単ではないものの、スキルと知識があれば転職できる可能性があります。ここでは、実際にスキルと知識を活かして未経験職種に転職した方の例をもとにお伝えします。
【実例】スキルや知識を生かして未経験職種へ!
私が過去に担当していた方の中に、銀行の法人営業からメーカーの財務職へ転職された方がいます。
なぜ未経験の職種に転職できたのかというと、メーカーの採用基準が「財務諸表を読んで理解できること」だったからです。その方は財務の経験はなかったものの、銀行での法人営業の経験を通じて、財務諸表を理解できるスキルを身につけていたことで採用に繋がりました。
このように、未経験の職種でも諦めることなく、自分の経験で培ってきたスキルや知識を明確にすることで、未経験の職種に就くこともできます。30代はスキルや知識を重視される会社が増えてくるので、自分にどのようなスキル、知識があるのかを明確にしましょう。
30代での未経験転職で大切なこと
30代で未経験職種に転職するには、今までの経験やスキル、知識を棚卸しし言語化できるようにしましょう。また、それを志望する職種でどのように活かせるのかを結び付けて考えることが大切です。
30代女性の未経験転職を成功させるためのポイントは?
30代女性の転職も簡単ではない状況です。そのため、ここでは転職を成功させるためのポイントをいくつかお伝えします。
- 将来の希望を明確にする
- 選考時に確認しておくポイントをリスト化
1.将来の希望を明確にする
自分の希望を明確にすることで転職成功の道が見えやすくなります。
希望を明確にしないまま転職活動を進めてしまうと、給与などの労働条件だけで求人を判断しがちになります。そうなると、給与や休日、働き方などの条件が良いところを求めてしまい、選択肢が狭まってしまいます。
しかし、希望を明確にできていれば、譲れない条件、譲れる条件の分類ができて、求人の選択肢が増え、転職成功にも近づきやすくなります。
2.選考時に確認しておくポイントをリスト化
明確になった希望を叶えるために、選考時に確認しておくポイントをリスト化しておきましょう。色々な希望があると思いますが、女性のチェックポイントで特に多いのは下記のような内容になります。
例:女性活躍支援制度の有無、女性リーダーの人数、女性役員の人数、在宅・時短・フレックス制度などの有無、育休・産休からの復帰率、残業時間など
【転職サービスの活用方法】30代は転職サイトとエージェントどっちがいいの?
現在は様々な転職サービスがあります。その中でも利用者が特に多いのが転職サイトです。また直近では転職エージェントを使う人も増えてきており、自分はどのサービスを使えば良いのか分からない人も多いかと思います。
ここでは転職サイトと転職エージェントについて説明します。
求人サイトを活用するメリット
転職活動を始める際、求人サイトの活用は非常に有効です。求人数が豊富で、自分のペースで自由に情報を確認できるため、特に忙しい30代にとって便利なツールとなります。では、具体的に求人サイトを活用することで得られるメリットを見ていきましょう。
1.希望条件の求人の傾向が掴める
求人サイトでは、自分の希望条件にマッチする求人を簡単に検索することが可能です。例えば、勤務地、給与、職種、業界など、様々な条件を指定して求人を絞り込むことで、現在の市場動向や自分に合った仕事の傾向を把握できます。これにより、どのような企業がどれほどの報酬を提示しているのか、どのスキルが特に求められているのかが分かり、転職活動の方向性が明確になります。
2.希望条件を絞りすぎているか分かる
求人サイトを活用することで、自分が提示した条件が転職市場で適切かどうかを確認することも可能です。もし希望条件が厳しすぎると、該当する求人が少ない、あるいは全く見つからないことがあります。このような場合、条件を少し緩める必要があるかもしれません。逆に、条件が緩すぎる場合には、自分に見合った適切な求人を見逃している可能性もあります。求人サイトは、自分の希望条件を現実的に見直すための重要なツールです。
自分にぴったりの求人を見つけたいなら、求人サイト「エンゲージ」がオススメです。
エン・ジャパンが運営する「エンゲージ」は100万件以上のお仕事を掲載中。
「在宅OK」「人気の事務」「家チカ」「年間休日120日以上」など
豊富な求人があるので希望に合った仕事が見つかるはず!
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転職エージェントを活用するメリット
一方、転職エージェントを活用することで得られるメリットは、求人サイトとは異なる強みがあります。エージェントの専門知識とサポートを受けることで、より効率的で的確な転職活動が可能になります。以下は、転職エージェントを活用する主なメリットです。
1.自分の可能性を知れる
エージェントとの面談を通じて、自分が気づいていなかったスキルや経験を再評価してもらえる機会があります。
プロの視点から、自分が転職市場でどのように評価されるのか、どの分野や職種に適しているのかをアドバイスしてもらえるため、自分では考えていなかった可能性に気づくことができます。また、エージェントは業界の内情に詳しく、自分に合った未公開求人を紹介してくれることもあります。
2.転職活動のサポートを受けられる
転職エージェントを利用する最大のメリットは、転職活動全般にわたる手厚いサポートです。履歴書や職務経歴書の書き方から面接対策、給与交渉に至るまで、専門家のアドバイスを受けながら進めることができます。
特に、面接対策では、エージェントが企業ごとの面接のポイントを押さえて指導してくれるため、事前にしっかり準備ができ、自信を持って臨むことができます。また、企業との交渉もエージェントが代わりに行ってくれるため、自分では難しい条件交渉をスムーズに進めることが可能です。
まとめ
30代の転職は、キャリアの大きな転機となる重要なステップです。自分の希望やライフスタイルに合わせた準備と適切な情報収集を行い、戦略的に転職活動を進めることが成功への鍵となります。転職サイトやエージェントなどのツールを上手に活用し、理想的なキャリアアップを目指しましょう。
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