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就活における面接の基本|採用担当者は何を見ているの?本質を理解しよう

就活において、面接は一番重要な部分と言っても過言ではありません。実際に面接官と対面でコミュニケーションをとりながら、様々な部分をチェックされる面接。エントリーシートは何度も書き直し、納得のいくアウトプットができたかもしれませんが、面接は本番1発勝負です。自分がこれまでやってきたこと、身に着けてきたものを総動員して、自分という人間を短い時間の中でいかに売り込めるかが問われます。

 

難易度が高い面接だからこそ対策が必要ですが、本質を理解せず、テクニックの部分だけをおさえても中々うまくいきません。これだと「木を見て森を見ず」になってしまいます。その前に、そもそも面接では何が求められているのか。マクロに視点に立ち面接の本質を把握したうえで対策をたてていくのが良いでしょう。

 

この本質を理解しているだけで、何を伝えればよいのか、どんな対策をすればよいのかが見えてきます。ぜひこの記事を参考にしてみてください。

 
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就活における面接の重要性

面接は就活において最も重要なフェーズです。エントリーシートは時間をかけて何度もブラッシュアップして作成したものを提出できましたが、面接は本番1発勝負。今あなたが考えていること以上のことを伝えることはできません。そのため、面接までにいかに準備をし、思考を深められたかがモノを言います。

 

またエントリーシートとの違いは、総合力が求められること。マナー、コミュニケーション能力、思考力、熱意など、面接官は様々な観点であなたという人間を理解できるので、より適切に見極めることができます。

 

当たり前ですが、ここまでどれだけ頑張ってきても面接を突破できなければ内定は獲得できません。これまで積み重ねてきたことを総動員して突破していく、それが面接であることを心得ましょう。

就活における面接の実施時期

就活の面接の実施時期は、一般的には就活解禁の3年生の3月以降になるのが一般的です。エントリーが開始されるのが3月であることを考えると、そこからエントリーシート、テストなどを経て面接は4月くらいになる企業が多いでしょう。しかし、最近では就活解禁前にすでに選考が進んでいる場合も増えています。3年の夏に実施されるサマーインターンシップなどに参加される場合は、インターンの面接が5月、6月頃から始まるところもあります。

就活における面接回数

就活における面接回数の相場は、1社につき2~3回程度です。たとえば、人事部門や配属先の責任者⇒各部門の役職者⇒役員や社長というように、各企業内でのポジションごとに1回ずつ面接が実施されるのが一般的。また会社の規模が大きくなるにつれて、面接の回数は増えていく傾向にあります。なお基本的には、社長などの経営陣は、終盤のの面接に対応するケースが通常です。

就活における面接の種類

ここからは、就活において実際にどのような面接が行なわれるのか、代表的な例をご紹介していきます。

個人面接

面接と聞いて頭に浮かびやすいのが、個人面接ではないでしょうか。どの企業でも多くの場合で1度は実施されるもので、スタンダードな形式の面接と言えます。個人面接は、面接官からの質問に回答していくのが基本形です。面接官と会話するようなスタイルで進行。また応募者1名に対し、複数名の面接官から質問されるのが一般的で、質問を深掘りされるような形で実施されます。

集団面接

集団面接についても、個人面接と同様に、面接官から質問される形で進みます。なお集団の場合は複数名の応募者が参加するため、単発的な質問が多く、短く要点を抑えた回答が求められる一面も。全員に同じ質問が来ることもあれば、別の内容を聞かれるパターンもあります。また他の応募者が話している最中の態度もチェックされるため、常に集中しておくことが必要です。

グループディスカッション

グループワークとも呼ばれており、出題されるテーマに沿って、集められた応募者同士で話し合いをするもの。その場で進行役・書記・タイムキーパーなどの役割も決めて、1つの結論がまとまるように討論する面接方法です。

 

なおグループワークでは、発言の仕方や場の回し方といった、集団の中でのコミュニケーション能力がチェックされます。何も意見を出さなかったり、他の応募者の話を遮ったりなど、周囲に配慮のない態度にならないように注意が必要です。

就活面接で面接官が見ている事

面接対策をする前にまず大前提としておさえておきたいのが、面接官は何のために面接をしているのか理解をすることです。「優秀な人材を採用するために面接をしているのでは?」と思う方がいるかもしれません。たしかにそれは正しく、優秀な人材を採用するために面接を行っていると言えます。

 

しかし、もう一段階、解像度をあげてみましょう。優秀なだけで良いのでしょうか?もっと具体的に言えば、面接官は長く活躍する人材を見極め、採用するために面接をしているのです。

 

せっかく入社しても2年、3年で辞められては採用は成功したとは言えません。新卒の場合、スキルを有しているわけではない未経験の人材を採用し、長い時間をかけて育成することが一般的です。一人前になるまで早くても2年、3年はかかるでしょう。もっと時間がかかる仕事もあるかもしれません。このように、せっかく一人前になったにもかかわらず、すぐに辞められてしまえば、育成コストを回収できなくなってしまいます。

 

こういった背景から、面接官は「優秀な人材かどうか」に加え、「長く活躍できる人材かどうか」を見極めようとしているのです。つまり、面接では長く活躍できる人材であることをしっかり伝えられれば突破できると言えます。

就活面接の基本|求める人物像に合致していることを伝える

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それでは、面接官は「長く活躍できる人材かどうか」をどのように確認しているのでしょう。結論、

  • どのくらい意欲・熱意があり、自社とマッチするのか

を見ています。どれだけ優秀な人材でも、自社への意欲・熱意が低く、自社にマッチしない人材であれば採用しない場合もあります。なぜなら前述したように入社後すぐに辞められてしまえば、その社員が生み出す利益よりも教育コストのほうがかかってしまい、企業として損失になるからです。

 

そのため、企業が求める人物像をしっかり把握し、自分は求める人物像に合致している人材であることをいかにアピールすできるか。ここが面接を突破するうえでは重要です。

自己分析と企業研究をやり切ることが面接突破のカギ

面接で面接官にどのように感じてもらえれば良いのか把握できたところで、次は具体的な対策方法についてです。面接を突破するために重要なのは、とにかく「自己分析」と「企業研究」をやり切ることです。なぜかといえば、

  • 自己分析ができていないと、その企業に適した人材である根拠が説明できない
  • 企業研究ができていないと、企業のどの部分にフィットする人材なのか伝えられない

からです。面接は、「わたしは御社に合った人材です」ということをアピールする場です。それを限られた時間内で、しっかりと相手に届ける必要があります。自己分析や企業研究が不十分で、上記のように自分の強みを伝えられなければ、面接は突破できません。そのためまずは、自己分析や企業研究に取り組む準備をしておきましょう。

面接官が具体的にチェックしていること

面接官は面接で、長く活躍してくれる人材を見つけたいということをお伝えしてきました。では具体的にどういったところからそういった見極めを行なっているのでしょうか。面接官が面接時にどのような部分をチェックをしているのか、具体的な評価のポイントについて見ていきましょう。

第一印象(ビジネスマナー・一般常識)

お互いに何も知らない状態で対面することになるので、当然ながら第一印象は大きく影響します。もちろん見た目だけで判断されることはありませんが、きちんと清潔感のある身だしなみにしているなど、一般的なエチケットに配慮があることが重要です。第一印象では、社会人としてのマナーの意識をチェックされます。

 

また面接会場での態度や発言の様子といった部分も、各人材のイメージにつながりやすいものです。わざわざ取り繕う必要はないが、自然体ながらもしっかりとTPOをわきまえた姿勢で面接に臨むのがベストでしょう。

論理的思考

論理的思考もチェックされています。たとえば、結論ファーストで受け答えできているかは特に重要です。ビジネスパーソンの基礎である、効率的に、素早く相手に伝えるということは、面接の段階から見られています。志望動機を聞かれたら、「志望した理由は、若いうちから裁量をもって働けるところに魅力を感じたことです」とまず結論を伝え、その後に具体的にどのようなきっかけがあったのか伝えていきましょう。

志望意欲・熱意

きちんと定着する人材を獲得するためにも、なるべく自社を志望する意思の強い応募者を採用したいのが本音です。面接は話し上手であれば通過できそうなイメージがあるかもしれませんが、何よりも入社したい意欲の高さが伝えることが重要です。たとえば途中で言葉につまったとしても、誠実に自分の思いを話すほうが印象は良くなります。

 

当然ながら、志望動機といった回答の内容も大切です。その企業でなければならない根拠がしっかりと見えてくるように、自らの考えをまとめておく必要があります。

コミュニケーション能力

面接では、自分の考えや思いをきちんと伝えることが重要で、面接官に届くような心がけが不可欠です。緊張しているとどうしても声が小さくなったり早口になったりしてしまいますが、相手にしっかりと聞き取ってもらえるよう注意することも必要です。また表情や身振り手振りも意識すると、より話が入ってきやすくなります。

 

さらに質問に対する回答の仕方は、何よりも結論が分かりやすいことが大切です。まずは結果から提示して、それからその理由や根拠を深掘りしていくなど、伝わりやすい筋道を立てて話すのがベスト。いずれにしても、相手に対する配慮が大きな鍵となります。

自社のカルチャーに合っているかどうか

面接では、優秀な人材かどうか見極めているのではなく、自社との相性が良いかチェックしています。質問に対する回答も、決して優等生的な内容を求めているわけではありません。面接官としては、その応募者にどのような個性があるのか見たいというのが本音なので、受け答えに正解はないと意識しておくと良いでしょう。自分なりの言葉できちんと自らの頭で考えた答えであれば、相手にはそれがしっかりと伝わります。まずは嘘のない気持ちを話すことが大切です。

就活の面接でよく聞かれる質問

特に就活生に向けた面接では、まだ就業経験がないこともあり、人柄や学生時代の経験についての質問が中心となります。そのうち代表的な質問例には、次のようなものがあります。

  • なぜ弊社に応募されましたか?(志望動機)
  • 自己紹介をお願いします
  • あなたの強みは何ですか?(自己アピール)
  • 学生時代には特にどのようなことに打ち込みましたか?
  • 今までに辛かった経験はありますか?どう乗り越えましたか?
  • あなたの長所・短所について聞かせてください

上記のような質問の中で、的確な回答をしながらも、しっかりと自分の強みを伝えることが重要です。ただし見栄を張るような内容はNG。本来の自分の姿をそのままアピールしましょう。そのほか学生の就職活動の状況を知るために、「他社の選考状況はどうですか?」「ほかにどのような企業を受けていますか?」などの質問をされるケースもあります。

NG!こんな面接にならないように注意

では以下からは、実際に面接を受ける場合に、気をつけておきたいポイントについて解説します。

声が小さい・早口

自己分析と企業研究をやり切り、どんな質問が来ても答えられるようにしたのに、声が小さくて何を言っているか分からない、話をするスピードが速すぎて聞き取りにくい…となるのはもったいないことです。

 

大きな声を出す必要はありませんが、相手に聞こえやすいボリュームとスピードを意識することは不可欠です。ビジネスの場面で顧客と会話する時に、声が小さかったり、話すスピードが速すぎたりすれば、相手に違和感を与えてしまいます。面接官は仕事をするときのことをイメージし、こうした基本的なことが問題なくできそうか?を見ています。

結論から答えられていない

質問に対して、結論から回答することを意識しましょう。結論から回答できていないと、話が分かりづらくなってしまい、論理的表現力が不足しているという印象を与えかねません。「志望動機は何ですか」と聞かれたら、「志望動機は●●です」とまず結論を伝える。その後で、具体的に志望した理由などを話すという構成にすることで、分かりやすさが増します。

企業の求める人材像を意識できていない

自分の長所だけをアピールするのも注意が必要です。前述したように、面接で見極めたいのは、「優秀な人材であるか」と「長く活躍してくれる人材か」の2つ。優秀な人材であっても、長く活躍してくれそうでなければ採用されないこともあります。そのため、企業の求める人材に適していることを必ず伝え、優秀で長く活躍できる人材というイメージを企業にもってもらいましょう。

「なぜ?」の深掘り質問に答えられない

面接では1つの質問に対して「なぜ?」と深く聞かれることがあります。表面的なことではなく、より深くあなたのことを理解しようとしているためです。「なぜ他社ではなく、当社を希望するのですか?」「なぜ他の業界ではなく、製造業を志望しているのか」こうした質問に答えられるようにしておかないと、深く思考していないのかもしれない、そこまで本気で志望していないのかもしれない…と判断されてしまうこともあります。自分がなぜその道に進もうとしているのか改めて整理し、なぜの質問に答えられるようにしておきましょう。

エピソードを盛り込みすぎている

できるだけ面接で伝える自分の強みは、1つに絞っておくのがベストです。きちんと軸を持って伝えていくことで、面接官にとっても、どのような人材であったのか印象が残りやすくなります。その反対にあれもこれも話そうとしてしまうと、結局のところ個性が見えてこず、アピールにつながらなくなってしまうでしょう。まずは自分にとっての最大の武器は何なのか、きちんと固めておくことも大切です。

面接当日に余裕を持つために確認しておくべきこと

面接を突破するには、本番で焦らないことも重要なポイント。どうしても焦ってしまうと余計に緊張して、自分がうまく出せなくなる可能性が高いためです。だからこそ面接当日は、なるべく余裕が持てるように用意しておくことも大切。慌てないためには、最低でも次のようなチェックポイントは押さえておきましょう。

面接日程の確認

当然ではありますが、面接の開催日時に合わせて、会場に向かうまでの計画をしておきましょう。どの交通ルートで何時に出ると良いのか、きちんと事前に調べておきます。またもちろんですが、面接は遅刻厳禁です。何があっても遅れることがないように、できるだけゆとりのあるスケジュールにすることも欠かせません。

面接場所の確認

自宅から会場までの行き方を調べておけば大丈夫、と思いがちですが、いざ着いてみると「エントランスが分からない」などのハプニングは少なくありません。場所の把握が曖昧だと、当日意外と道が分からずに慌ててしまう可能性も。あらかじめストリートビューで外観を確認する・駅からの最寄りの出口も調べるなど、どのような道順になるのか入念に調べておく必要があります。

持っていくべきものを確認

場合によっては、面接時に企業側から何か書類などの提出が求められることもあります。基本ではありますが、事前にしっかりと選考の案内状やメールは確認しておきましょう。忘れ物があると、それだけでマイナスポイントになってしまうこともあるので注意が必要です。

まとめ

面接を突破するテクニックも大切ですが、何よりも大切なのは、面接で何が求められているのか、面接官が何を見ようとしているのかを理解することです。繰り返しになりますが、面接官は下記2点を見ています。

  • 優秀な人材か
  • 長く活躍してくれる人材か

この本質を理解せずに、なんとなく良い感じに見せれば良いと思って小手先のテクニック論だけで乗り切ろうとするのは危険です。たとえば、優秀な人材であることだけをアピールしてしまい、志望意欲の高さやいかに企業にマッチした人材かを伝えられずに終わってしまうこともあります。

 

面接の狙いを理解し、それを満たすには何を伝えれば良いのか?という観点で、面接の準備を進めてみてください。きっと企業の反応もよくなるはずです。

 

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