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"自律型組織"に憧れて
営業課:吉村誠玄
VANTECHでの社歴はまだ浅いが、すでに実績を上げはじめ、一目を置かれている社員がいる。
営業課の吉村さんだ。
そんな吉村さんに、VANTECHの社風や特徴について、色々と聞いてみた。
――前職ではどんなお仕事をしていたのですか?
前職は、ホテル業界で働いていました。
地方のホテルに赴任し、現場でホテルマンとして働いていた時期もあります。転職する直前は、東京の本社で総務の仕事をしていました。
――ホテル業界とVANTECHと、大きな違いはありますか?
VANTECHと比べると、ホテル業界は社内のコミュニケーションが比較的多い仕事だと感じます。
これに対してVANTECHは、お客様もですが、様々なお取引先様とのやり取りが多い仕事だと思います。
社外とのコミュニケーションなので、大変な面もありますが、仕事のスピード感もあって、私個人としてはとても楽しいです。
ーーホテル業界と似ているところはありますか?
現場のイレギュラー対応は、ホテルも駐車場も同じだと感じます。どちらも生き物みたいで、状況に応じて臨機応変な対応が求められます。
――吉村さんの電話対応はしっかりとしていて、安心して見ていられると社内でも評判です。
ありがとうございます。電話対応は、前職の経験が活かせていると思います!
――前職と社風の違いについて、どのように感じていますか?
前の会社では「言われたことをやる」という仕事の進め方を求められました。
なので、言われたこと以上のことをやってみよう! という雰囲気は、ぜんぜんありませんでした。
これに対してVANTECHは、みんながそれぞれの立場から色々と考えて行動しようと、常にしている会社です。
また、いい動きや仕事をした社員に対して、みんなで褒め合う文化があり、会社の雰囲気がいいのは、これが理由ではないかと感じています。
あと、何か問題がおきたとき、VANTECHは「本質的な課題を解決をしよう」という意識が本当に強い会社だと感じています。
もちろん、状況に応じて応急処置で済ませざるをえないときもありますが、それでもみんなが「本質的な課題可決」を念頭に置いて動いていて、一緒に働いていて前向きになれますし、気持ちがいいです。
ーーなるほど。今のお話から、求められる仕事の質が高いような印象も受けましたが、大変だと感じることはありませんか?
確かに、自然と色々と考えさせられるので、一瞬「どうしよう」と感じることはあります。
ただ、なぜかあまり悩むことはないんですよね。情報共有が徹底されていますし、相談したらみんな一緒になって考えてくれるので、自然と解決策が見えてきます。
たぶんですが、VANTECHの特徴として、何かやろうとすると、その理由や背景を明確にして、書面化する文化があるんです。
「なんでその仕事が必要なのか」が明確になっているので、結果的にとても行動しやすくなります。
例えば、途中で状況が変わっても、背景がわかっているので、自分で考えて提案し、前に進めることができます。
他の会社だと、この辺りが曖昧なので、人によって言うことが違ったりして、嫌な気持ちになることも多いんだと思います。
VANTECHでは、そういうことが無いので、とても働きやすいです。
ーーほかに何か、VANTECHの良さだったり、特徴はありますか?
社長との距離がめちゃくちゃ近いのは、VANTECHの大きな特徴です。
自分が本質的なところに気づけていないときなど、たまに社長から怒られることもありますが、経営者視点で仕事を進めながら、毎日成長を実感できる今の環境は、自分にとってVANTECHで働くことの大きな魅力の一つです。
ーー尊敬できる経営者の近くで仕事ができる機会は、なかなか経験できないですよね。
VANTECHへの入社を決めたのも、社長との面談がきっかけとお聞きしました。
はい。転職活動をしているとき、理想の会社を求めて、30社ぐらい面接を受けたのですが、なかなかピンとくる会社がなくて。
そんなとき、社長との面談で、『自律型組織を目指すんだ』という目標を聞いて、「ここで働きたい!」と本気で思いました。
実は、二次面接のときには判子を持参していて。面接の最後で「入社させてください!」と社長にお願いしたんです。
――それはすごいですね! 社長もびっくりしたんじゃないですか?
最初はびっくりしていましたが、すぐに「よし、わかった。一緒に働こう!」と言っていただき、その場で入社書類を作ってくれて、判子を押して帰りました。
――すごい行動力ですね。これから、色んな方がVANTECHの採用選考を受けられると思いますが、何かアドバイスはありますか?
そうですね。
言われたことをこなして、土日を楽しみにしながら、平日はダラダラと仕事がしたい方は、正直VANTECHじゃなくてもいいと思います。
ただ、自分で考えて行動し、成功も失敗も経験しながら、イキイキと仕事がしたいと考えている方なら、VANTEHCHは最高の会社だと思います。
そういった意味で、『自律型組織』に共感してくれる方に、ぜひ入社してもらいたいですし、VANTECHに興味がわいた方は、ぜひ社長の話をきいてみてもらいたいと思います。
――ありがとうございます。吉村さんが、VANTECHに入社し、イキイキと働いていらっしゃることが、今回お話を聞いていてとてもよくわかりました。
これからも、VANTEHで吉村さんがどんどん成長し、どんどん活躍することを心から期待しています!
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理想の技術課を
目指していく
技術課:山本真平
次の成長に向けた社内改革が進む中、技術課の改革を更に進めようと、着々と準備を進めているメンバーがいる。山本さんだ。
飾らず、いつも笑顔で、人間力に溢れていて、仲間のみんなから愛され、頼られている、そんな山本さんに、VANTECHについて、そして山本さんが思い描く技術課の未来について、話しを聞いてみた。
――VANTECHに入社したきっかけは?
色んな仕事を経験するなかで、「専門性を身に着けたいなぁ」とか、「現場で活躍する人財になりたいなぁ」といった想いを抱くようになり、機械を扱う仕事を中心に転職活動をはじめました。産業用機械などのメンテナンスを行う会社をいくつか訪問する中で、駐車場機器を取り扱うVANTECHに出会いました。
――VANTECHの雰囲気や仕事内容はどんな感じだったのでしょうか?
VANTECHは様々な職歴の方を採用する会社で、且つ少人数精鋭の会社なので、いい意味でも悪い意味でも、一緒に働くメンバーによって会社の雰囲気がちょっとずつ変わってしまうところがあると感じています。今のVANTECHは経営層が若返り、中長期の戦略や進むべき方向がしっかりしたので、ピリッとした緊張感もありつつ、みんなフラットで、「会社をよくしていこう」と真剣に仕事に向き合う良い雰囲気になっていると感じています。
――VANTECHでの印象的なエピソードはありますか?
入社3年か4年目のときに、年末年始の休みでスノーボードに行ったら、足首を思いっきり骨折してしまって。すぐに東京に戻って、そのまま手術して、入院になってしまったんです。退院しても松葉杖で、リハビリが長くなる状況でした。技術課は、メンテナンスや施工を仕事にしているので、足首を骨折して歩けない自分は全然使い物にならないのですが、VANTECHのみんなはとても心配してくれて。長引く入院とリハビリの期間、「しっかり治して戻ってこい」と、治るのを温かく待っていてくれました。
――愛される山本さんらしいエピソードですね。
――VANTECHが変革していく中で、感じていることはありますか?
メーカー機能があるVANTECHには、設計者が作成したマニュアルはもちろんあるのですが、現場で実際にメンテナンスや修理を行う技術課としてのマニュアルがあまり揃っていないんです。ひとりひとりが現場で経験したことを、それぞれがメモしている状況と言ったらいいでしょうか。私が入社した当時の技術課は、現場の職人さん的なムードもあって、とにかく「見て覚えろ」「やって覚えろ」「とにかく覚えろ」と言われました。働いている人は素敵な人が多いのですが、「マニュアルがあればもっと仕事が楽になるのになぁ」とか「会社組織として強く大きくなるためには更なる一歩が必要だなぁ」と感じていました。
――やっぱり、自分から変えようと言い出すのはなかなか難しいですよね。
そうですね。言い訳になってしまうのですが、仕事を覚えながら、目の前の仕事を片付けるのに忙しくて、なかなか一歩を踏み出せていませんでした。あと、何かを変えようとすると、相当なパワーが必要なので、躊躇っていたというのも正直あります。
今は、できるかどうかはさておき、「まずは改善に向けた意見やアイディアを出そう。アイディアに対するやり方や優先順位は後から考えよう」という雰囲気があるので、気軽にというか、みんなで色んなアイディアを出しながら、業務を進めていける土壌ができています。
――山本さんも、何かアイディアの提案をされているんですか?
駐車場では様々なトラブルが発生するのですが、「設備の状況や管理のやり方によって、こういうトラブルが発生しやすい」みたいなものがあるんですよ。これまでは勘というか、感覚的なものだったんですが、前々からデータ化や可視化ができないかって考えていて、提案しました。
「おもしろい。やってみよう」って会社全体でなって、実際にデータをとって集計してみたんです。
そうしたら、VANTECHの集金チームが集金している駐車場は、集金の時に清掃や簡単な設備確認も行うので、他社が集金をしている駐車場よりも、圧倒的にトラブルが少ないことが数字でわかったんです。現場にいる私たち技術課が、普段なんとなく感じていたことが、実際に数字になって見えたことで、VANTECHが提供するサービスの価値が改めて確認された良い例となりました。こういった情報を、営業や設計にどんどんフィードバックして、VANTECHの良さをお客様にもっと知ってもらいたいですし、より良い製品やサービスの提供に繋げていきたいと考えています。
――すごいですね。このような改善がどんどん出てくるといいですね。
そうですね。もちろん、今回のような成果が目に見える仕事も面白いのですが、毎日行う仕事を「早く、正確に、安全に」行うことが、VANTECHが提供する高品質なサービスに繋がっているので、しっかりやっていきたいと考えています。
そのためにも、マニュアルや仕組みづくりをみんなでやっていこうと考えています。仕組みができればできるほど、仕事の質や効率が上がって、余った時間でよりお客様のためになることや、面白い仕事ができるようになると考えています。
――ありがとうございます。いつも優しくて穏やかな山本さんから、改めて仕事に対する想いをお聞きして、一つ一つの言葉に力強さを感じました。引き続きVANTECHの技術課をより良い組織にするべく、よろしくお願いいたします。
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経験を挑戦に
財務課:居椿典久
VANTECHの財務・業務課で働く居椿さんは、とある大手企業で財務・経理のスペシャリストとして経験を積んでこられ、新たな挑戦の場所としてVANTECHを選んだ。VANTECHに入社してから数年が経ち、今まさにその成果が出ようとしている。そんな居椿さんに話しを聞いてみた。
――前職ではどのようなお仕事をされていたのですか?
とある大手電気メーカーで働いていました。本社経理や工場経理はもちろん、事業部の戦略立案などを含む、財務・経理系の仕事を一通り経験させて頂きました。
――VANTECHとの出会いは、何がきっかけだったのでしょうか?
前職では様々な経験をさせて頂きましたが、携わっていた大きなプロジェクトが一段落したタイミングで、ふと「自分のキャリアはこのままでいいのか」という想いが芽生え、転職を考えるようになりました。大手企業ではどうしても歯車の一つになってしまいますし、「残りのサラリーマン人生の中で必ずしも自分がやりたい仕事ができるとは限らない」と考えていたとき、大学テニス部の先輩から「VANTECHっていう会社があって、財務・経理のプロを探しているけど、面接を受けてみないか」という話しがあって、VANTECHと出会いました。
――実際にVANTECHで仕事をしてみてどうでしたか?
VANTECHは小さい会社なので、一人が受け持つ仕事の範囲が広くなります。経理の仕事はもちろん、人事や総務など、様々な業務をこなさなければならず、頭ではわかっていたものの、大企業の分業制との違いに初めは面くらいました。
――なるほど。多かれ少なかれ、転職すると初めてのことを経験すると思うのですが、経験豊富なシニアになってから転職したことについて、改めてどう思われますか?
正直、全員に勧められるとは思いません。その人の人生において、何を大切にしているのか、自分の人生に対してどう「納得感」や「幸せ」を感じるのかによると思います。若い人たちは、仕事の終わり方なんてまだ考えないでしょうが、私は「65歳までに何ができるか、何を実現したいのか」を考えたときに、会社が望むものとのマッチングの中で転職を決意しました。今は「これまでの経験をどれだけVANTECHに生かせるか」「会社が向かおうとしている方向にどこまで貢献できるか」を考え日々仕事をしています。
――VANTECHの良さについて、感じていることはありますか?
前職と比べると小さい会社なのですが、それでも創業から30年以上ずっと利益が出せています。当たり前の話しなのかもしれませんが、やはりすごいことだと思います。毎年利益を出せている理由はいくつかあると思うのですが、まず小さな会社にも関わらず、設計、製造、営業、保守と全部門がそろっていて、一通りのことを自分たちでやりきることができる。そしてなにより、製品・サービスの品質が良く、そして「品質が良いことの重要性」を全社員が深く理解していて。例えば、改善案が仲間から出された際に、みんなで徹底的に調べて協議し、商品やサービスの改善を進めていくときなんかは、関係する社員一人ひとりから「やりきるんだ」という強い意志が感じられ、VANTECHの素晴らしい文化の一つだと思います。
――なるほど。確かに、駐車場運営において、メーカーが安心できる機器やサービスを提供できれば、駐車場の稼働率は上がり、売上増に直結しますからね。逆に、「もっと良くなるのでは?」と感じている部分はあったりしますか?
うーん。そうですね。VANTECHの社員は、みんな中途採用で入社しているということもあり、多様性があります。そもそも、小さな会社なのに設計、製造、営業、保守の全部門がある時点で、すごく多様性がありますし、年齢構成も20代から60代までいて、女性や外国籍の方も活躍しています。でも一番影響が大きいのは、一人ひとりが過去経験してきたことかなと。ちょっとしたコミュニケーションでも、一人ではなかなか思いつかないような一種の化学反応が起きていて、とても面白いと感じています。
しかし、この点は逆に危うさにも繋がると感じています。信頼関係、意識や価値観の共感、相互扶助、そういった文化を醸成していかないと、些細なことで意見の対立が起こり、先に進まなくなる。小さな会社だからこそ、一人ひとりのモチベーションや想いが、組織全体のアウトプットに大きな影響を与えるので、課長という役職で働いているということもあり、課内はもちろん部門を超えたコミュニケーションをもっと良くしていきたいと考えています。
――なるほど。前向きな言葉でご説明頂いていますが、実際には様々な熱い議論、場合によっては過熱しすぎて大変な状況もありそうですね? ご苦労されているのではないでしょうか?
ははは(苦笑)。みんな熱い想いを持って仕事をしている証拠だと思います。
――入社から数年が経ち、今どんな成果が見えてきているのでしょうか?
入社の時から、「部門別収支」の制度を整えることが大きな課題として挙がっていました。これまでの業務を通じて、社内全部門の動きもだいたい把握できたので、まさにこの大仕事に取り掛かろうとしているところです。部門別の収支が見える化されることで、社員の頑張りを数字で示してあげることができ、社員のモチベーション向上や、更なる効率化に向けた取り組みに繋げられると考えています。中小企業でここまでやっている会社はなかなかないのかもしれませんが、経営層も強い関心をもって取り組もうとしており、また社外取締役の先生方からもアドバイスを頂ける環境なので、かなり戦略的なことができる会社だと思っています。小さい会社であるからこそ、こういう取り組みは大手よりやりやすいかもしれません。
――ありがとうございます。居椿さんのお言葉から、仕事への想い、情熱を強く感じました。多様性についても、VANTECHのおもしろい一面が見えた気がします。「部門別収支」の導入、楽しみにしています!
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モノづくり=人生
設計課:梅田基成
変化の激しい世の中で、設計課題を話し合い、テーマを決めて取り組み、時には孤独に、時には設計課の仲間や、他部署の仲間と熱い議論を戦わせながら、一つ一つ課題を解決して製品を完成させていく、そんな0から1を生み出す仕事に携わり、VANTECHの成長力の源泉となっているのが『設計課』である。
そんな設計課で活躍するエンジニアの梅田さんに、話しを聞いてみた。
――どんなところに惹かれてVANTECHに入社したのですか?
新卒採用で大手電機メーカーのグループ会社に入社しました。こぢんまりとした所帯の会社で、他の部署で働く仲間の仕事も比較的見える環境の中で、楽しくモノづくりをしていて。
――ということは、VANTECHと似ている環境だったのですね?
そうですね。ただ、その会社は途中で本体に吸収合併されることになっちゃって。合併後は大きな会社でよく聞く、「歯車のようなモノづくりのやりかた」を経験して、嫌な言い方をすると、責任の所在が曖昧だったり、与えられた課題に対して納得感がなくても、もくもくと目の前の業務を進めさせられるような印象で。「このままだと楽しくないなぁ」と感じてたときに、VANTECHに出会った、って感じです。
――VANTECHで働いてみた印象はどうですか?
最初に勤めた会社の社訓が『三者(小売り・自社・最終顧客)の共生』だったのですが、VANTECHの経営理念も『お客様との共存共栄』を掲げていて、同じ文化を感じています。
あと、小さな会社なのに、設計、製造、営業、保守、管理業務を一気通貫でやっていることろなんかは、「すごいな」とも感じますね。
――なるほど。働いている中で、経営理念である『お客様との共存共栄』を感じたことはありますか?
営業がお客様に「値上げさせてください」ってお願いに行って、お客様がしぶしぶその要求を飲んでくれたことがあったんです。もちろん値上げには理由があり、お客様との信頼関係もあったのでお願いをさせて頂いたと聞きましたが、その後状況が良くなったみたいで。そうしたら担当営業が経営に対して、「値段を元にもどしたい(値下げしたい)」って主張するんです。それを聞いた経営陣も、もちろん市況を確認して値下げしても問題ないと判断した上でですが、その担当営業に対して「よし、値段を元に戻せるとお客様に伝えてこい」って答えるんです。こちら側から言わなければ、お客様にはわからないので、普通の会社だったら「もうかった、ラッキー」で済ませるところだと思うんですけど、「VANTECHは違うんだ」って、びっくりしました。
――それはなかなかできないことですね。
言われてみれば当たり前なんですが、お客様の駐車場ビジネスを成功させるためには、「駐車場機器を売ったらそれでおしまい」という考えではいけないんです。何年も使って頂くものなので、お客様とメーカーとの長期的な関係性の構築が大切になる。精密機械なので難しいこともありますが、24時間365日、雨ざらしであるにも関わらず、メンテナンスしながら大切に使って頂くことで、VANTECHの精算機を10年以上お使い頂いているお客様も多くいらっしゃいます。「VANTECHはファンの方々に支えて頂いているおかげで、これまで30年以上ビジネスを続けられているんだ」という意識がVANTECHのみんなから感じられるし、そんな仲間と話していると「次の設計でこれを取り入れたらお客さんも喜んでくれるんじゃないか?」って自然に考えるようになるんですよ。
――確かに、大手企業ですと営業やお客様と話す機会がなくて、モノづくりの醍醐味である「使って喜んでもらう」という部分がなかなか実感として得られないかもしれませんね。あと先ほど、「設計、製造、営業、保守、そして管理業務まで一気通貫でやっているところがすごい」という話しがありましたが、どういうことなんでしょうか?
VANTECHは製品を売っておしまいの会社じゃなくて、保守・メンテナンスや一部の管理業務のサポート、依頼があれば集金代行なんかも請け負っています。機器を修理している技術課の仕事は、設計にも関わることなので、お互いの業務に対して日々協力しながら業務を進めていますが、いろんなことを話し合った後で、「わかりました。あとは現場にまかせてください」って心強い一言がもらえるんです。自分が設計した商品に対して「あとはまかせてください」って言ってもらえるって、すごいって思いません? こういう仲間と働いていると、「自分ももっと頑張らなきゃ」って心から思えるんですよね。
――実際、VANTECHで「設計をする」ってどういった感じなんでしょうか?
うーん。やったことないこと、経験したことのないことばかりで、でも設計していかないといけないので、ぶっちゃけ本当に難しい。人数も少ないし、一つ一つ自分で勉強して、考えて、解決していかなければいけないことがたくさんあって。でも、これこそが「モノづくりの本質だ」って感じるんですよ。難しいとはわかっていつつも、投げ出さずに、コツコツ一つ一つ前に進めて、たまに数歩戻らないといけなくなるときもあって、そんなときはやっぱり凹みますけど、誠心誠意仕事をする仲間からエネルギーをもらいつつ、逃げずに頑張ると製品ができあがって。その製品を営業が売ってくれて、世に出て実際に使ってもらえて、喜んでもらっていることが実感できるって、モノづくりを仕事にしようとした誰もが憧れる仕事じゃないですか? 一人で設計することもありますが、設計課題によっては設計課のみんなで分担して仕事をしたり、時間の配分なんかも比較的裁量がおおきいので、モノづくりがしたいエンジニアにとって悪くない職場だと思います。
――ありがとうございます。HPに掲載されるかもしれないとわかって、良いことばっかり言ってませんか?
ははは! まぁ~、いくら勉強しても調べてもわけがわかんなくて、逃げ出したくなることももちろんありますけどねぇ~。でも、「解決できたときの喜び」までひっくるめると、そのときの辛さも最後は楽しくなっちゃうんですよね。
――ありがとうございます。梅田さんの設計した製品を、私も使ってみたくなりました。新たな製品がどんどん出てくることを期待しています!