福利厚生:
退職金制度、通勤手当(定期代)、住宅手当があります。寮などはありません。

オフィス環境:
授業スペース、受付、保護者との面談室などは、どの教室にもあるが、講師たちの休憩室はない。その他は教室によって違うので、決まったレイアウトはありません。

勤務時間・休日休暇:
校舎に所属する職員はシフト制です。お昼過ぎ出社し、退社時間は22時頃というのが基本の時間になります。
2、3日出社して1日休み、といったシフトの組み方になることが多いです。5連勤になることはほとんどありません。
休日はカレンダーの土日祝の数だけきちんと取ることができます。残業もほとんどないため、仕事ばかりの毎日になるということはありません。
ただ、シフト制ということで月末にならないと来月のシフトが決まらず、プライベートの予定は立てにくいかもしれません。（休みの希望を出すことはできるので、外せない予定がある時は希望休を上手に使えばいいと思います。ただ、他の職員の希望との兼ね合いがあるので、あまりたくさん希望を出すのはどうかと思いますが…。）

企業カルチャー・社風:
風通しはそこまでいい会社ではない。基本的には上が言うことにそのまま倣うことがよしとされている会社。意見を聞いてくれる人はいるが、大抵自分の意見が正しいと思っている人が大半である。そのため、下の意見を聞こうとする人が少なく、風通しが良くなることがない。
挑戦する機会に関しては、年数がかかる。実際に最上位クラスを担当できるのは４年目からが基本。それまでは先輩の授業などを見て、学ばなければいけない。

女性の働きやすさ:
総合職は女性の方がほとんどで、産休・育休を経て復帰後時短勤務をしている方も多くいるように感じます。しかし、塾という夜が遅い仕事であるという特性上、復帰後の勤務先は時短勤務が可能な大校舎や本社部署に限られるのでそこに抵抗がなければ問題なく続けられると思います。また、校舎勤務の総合職の役職は主任までとなるため、それ以上の役職は本社に異動しないと望めません。校舎では人員を常に欲しているため本社への異動は本人が希望してもなかなかかなわず、課長職以上の役職に就けることはほぼないので上昇志向の社員は何年か勤務したのち退職している印象です。
昇進に関心がなく、夜型の生活でも安定して収入が得られるのであれば良いという方には良い会社だと思います。
教師職の場合は夕方や夜に授業があるため、時短勤務は難しいように感じます。小学部の低学年であれば空きがあれば授業を担当しつつ時短勤務をすることが可能かもしれませんが、それ以外の事業部だとそもそも時短勤務に対応できる時間に授業が実施されていないため、校舎での勤務は難しいかと思います。

成長・キャリア開発:
研修は十分にある。1年間先輩の授業を見ることができるため教師として成長の機会は多い。

働きがい:
教えた生徒が合格したときはとても嬉しい。校舎で自分だけが教える科目をもつため責任も大きい。

入社時の期待と入社後のギャップ:
比較的大きな会社だが、給料が低い、上がらないところにギャップは感じた。
シフト制なところも承知の上で入ったが、日曜特訓の話はされていなかったので驚いた。
のちに早番がほぼ無くなることとなったので、なかなか普通の生活を送るのは難しい。

事業の強み:
既存事業であるSAPIXは、ブランド力があるので少子化の波を受けてもやっていけると思う。

事業の弱み:
オンライン化やITシステムの導入が遅れすぎている。社内だけでなくご家庭とのやり取りの中でも、ITシステムの導入が進んでいないことが問題になる場面が多々あった。
デジタル化に抵抗があったり、うまく扱えない世代が多いとはいえ、積極的に導入していかないと社会の波に置いていかれると思う。

給与制度:
基本的に給与は低いと思う。
入社3年経たないと主任になれる資格が無い。主任になれたとしても、月に数千円しか変わらない程度。

評価制度:
塾を運営している会社特有なのか、部長クラスになると元講師の人しかいない。
いくら実力があったとしても、その元講師陣の役職者が退かないので、昇進は難しいと言える。