勤務時間・休日休暇：業務手当という名前でみなし残業代が給与に含まれている。これは「介護の仕事だと客に急な体調不良などがあり、急遽の残業が考えられる」ためのもの。介護現場のスタッフは月8時間、管理者となると月30時間は残業があるものとして、初めから手当が1～3万円支給される。このことについては納得できる理由であるが、実際は人手不足から毎日残業があるのが現状。早番、日勤、遅番、夜勤とあるが早番で来て遅番の時間に帰るなどは当たり前で、朝出勤をして夜中の1時過ぎに帰る。そしてその5時間後に出勤してまた18時間後に帰る、などという無茶な勤務が続くこともザラ。一般介護職員はそこまでではないが、管理職は一般介護職員に負担がいかないよう泥を被っているように感じた。

女性の活躍・女性管理職：介護業界のため、8割近くのスタッフは女性である。女性管理者もやる気があれば管理職として登用している。わりと高齢なスタッフが多く、平均年齢が60歳を超える事業所も。高齢なスタッフはパートや契約社員が多いため管理職への展望は希望しないが、数少ない若いスタッフの中からは女性管理職もいた。約8割の管理職は男性であったが、希望する人がいなかっただけで、やる気があれば女性でも十分キャリアアップできる会社である。

働きがい：新潟県で他社に先駆けてお泊まりデイサービスを始めた会社。

経験が少ないものでも積極的にキャリアアップをしていける風潮にある。

介護業界の経験が短く、色々なことにチャレンジしたい、早めにキャリアアップをしたいという方にはいいと思う。

小規模デイのため、仕事自体は他社と比べて負担が少なく、高齢のスタッフも多かった。

ブランクがあるなど、体力や知識に自信のない人でも働きやすい会社だと感じた。

雇用の安定性：基本的に万年人手不足のため、こちらから退職を希望しなければ仕事ができる?できないに関わらず雇用は見込めるであろう。産休?育休後の復帰もしやすいし、時短勤務も可能。認知症の強い高齢者を介護する大変さはあるが、食事作りや送迎の専門で働くこともでき、高齢のスタッフでも働くことができることは大きな魅力である。最高齢だと83歳の看護師が働いていたこともあり、身体的な負担は同業他社と比べて少ないことがわかる。

給与水準：給与ははっきり言って同業種の中でも2～3万程低い。管理職であっても他の法人の一般介護職員よりも低いため、そのことが原因で転職する同僚も多かった。賞与は求人票にありと書いてあるが実際はほぼない。介護職員処遇改善加算という国からの支給金を賞与時期に配布することで、さも賞与が出ているように見せている。その処遇改善加算も1～3とランクがあるが、最高ランクの1を取っているわけではないので、必然的に配布金額は低くなる。現在は給与体系を見直しているようで、資格手当の増額など改善されて方はいるが、同業他社の基準よりはまだ低い。