世の中から電気はなくならない。
だからこそ、私達の仕事もなくならない。
分電盤や制御盤は家、お店、工場、街にとって
なくてはならない大切なモノです。
私達の作っている分電盤や制御盤はどんな役割を持っているのか。
分電盤は名前のとおり電気を分ける役割をもっています。
住宅であれば、各階の各部屋に電気を届け、
コンセントや照明を使うことができるようになります。
他にも異常があればブレーカーを落としたり、漏電遮断器で回路を遮断したり、
漏電や電気容量をチェックするなど、安全を確保する役割も持っています。
電力会社から供給された電気は、分電盤を使い、2階建て住宅の1階と2階に電気を分配します。
また、住宅用だけでなく、ビルや工場などの大規模な施設でも分電盤は使用されています。
配電盤から幹線(電気の主要な通り道)を通して配電された電気を
生産設備や照明設備、動力設備などの電気設備に分配する役割を持っています。
制御盤は機械や設備を制御するための機器が収められた箱です。
同じ盤という漢字が使われているため、よく分電盤や配電盤と勘違いされますが、
まったくの別物です。
制御盤は配電盤や分電盤のような電力のやり取りとは関係なく、
ポンプやモーターなどの機械に対し制御信号を送って制御する役割があります。
機械へ電力を供給しながら動作をコントロールする装置であり、
多くはその装置が入っているボックスまで含めて「制御盤」と呼ばれます。
盤にはメーターやスイッチ、タッチパネルなどが取り付けられており、
ボタン操作・遠隔操作で想った通りに機械を動かすことができます。
制御盤は、工業・産業機械設備を安定して動かすための司令塔で
オートメーション化(自動化)に必要なモノです。