「社会を良くしたい」「初めての事でもチャレンジしてみる」そんな想いが源流です。
当社は、私の祖父と、その兄でセラミック濾過筒の開発者である橋本精士とで始めました。ドイツ製の濾過フィルターを知ったことをきっかけに、製品開発が始まるのですが、実は当時の詳しい記録は無くって(苦笑)。ただ、時代背景的にも、薬剤師をしていた橋本精士が安全な水を日本にも広めたいと考えたのは自然な流れだったのかもしれません。
当社の沿革を見ていただくと、そこから順調に認知を広めていったように見えるかもしれませんが、実際は草の根的な地道な活動があったようです。フィルターの重要性なんて誰も認識していない時代に、一軒一軒、説いて回ったと聞いています。「日本の衛生事情を欧米並みに良くしたい!」という強い意志のもと、製品化、そして認知拡大をして行ったのです。
現在の当社は、セラミックフィルター・濾過機の製造販売に加えて、製薬会社が医薬品製造に必要な水処理設備のプラントエンジニアリング事業を行っています。プラントエンジニアリングの事業も、その時々のお客様の声に応える形で成長してきました。「やったことないけど、やってみましょうか」というチャレンジ精神で応えてきた結果、今では、水処理の中でももっとも基準が厳しい注射用水の分野で、多くの企業様に支持を頂いています。人の体に直接入る点滴や透析液などの注射用水は、最高水準の安全性が求められます。全国各地の原水を理解し、顧客の求める水準まで濾過することは決して簡単ではありませんが、長年蓄積してきた無菌濾過技術とノウハウを活かして、最適な方法をご提案できることが当社の強みです。