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社長コラム

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このページでは代表 安田のコラムを掲載していきます。
技術者への思い、
システム開発についての思い、
会社への思いなどを
綴っていきたいと思います。

代表取締役 安田 晋
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第7回
『コロナに負けるな』
この原稿は2020年8月に書いています。
緊急事態宣言が解除されてから随分になりますが、新しい感染者が毎日出ている状況です。
ニュースでもとりあげられない日はないくらいですね。
この状況は効果の高い治療薬や予防薬ができない限り、続くのだと思われます。

IT業界、特にシステム開発の業界への影響としては、
飲食業界に比べれば圧倒的に少ないものの、やはり影響は出ています。
在宅勤務を余儀なくされるなかで、品質や生産性が落ちてスケジュールが組み直されるプロジェクトもあれば、
なかには予算が縮小されて途中打ち切りになるプロジェクトもあったりします。

当社に関しても多少の影響はありますが、
かつてのリーマンショック時に比べれば小さくて済んでいると言えます。
今、思い返しても、リーマンショックの時は良く生き延びたなぁと思うくらいひどい状態でした。
原因はIT業界全体の仕事量が激減したこともありますが、
当時はまだ会社も小さく、実績も少なく、顧客からの信頼が小さかったことも大きな要素です。

今は社員たちのがんばりもあって、顧客からの信頼も厚く、そこまでの影響は出ていない状況です。

さて、常にない状況にさらされたときに重要なのは、
「普段から何を大切にしてきたか」だと私は考えています。

当社の一番根源的な理念は「良いものを作ろう」そして「幸せになろう」です。
「幸せになろう」は一部の人が対象ではなく、社員全員が対象です。

なので、リーマンショックのときも、今回のコロナ禍においても、会社としての方針はひとつ。
「社員の生活は絶対に守る!」です。
これは私の中で譲れない信念でもあります。

そして社員の人たちも仕事がやりづらく苦しい状況の中、
良いものを作り続けるために自分たちの誠意を尽くしてくれています。

つくづく、良い会社だなぁと思います。
これからも様々な状況があると思いますが、文字通り社員一丸となって乗り越えていこうと思う今日この頃です。

そうそう。
精神論だけでは現実の問題には対応していけませんよね。

それは別のコラムでお伝えしたいと思います。
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第6回
『在宅か出社か』
システム開発の現場では、新型コロナの影響で緊急事態宣言が解除された後も在宅勤務が主流です。
当社の受託開発は在宅でやっていますし、客先の多くの現場でも在宅勤務を依頼されることが多くなっています。
最近は顧客から「在宅か出社かを選んでください」と言われるケースも増えています。
現場のソーシャルディスタンスを維持するために必要だからでしょう。
この状況は今後も続き、新たな仕事のスタイルとして定着していくことでしょう。

在宅か出社かを選択できることは喜ばしいことですが、実は嬉しいことばかりではありません。
従来からある出社しての勤務と在宅勤務では本質的に違う面があります。
それを理解した上で選択しないと、いらない苦労を背負ったり最悪は技術者としての信頼を失うことになりかねません。

例えば
あなたの仕事の進捗が遅れていたとします。

出社勤務で毎日まじめに仕事をしていた場合、進捗遅れの原因でまず考えられるのは
「仕事が難しかった?」とか「スケジュールに無理があった?」という点です。
「怠けていただろう」とは誰も思わない。
でも、在宅勤務の場合は一番最初に「怠けていたのでは?」と疑われます。

本来、進捗遅れの原因はいろいろあります。
リーダーによってはわざときつめのスケジュールを引く人もいますし、
もともと作業量の見積が誤っていることも多くあります。
進捗が遅れたときは、それらの原因を考えるわけですが、
在宅勤務の場合は、確実に「まず、あなたの姿勢が疑われる」ことになります。

進捗遅れだけでなく、品質が悪い場合にもなおさら「まず、あなたの姿勢が疑われる」ことになります。

これは「あなたの普段の仕事姿勢が見えない」ということが大きな理由ですが、
それ以前の前提として「成果を出せるから在宅勤務を選択したんでしょ」というのがあるからです。
姿勢を最初に疑われるというのは人間味のないイヤな話ですね。でも、仕方のないことでもあります。

さて、ではどうすれば良いでしょうか。
対応するためには信頼できるリーダーと相談しながら進めていく必要があります。
対策は3つあります。

1.そもそも、品質・納期が守れないと想定される仕事の場合は在宅勤務を選ばない
2.在宅勤務では報連相を3倍する
3.リーダーと常になんでも相談する

当社のマネージャーやリーダーには「雑談する時間をつくれ」と言っています。

在宅勤務は、従来では考えられない仕事スタイルでした。
新たな仕事スタイルを使いこなせるように工夫していきましょう。
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第5回
『業界特化しない』
当社はリーマンショックの経験を教訓に、普段から非常時への備えがあります。
それは「業界特化しない」です。

この業界でわかったようなことを言う人の中には「強みを持たなくてはいけない。そのために得意な業界を作れ」というものがあります。
それはそれで間違ってはいないのですが、それは得意な業界を複数作ることのできる大企業の場合です。
当社のような中堅~中小企業の場合は、得意な業界を作ろうとすると、せいぜい1~2業界しか対応できません。
それでは、その業界が不況に見舞われたとき、その業界がつぶれるよりも先にこちらがつぶれます。
なぜなら、システム開発とは「設備投資」ですので、不況になったときに一番最初に予算が縮小されるからです。

いちかばちかでひとつの業界に特化するのも戦略のひとつです。
しかし、私は特化するのではなく様々な業界に足がかりを作る戦略を採っています。
まぁ、私のこれまでの経歴や当社の経歴から、その戦略がとりやすかったというのもあるのですが。
それよりも「企業はいちかばちかをするものではない」という思いからです。

私は様々な業界に足がかりを作るその戦略を密かに「OL戦略」と呼んでいます。
OLとは「Octopus Legs」すなわち「タコ足」のことです。
「タコ足」では格好がつかないので「OL」・・・・
でも安易なので人には言えず、それで「密かに」です・・・(がっくり)

要は、様々な業界に手を出しては引っ込める作戦です。
今のところは功を奏してコロナ禍でも影響を最小にとどめています。
弱点は、企業として業務知識を蓄積しづらい点です。
もう少し大きくなったら得意業界を作っても良いかもしれませんね。
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第4回
『給与設定についての悩み』
給与の額を設定するのはとっても難しい。
本当に難しい。

私はサラリーマンでしたから、給与が少ないとどんなに大変かよくわかります。
だから給与は高く設定したい。
社員が喜ぶ顔もみたい。

とはいうものの、赤字では会社がつぶれてしまって社員はもっと迷惑をするから、
むやみに高くできるものでもない。
じゃあ、売上見込から給与を設定するのか。
これが当たり前の方法なんですが、これをすると経営が消極的になる。
経費(損益分岐点)を先に決めて、それ以上の売上を求めて努力する方が
ポジティブになれる。
となると、経費をいくらにするのか・・・ここで振り出しに戻ってしまう。

本当に給与の額を設定するのは難しい。
いつも悩みながら設定しています。

それにしても。 十分な給与っていくらなんでしょう?
「十分に給与を払ってる」と心から思える日がくればいいのですが。
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第3回
『金儲けに走らない』
先日、あるソフトウェア開発会社の社長とお話したときにこんな話が出ました。

T社長「この業界は社員をこき使う会社が多いですねぇ」
私「なぜでしょう?」
T社長「TOPが、自分が儲けることだけしか考えてないからですよ」

このT社長は社員をとても大事にされる方なのですが、
その方から見るとこの業界の状況は非常に嘆かわしいようです。

私もこのT社長と同意見です。
この業界は受注生産ですから、一般的なメーカーさんのように
「ヒット商品が出て大もうけ」というのはまったくありえません。
大もうけはない代わりに地道に堅実に売上を上げていくのがこの業界です。

その中で努力をせずに大儲けしようとすると、
人件費を削ってコストを下げる、 長時間稼動させて売上を上げる、
という方向に安易に走りかねません。
これはまさに「こき使う」としか言い様がないでしょう。

そのような安易なビジネスをする限り、
社員は疲弊し、品質は下がり、生産性も落ち込んで納期を守れず、
やがて会社として成り立たなくなる、ということは目に見えます。

ですから私たちは(特に経営者は)安易に金儲けに走ってはならないのです。

それでは私たちはどのような方針で進めるべきか?
それについては様々な思いがありますので少しずつ書いていきたいと思います。
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第2回
『受注生産というビジネス』
受注生産は、約束してからその約束を実現する仕事です。
だからこそ、約束をきちんと実現する「誠実さ、真摯さ」が必要となります。

約束は、自分に都合よく解釈することもできます。
どんなに細かくとり決めても「自分都合」が入り込む余地があります。
自分都合の代表選手は「手を抜く」「はしょる」です。
そして、自分都合で作るとお客様は満足されません。(当たり前ですよね)

つまり受注生産では、約束をきちんと実現する「誠実さ、真摯さ」が必須なのです。
言い換えると「誠実さ、真摯さ」が不足している会社に依頼すると
絶対に満足するものは得られない。

強調しますが 「絶対に!」 です。
「たまたま満足できた」というレベルすらありえません。

ちなみに受注生産の反対語は見込生産。
見込生産の場合、客はすでに作られた商品を見て買うわけですから、
生産者が誠実かどうかは基本的に無関係と言えます。
(それでもきちんとしていなければ製造者責任を問われますが。)

すなわち受注生産型ビジネスと見込生産型ビジネスとは
本質的に異なるビジネスなのです。

当社が「誠実さ、真摯さ」をことさら強調して大事にしているのは、
受注生産というビジネスにとって「誠実さ、真摯さ」というのが
ビジネスポリシーとして必須のものだからです。
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第1回
『生産者もどき』
あなたは生産者でしょうか?消費者でしょうか?

普通は、まず消費者ですね。
私も生きていくために様々なものを消費しています。
そして、「生産に携わっている」という意味で「生産者」でもあります。
(もっとも今の私は消費の方が大きいので あまり大きな声で
「生産者です」とは言えませんが(汗) )

ところであなたは「生産者らしい生産者」でしょうか?

どういうことかと言いますと・・・・
世間には、仕事には従事し生産に携わっているのだけれども、
「考え方や視点が生産者ではない方」が多くいらっしゃる、ということなのです。

これを「生産者もどき」と私は呼んでいます。
(「もどき」とは「似て非なるもの」ということです。)

生産者というのは「ものを生み出す」ことを生業とする人のことです。
すなわち、誰かから与えられるのではなく、与えることが仕事です。
生産者の発想は「どうやればできるか」「どうすれば作れるか」です。

それに対して「生産者もどき」は、与えられた仕事はしますが、
その姿勢は常に「受け取る」姿勢、
与えられることが当たり前の姿勢になっている人です。

生産者もどきの発想は 「誰々がやってくれない」「誰も教えてくれない」です。
(昔は「くれない族」などと呼ばれたりもしました。)

自分から生み出していくのではなく、生み出せる状況を周りがお膳立てしてくれなければやらない・・・・
これが生産者もどきです。

「本物の生産者」と「生産者もどき」の違いは色々な場面で見ることができます。

例えば、就職先を探すときも・・・

◆生産者もどき
 「その会社から何が与えてもらえるか」ばかりが気になる

◆本物の生産者
 「何が与えてもらえるか」も大事だが、それだけでなく
 「その会社で自分はどのように力が発揮できるか」に
 大きな重点が置かれる

まわりを見回してみると、居ますよねぇ・・・たくさん・・・生産者もどきが。
私は生産者でありたい。
生産者もどきにはなりたくないものです。
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