『精一杯、心をこめて…』
まずはここから始めてみませんか?
皆様は「介護」に対しどんなイメージをお持ちでしょうか?
今回は谷川俊太郎さんの詩を紹介しながら
私たちが目指す「介護」についてお話させて頂きたいと思います。
「愛するひとのために」 谷川俊太郎
保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、
カラーテレビの便利さもありません。
けれど目に見えぬこの商品には、人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みがこめられています。
愛情をお金であがなうことはできません。
けれどお金に、愛情をこめることはできます、
生命をふきこむことはできます。
もし愛する者のために、お金が使われるなら。
この詩は日本生命のCMに使われていましたが、
この詩の中の「お金」という言葉は、
私たちの仕事である「介護・看護」
に置き換えることができると思っています。
そして、「介護・看護」の仕事はとても尊いと思っています。しかし・・。
どれほど尊い私たちの「介護や看護」の仕事も、
ご家族の愛にとってかわることはできません。
けれど私たちの「介護・看護」の仕事に
「愛情」をこめることはできると思うのです。
そして今日も私たちの仲間が、
「介護や看護」の仕事に愛情をもってむかっています。
しかし忘れてはならないことがあります。
仕事をしたくてもできない、病気と闘って会社を休んでいる仲間もいます。
さらには志や思い半ばに、この世を去った大切な仲間もいます。
残念ながら私たちは、
この仲間の身体や生命にとってかわることはできません。
けれど私たちは、この仲間の志や思いを受け継いで、
今の私たちの仕事に生命をふきこみ、生命を懸けることはできると思うのです。
私たちができることにはやはり限界があるけれど、
それでも自分ができることを【精一杯、心をこめて】行っていく。
そのことが大切なのだと思います。