土木部
小林 王崇
<プロフィール>
大学経済学部を卒業後、製造業勤務を経て、知り合いの紹介で転職入社。木曽郡内の道路工事の土ならし作業で土木建設現場にデビュー。2017年、山間地の災害復旧現場の擁壁工事で現場代理人デビュー。2020年に国家資格の土木施工監理管士1級を取得。
【転職当時、はじめて経験した土木・建設業界の仕事はいかがでしたか?】
初めて見ること、知ることばかりで戸惑いました。最初の仕事は道路の舗装工事現場の土ならし。仕事内容を先輩に教わり、身体を動かして自分の作業にひたすら専念しました。1日の作業が終わると疲れ果てて、帰宅後、午後7時には寝てしまったのを覚えています。
それでも、身体を動かすのに慣れるとともに、少しずつ作業の状況や工程が見えるようになるものですね。いくつかの現場を経験し、その作業が必要な理由や、工程を進めるためにどんな技術が必要かなども理解できるようになるんです。建設初心者だった私にとっては、現場を見ること、経験することが何より勉強になりました。先輩たちも現場の人たちも、聞けば親切に教えてくれました。
【現在は現場代理人として工事全体を監理する立場とのことですが、仕事内容を教えてください】
代理人は、作業員の方々がスムーズに仕事できるようにミーティングなどでしっかり打合せをするととともに、図面に正確に施工がおこなわれているかを確認したり、高さ、角度、精度など要所要所を計測したりします。工事前の計画、準備が重要だし、1日の作業終了後には報告業務もあります。
初めて代理人を務めたのは町内の災害復旧現場の擁壁工事でした。実は最初、「めんどうくさい」とか「作業員のままの方が荷が軽い」などと思ったのですが、そんなこと言ったり考えたりしている場合じゃありません。
「とにかくやらなきゃ」って感じで、先輩たちの手を借りて、なんとかかんとか工事を完了させたら、思いがけず達成感があり、次への意欲につながりました。
次も災害復旧工事で、設計変更が生じた箇所を自分で設計し直す場面もありました。苦労があった分、完成したときの達成感は大きかったですね。
【仕事のおもしろみを感じるのはどんな時?】
仕事の大小を問わず、手がけた現場を目の前で見られるのはいいですね。しかも地域にとって大事な機能を果たすものとしてずっと残っていきます。
木曽には山深い地域も多く、小さな舗装工事が、そこに住む方々にとって非常に役に立つことがあるんです。その舗装によって災害復旧や除雪がはかどる場合もあります。地域の役に立つ仕事をしている実感は、仕事のやりがいやおもしろさに直結していると思います。
また、長年、地域のさまざまな工事を手がけている会社なので、地域の方々の期待や信頼も半端ありません。「そのレベルを維持しなくちゃな」という思いも、いつの間にかもつようになりました。
【入社を検討中の方にメッセージを】
建築に関する知識、技術、経験があれば、それを生かす場面がたくさんあると思います。でも、私のようにまったくなくても問題ありません。全部入社してから習得できますし、建築に関する技術や法規・法令は年々変化していますから。技能や資格の取得も会社が支援してくれます。
何より大切なのはコミュニケーションを取れることかな。教えてほしいことは何でも聞けば教えてもらえるし、相談にも乗ってもらえます。年齢に関係なく冗談を言い合える明るい職場です。