つくる人と食べる人の精神的な距離を縮めたい
青果物を生産する農業は、いうまでもなく自然を相手にした仕事です。天候によってそれぞれの産地の出来が大きく左右され、たとえ同じ産地であっても品質はつねに一定だとは限りません。また、流通過程での損傷や鮮度低下によるロスといったリスクも当然伴います。
これらのさまざまなファクターを勘案しながら、目利き力によって商品ごとのクオリティを見極め、お取引先と約束した青果物を約束どおりお届けするためのさまざまなマネジメントを行なっていくのが、青果物専門商社を掲げるワタリのミッションであり、これこそがプロフェッショナルの仕事だと考えています。
仕事柄、私は青果物を料理するのも、食べるのも大好きです。また、自宅の庭の家庭菜園で野菜を育てており、これでつくる人のご苦労の一端でも感じられればと考えています。
現在は、生産地と消費地の精神的な距離があまりに開きすぎていると感じています。つまり、つくる人は食べる人のことを、食べる人はつくる人のことを、まったく意識すらしていないということです。これでは、ミスマッチが起こるのは当然でしょう。このギャップを埋めていくのもワタリのミッションです。
このようなことから、たとえば青果物を含めて食べることが好きな人、農業というものづくりに対して興味関心のあるといった人であれば、ワタリは絶好のフィールドを提供できると思います。
【株式会社ワタリ 代表取締役社長 渡利 圭太】