オフィス環境：客先常駐の会社なので、働く環境は取引先ないしは従事する案件次第になる。中には良くない案件もあるので、面談のときに不明なところがあった場合は決める前に営業を通じて神経質なくらいに業務内容を質しておかないと、実際に入ってみて後悔することもある。例えば、夜勤が相当ある、など。一旦入ってしまった案件はなかなか抜けられないのが実際のところで、これは客先常駐型の会社である以上、仕方のないところではある。ただ、抜けたい希望を伝えれば、営業が積極的に動いてくれはする。この辺りの柔軟性や交渉力は非常に高いといえる。

勤務時間・休日休暇：全体的に稼働は高くない案件が多い。稼働時間が多い案件は営業が断ってくれる。稼働時間は、140～180時間程度の現場が多い。下限時間を割っても、風邪で休んだとか該当月に祝日が多かった（2019年5月など）とかの理由によるものである場合は特に責められたりされることはない。年休もほぼ取得しようとして時季変更権を行使されることはないが、稀に、現場を移るタイミングで、主に取引先との関係から年休取得をずらしてほしいと言われることはあるが少ない。30時間の残業代込みの年収額になっていて、事実上３０時間以上残業することはほとんどないが、超えた場合に残業代の追加支給があるかどうかは微妙であり、この点は気になる。

企業文化・社風・組織体制：良くも悪くも社員に干渉してこない会社である。勤怠に問題があったり、特に能力が低かったりする場合は別だが、そうでない場合は特に何か言われたりすることもない。基本的に自社にコミットする風土があまりない会社であり、そこが一つの特長でもある。月報等の提出物もあることはあるが、少なくとも自社に対しては事実上の任意提出で（ただし、取引先からの提出を求められることある。これは取引先によるがあまり多くはない）、提出必須なのは月々の勤務表くらいなので、干渉されたくない人にとってはラクで良い環境である。

女性の働きやすさ：女性は非常に働きやすいと思う。産休育休の制度はきちんとあり、かつ、利用実績もある。また、産休に入る前でも、体の負担を考えて作業内容の軽い案件で、始業時間を遅くして産休に入った人もいる。必ず営業が間に入って、取引先と話をつけてくれるので、産休前や産休についてエンジニアの方が気を揉んだりすることもあまりない。ただし、そうした恩恵は、きちんとした勤怠態度や仕事ぶりが取引先に認められていることがどうしても前提になるが、これはある意味で当然のことだと思う。

成長・キャリア開発：経験の少ない部分については、できる限り先輩社員のいる現場へ配属をすることを優先しているため、ある程度サポートのある中で経験を積むことはできる。また、個人の希望も加味した形で参入現場も検討してもらえるため、「とりあえず行ってこい」ということはありません。ただし、経験の無い新たなスキルについては、いきなり現場参入は難しいため、個人で努力をして覚えておく必要もある。

仕事内容：良くも悪くも何か言わない限りは干渉してこないので、仕事をラクにするのも大変にするのも自分次第というところが大きい。取引先に配慮して残業すれば、取引先からの評価が良くなることもあるが、必ずそうなるとは限らないし、毎日定時に上がって勉強などの自己研鑽の時間に充てるのも自由。会社からどうしろこうしろとは言われないので、仕事を通じてどうなっていくかは自分次第。ただし、遅刻や欠勤が多いのは問題なので、問題行動に関してはやかましくなるが、これは欠点ではない。要するに普通に勤務していれば少なくとも問題にはならない。

給与水準：基本的に年俸制を採用しているので、月給は高い。が、ボーナスも込み込みなので、実際の年収は平均程度。派遣先にもよるが、忙しい現場に派遣されると割に合わないと思うこともある。勤怠等に問題がなく、派遣先からの評価にも特にも特に問題がなければ昇給はする（毎年3月）。昇給額は低めなので、大幅な収入アップを見込むことは難しいと思うが、毎月同じだけの額が振り込まれることの安心感は大きい。自分は経験がないが、特に評価されることがあれば、昇給の際に考慮されると聞いたことがあるが、具体的な基準があるわけではない。