福利厚生:
住宅手当、営業手当をはじめ様々な手当が近年廃止されています。特に住宅手当は住宅に関連する企業であるにも関わらず反対意見が多い中廃止されました。また比較的拘束時間の多い営業の営業手当も廃止され給与が下がった社員が多く存在します。
その他寒冷地手当なども廃止となりました。
通勤手当は通勤する社員に全額支給となりますが、全社的に在宅勤務を推奨しており、在宅手当がわずかに支給されます。通勤しなければならない時はその都度経費で精算する仕組みになっています。
カフェテリアプランで使用できるポイントが毎年4月に12000ポイント支給されます。何にでも使えるわけではないですが、食事や旅行などにあてる社員が多いです。

オフィス環境:
エリアによりますが拠点の集約が活発であり、規模の大きい支店が勤務地になるケースがあります。アクセスの良し悪しはエリアによります。しかしながら全社的に在宅勤務を推奨しているためあまり出社する機会がほとんどない社員が多数存在します。
コーポレート系や開発系の場所は都内駅近のビルに構えておりアクセスはしやすい方です。
拠点を集約しすぎて自社の会議室が賄えない状況があり、場所によっては貸スペースなどを利用するケースがあると聞いています。

勤務時間・休日休暇:
働き方改革で残業は少なめの場所が多いが、部署や個人差が多々ある。連続休暇制度など余暇の楽しみ方はある。
勤続年数により会社より奨励金もあり経済的にも補助あり。休暇も取得し易い風土もあるが、これも配属部署、上司の裁量により左右される傾向もある。セルフケア休暇制度もあり、女性や体調不良時などは助かる制度である。

多様な働き方支援:
リモートワークが推奨されている。間接部門はフレックスでの勤務も推奨。製造系とのギャップはあるので、配属先での格差は大きい。副業も事前申請で許可されれば可能。申請なしで副業が発覚すると懲罰対象となる。

企業カルチャー・社風:
事務方に関してはリモートワークが主流になっている。月2回の出社程。
業務フローに関しては旧5社の歴史や業界の色もあり個人の裁量に任される部分は確かにあるが、それを良い方に改善しようとする動きはある。業目にも業務改善を促す仕組みが設定されている。会社全体としてシステムを導入した標準化を積極的に取り組んでいる。人間関係は業界の中では比較的標準と思われる。
企業指針にあるように変化を恐れず常に改善しようと言う風潮はジワジワと浸透していると思われる。

組織体制・コミュニケーション:
配属先にもよるが「〜さん」と呼ぶ風潮があり風通しは良い。
事務所が基本フリーアクセスなので、上席とも席が近かったりする。リモートワークが主流の場所に関しては月2の出社に加え、毎月コミュニケーション面談などで疎外感はそれほど感じない。また、毎朝ミーティングを行うのでそれが交流の場になっていたりする。

女性の働きやすさ:
女性の管理職登用が意識的に行われている。責任をもった役職についている女性が数多くいるので、上昇思考のある女性でも馴染めるかと思う。
女性の営業は少ないが管理職登用の観点からいくと成果と努力とアピール次第で男性より早く役職につける可能性もあり。このあたりについて男性から僻みや妬みもないように思える。会社の規模からいって仕方ないと割り切っている男性社員が多数になったという印象。
休暇については休暇を取れという社風になったこともあり、営業を除く大多数がきちんと休暇を取れている。営業も最低5日は取っているし、自由な働き方なのでストレスなく働いている人間も一定層いる。
何と言ってもスーパーフレックスなので様々な家庭事情にも対応できることがLIXILの一番の魅力ではないか。休暇の取りやすさ以上に一年中働いやすいこの制度は社員にとってとてもありがたい制度である。一方でコロナ禍から始まった良くも悪くも厳しさのない働き方に慣れてしまった若い社員の離職が多い。
東証プライムでこのような会社が他にあるのか定かではないが甘いと言っても過言でないほど時間の制約がない企業かと思う。働く女性として非常に良い環境の会社だと思う。

成長・キャリア開発:
何処もそうだが上司や配属先次第だと思う。同じ工場配属でも、どんどんチャレンジしろ！！時間はとってやる！！という人もいれば大学卒でもライン作業を半年や一年やらせその他の業務は残業でやってね。という人もいる。ほんとどの上司につくか次第。

働きがい:
自分の提案がいいね、と言われたりやってみたら？と言われるとやりがいを感じる。

入社時の期待と入社後のギャップ:
入社前は年収が高い会社だと思っていたが、昇給はあまり望めない会社だった。評価に対して平等と言われているが部署によって開きがあると感じる。合併して様々な会社出身の人間がいるので企業文化はめちゃくちゃ。LIXIL入社は若手しかいないので、入社後にギャップを抱えて辞めた人が多いと感じる。本社に近い場所はそうでもないが地方の拠点は別会社と感じる程、LIXILの企業文化にはついていけてない。

事業の強み:
住宅設備機器全般を製造できることは明確な強みであると思います。国内にLIXILほどの規模の企業はなくこの強みをうまく活かすことができたらシェアを伸ばすことができると思います。

事業の弱み:
それぞれの製品の開発力が他社とあまり変わらないように感じます。住宅設備機器全般をカバーできていますが、ここで見て競合他社と比較したときに明確な利点があるとは言いづらいです。

事業展望:
日本の人口にモロに影響を受ける事業であるため、日本の事業が今後伸びるとは考えづらいです。現在はリフォーム市場が伸びているため大きな損害は出ていませんが、住宅着工件数の下りはばのほうがが大きいため、今後少子高齢化が進むにつれて日本の市場は小さくなり、売り上げも減少すると思います。市場が伸びる可能性としては３つ考えられます。１つ目は、ベビーブームが到来して人口が伸びることです。しかしこれは数十年の時間が必要なのですぐに改善されることはないと思います。２つ目は外国人が日本に入ってくることです。人口減少の働き手が少なくなった際に外国の労働者が入ってくると思います。それで着工件数が伸びるかは微妙ですが、入ってきた人数分の居住区は必要になります。３つ目は海外進出が成功した場合です。

給与制度:
業績にやって賞与は変わるが、基本的には年間で5ヶ月分程度を支給される。
基本給はあまり高くない。

評価制度:
実力主義を謳っているが、実際は40歳以上にならないと役職は得られない。
若手の登用やチャンスはそこまで大きくなく、グループリーダーは部長などのポジションはすでに埋まっていて、空きが出るまでに時間がかかるので、早くから裁量を持って働きたい人には向いていない。