福利厚生：
特筆すべき福利厚生はなく、一般的な中小企業の福利厚生とほとんど変わらない。
自社ビルのテナント貸しをしているパーソナルジムに月１万円の自己負担で通うことができる。
住宅補助や寮制度、また持ち株制度などは特になし。

オフィス環境：
料理道具売場と包丁売場でビルが分かれており、包丁売場のほうは数年前にビルの建て替えをしたばかりなので、かなり綺麗でお洒落な外観、内装になっている。社員ロッカーや休憩室もあり、必要な設備は基本的に整っているので不便することはほとんどない。

勤務時間・休日休暇：
接客業にしては珍しく曜日時間固定のシフトで回していくため、プライベートの予定は比較的立てやすいと感じる。また特に残業を強いられることもなく、予定がある旨を伝えればそれを優先することも容易である。忙しい時期を除いては残業時間も多くは発生しないので、かなり働きやすい環境だといえる。

多様な働き方支援：
社員の多くは販売員としての採用であり、接客業に当たるのでリモートワークができる社員は少ないが、一部オンライン事業を担当する社員はリモートワークできる環境にある。
副業をしている社員も何人かおり、その点に関してかなり融通を利かせてくれる社風だと感じる。

企業カルチャー・社風：
業界の中ではかなり異質な雰囲気を持つ会社だと思う。デザイナーズブランドや化粧品ブランドとのコラボアイテムを出したりと料理道具の店という枠組みを超えて色々なことにチャレンジしている。
社内はかなりアットホームで立場や年齢は違えど比較的どの社員もフラットな距離感でコミュニケーションがとれる。

組織体制・コミュニケーション：
此処数年の社員数増加に伴って、組織体制も以前と比較すると整備され、あらゆる業務を分担していけているように感じる。一方で会社が過渡期をむかえ、いまだ連携がうまく取れていないところや整備が必要なところも多々散見される。
どの部署も社員同士の仲が良く、若手や未経験者にとって質問しやすい環境であると思う。

ダイバーシティ・多様性：
いかなる多様性も受け入れることのできる社風であると感じる。性別による待遇の変化もほとんどなければ、外国生まれで外国籍の社員がいたり、ワークスタイルも個々の判断と相談のうえで融通を利かせることができる。

女性の働きやすさ：
女性だけでなく、家庭がある方には働きやすい環境かと思います。現在、産休育休を取得しているスタッフもおりますし、時短勤務を取り入れて、子育てをしながら働いているスタッフもいます。店舗自体は、年末年始以外は年中無休ですが、土日祝日も交代で休めるので、お子さんの行事などにも参加できます。ノートパソコンが貸与されますので、担当する業務によっては、リモートワークも可能です。

成長・キャリア開発：
料理道具や包丁というかなり特定の業界に分類されるため、キャリア開発という視点で見ると、汎用性のあるスキルは身に付きづらい仕事だとは思う。一部CADを用いたり、IT分野に携わる社員もいるがごくわずかである。
ただ一日の半分以上の接客が英語になることもあるため、自分の努力次第では英語力を伸ばすきっかけになると思う。

働きがい：
小さな会社であるため、自分の意見も通しやすく、自分でやりたいと思うことを根拠を持って提案すればそれを実現するためのサポートが回りから得られるというところはやりがいを感じる。
また料理人や一般の方、海外の方といろんなジャンルの方と接客でき、日々勉強になることも多い。

入社時の期待と入社後のギャップ：
個人的にはやりたいと思った仕事にチャレンジしてみようと思っただけで、何か特別な期待感を持って入社したわけではないので、特に感じるギャップはなかった。料理に興味があって、接客が嫌いでなければ楽しく働けると思う。

事業の強み：
店のブランディング・商品のレイアウトをかなり研究をされているので、他社と比較すると圧倒的にお客様に見てもらえる仕掛けづくりが出来ているというところ。また有名なデパート、セレクトショップでのポップアップなど社外での活動も活発に行っているため、同業他社と比較すると知名度は高いように感じる。

事業の弱み：
ある特定のスキルを要求する作業や仕事に関して、かなり属人的になることがある。その特定の人がいないとサービスが提供出来ない時や作業が進まないことがあり、仕事の標準化のために人材育成に力を入れるべきだと感じることが多々ある。

事業展望：
引き続きインバウンドの影響を受けて高水準の売上になると思うが、国内のお客様はいまだ開拓の余地はあると感じる。
売上の規模拡大と商品確保のバランスをいかに保てるかが、会社としての課題になるのではないかと思う。

給与制度：
賞与は年二回。
英語のスピーキングスキルや包丁研ぎ、銘切りなど専門的なスキルはいくつか必要とされるが、それが正当な評価に繋がらない。
昇給に関しては明確な定めがなく、何を基準に社員を評価しているかが不明瞭であるため、この点に関しては大きな改善が必要だと感じる。

評価制度：
評価者と評価基準が不明瞭であり、昇進や昇格に関しては客観的な評価ではなく、社長の主観によるところが大きいと感じる。
上席や社長との面談なども限りなく少ないため、自分の意見を発信する場やフィードバックをもらう機会は限られる。