オフィス環境：BOS食品は30年以上前からサークルK,ファミリーマート向けにお弁当、おにぎり、お寿司を製造販売している会社ですが、本社も工場も同一敷地内に有ります。建物全体は30年以上経過しているので、老朽化している部分があり、綺麗という職場環境ではありません。しかし、安心安全な製品を供給するために、製造現場は勿論、事務所も毎日清掃をしています。清掃頻度は事務所は毎日１回、製造現場が毎日３回（製造を切り替えるたびに）行っています。従業員の服装は、製造現場に入らない時も全員白衣と帽子を被り、異物混入の防止に一丸となって取り組んでいます。備品は、業務に必要なものは整っています。会議室が少ないので、次回の製造現場拡張時に会議室を増やす予定です。

勤務時間・休日休暇：勤務時間は社員・準社員は８時間が基本。お弁当、、おにぎり、お寿司を生産しているが、1日３回ファミリーマート社の物流センターに配送することと、生産プロセスごとで勤務時間がそれぞれ異なる。夜勤手当は付く。パートさんは5時間勤務の方が多い。職場によっては、残業が多い職場があるが、生産時間に制限があるため、当日急に残業時間延長ということは殆どない。パートさんが休みがちな、土日祭日は社員の頑張りどころ。勤務時間はタイムカードにて管理されているので、闇残業はない。ファミリーマート社の弁当セールなどのイベントが入ると生産量が2割くらい増えるので、生産現場に事務所のメンバーも応援に入る。この応援は残業となる。

企業理念の浸透：企業理念や目標・姿勢は従業員が見易いところに掲示されている。理念：私たちは安心・安全な食品の製造を通じ、社会を便利に、そして豊かにしていく。                        事業目標：  弁当、おにぎり、寿司を中心とした中食事業を経営の柱とし、「食」を通して人に笑顔を与えます。                      事業姿勢：  暮らしの中で大切な「食」をもっと気軽に、もっと身近に、もっと安全安心に。便利で「おいしい」を提供します。                      経営姿勢：  お客様、地域社会、社員、パート等全てのを皆様を尊重し、簡明・迅速な意思決定と公正で透明性の高い経営を行います。                      社会的役割：良き企業市民としての責任を自覚し、世の中と地域との調和を図り、その発展に貢献します。                      企業風土：  一人ひとりが、自らを高め、活力のある集団を作ります。そして、安心安全の「食」を作るために最善を尽くしていきます。

女性の活躍・女性管理職：BOS食品は社員が40名強、準社員30名、パート約250名で構成されています。個人事業主のファミリー企業で、役員を除く管理職は5名しかいません。女性の管理職は、まだ１名です。製造現場はパート主体の構成ですが、パートの８割は女性です。女性の社員は、製造現場の各部門に居りますが、特に女性比率の高い職場は総務・庶務部門と品質管理、開発部門になります。女性のきめ細かさが必要な職場で有ります。BOS食品は北陸３県のファミリーマート向けのお弁当、おにぎり、お寿司製造供給が主体ですが、極一部ですが金沢の蜜菓子の製造を行っており、この製造も女性２名で行っています。皆さんそれぞれの部署で、かけがえのない人材として活躍頂いています。

成長・キャリア開発：BOS食品は個人事業主のファミリー企業であり、過去より商店的な要素が強く、コンビニエンスストアにキチンと商品を毎日届けることに主眼を置いていたため、会社として人材育成の仕組みがなかった。個人の評価も目標管理制度が無いため経営陣が中心となって各期評価をしていた。そんな中でも、自らの成長を願う若手は、勉強し業務に関わる公的・民間資格を取得してきた。お客様に安心安全な商品をお届けするために、品質管理課の牽引のもと衛生管理面のスキルは高い。又、2020年HACCP認証に向け、内部監査員の資格取得やCCP管理の手法を学んでいる。所属する部門で専門的な知識を向上させているが、視える化が十分でないのが現在の課題である。

仕事内容：BOS食品は、お弁当、おにぎり、お寿司の製造が主でありますので、工場メンバーは製造中心の業務を行っています。業務の流れに沿い、原材料の受け入れ業務、調理の前処理、厨房業務、炊飯業務、盛付業務、仕分業務に分かれています。機能部門として、品質管理部門、製品の開発部門があります。総務機能は、本社機能と合体して運営されています。現在は、ファミリーマート社の要望にて１日３回出荷していますので、それぞれの工程が、時間経過とともに動くとともに、各便ごとのラップもあります。製品の規格や、製造時間、品質管理面のルールが厳しいので、個人の裁量で製造内容を変更することは有りません。開発部門はメニュー提案が出来、北陸３県向けに新製品を提案出来たり、全国規模の商品提案もできます。

評価制度：まだBOS食品には目標評価制度が無い。会社の歴史は長いが、個人事業主の会社で、社員数も40名程度であったので、それぞれの社員のパフォーマンスは経営陣からは容易に判定出来ていた。又、お弁当、おにぎり、お寿司の生産に特化しており、会社としての大きな改善が無くてもお客様であるファミリーマート社から多くの改善提案があり、それを克服して生産することに集中していた。昨今、自分への期待を知りたい、自分の評価を知りたい、将来のキャリアプランを見せて欲しい等の要求が出てきたので、2020年に職場ごとのスキルマップ作成、各自の評価を上司ー部下一体となって進めることから目標設定やフィードバックの訓練を開始する予定。会社の従来の評価は、年功序列ではなく、成果評価側であった。今後は、モラル含めた職階に応じた役割発揮部分の評価と業績評価の両面からバランスが取れる評価制度を検討していく。