福利厚生:
福利厚生はほぼないと思った方がよい。社員持株会もあるが、会社からの上乗せもないため入会するメリットがみえない。住宅補助もないが、転勤者に関しては社宅扱いの借り上げで住める。中途入社にたいしては特に家賃に関する補助はない。
会社としての福利厚生は他の会社と比べるとかなり弱いと思う。組合も強制加入だか、せいぜい春闘などの時だけでありよくある会社と一体の労働組合である。また、組合費は高いと感じる。組合活動での福利厚生は各拠点で異なるようであるが、対したものは提供されていない。

オフィス環境:
新しいビルではないため、古い設備が多い。会議室なども整理されていないので、IT企業などのカッコいい会議室とはかけはなれている。

勤務時間・休日休暇:
・休みは非常にとりやすい環境になっている
・残業は基本的に禁止されている、そこだけ聞けばホワイト企業に感じるがその中で結果を求められるため、ほとんどの部署は赤字になり評価を下げるため賞与を大幅に下げられる。実質的に低賃金で雇われる制度が出来上がってしまっているため働く意欲のある若手社員が不満に思っているように感じれれる。

多様な働き方支援:
・リモートワークは基本的に禁止されている
・時短勤務は自由にできる
・副業は禁止されている

企業カルチャー・社風:
台湾企業傘下になり、創業者の精神について、折に触れ、社員に考えさせる機会が少なくなり、意味のわかっている社員の数が減って来ているようにかんじる。下から上への風通しは悪くなった感がする。

組織体制・コミュニケーション:
中途採用が増え、我の強い社員が増えて、協調性が乏しくなってきている。

ダイバーシティ・多様性:
内向きの積極的な取り組みは感じられない。

女性の働きやすさ:
本社勤務はわかりませんが、工場勤務なら、休暇も取りやすく、給料は高くないですが、正社員としての給料があり、女性にとっては働きやすい職場と思います。当然、最近の潮流にのって、頑張ったら管理職への登用も開けており問題ないです。ただし、役員は見たことがありません。

成長・キャリア開発:
基本的に年功序列のJTC文化であるため、社内でのキャリア開発といった視点はほとんどない。そのため、配属による影響が大きく、自分自身で開拓するというよりは、配属先でどのような結果を出すかによって昇進が変わってくるという認識があっていると思われる。ただ、必ずしもマイナス面だけではなく、勤続年数での優遇はあるため、落ち着いた環境で休日をしっかり休みながらそこそこの昇進で良ければ、とてもいい環境になるのではないだろうか。

働きがい:
日本の大手企業に漏れず、扱うビジネスの規模が大きいため、注文書の金額や追加受注での成果など、中小企業では体験できない金額のビジネスを経験できる。また、規模の大きさがもたらす達成感も大きい。

入社時の期待と入社後のギャップ:
経営危機以降、フォックスコン傘下の経営体制や経営再建に関して社外からはとても評判の良い話が聞こえるが、社内の実情はそれほど順風満帆ではない。
さまざまなところで早期退職やリストラの後遺症が出ており慢性的な人不足の部門があり、悪循環に陥ってる部分もある。
ただ、やはり会社全体としては前を向いて進んでいこうと言う風潮はあるので、全くお先が真っ暗かと言ったらそうでもない。雰囲気は配属された部署次第。

事業の弱み:
堺ディスプレイプロダクトの収益率が低すぎる事。
ここはずっと株主からも指摘があったが、
大型ディスプレイ収益回復やディスプレイ以外の商材を早期に作れるように
という事をさんざん指摘されてなかなかそれが実現しなかった。

1つの事業所が大きく会社の足を引っ張る事になっている為、
競合と比較した場合、ここが大きな弱点となる。

白物などは人気があるため、将来的にも収益の見込みがある。
ユニークな商品も多数出しているため、今後もこのような取り組みで
大型ディスプレイも収益改善に向かってほしいところだが
成熟している分野である為、差別化した商品を造る事は難しいと思う。

弱点である大型ディスプレイの収益性が改善または切り捨てなどをしないと
他社に追いつくことは困難であろう。

給与制度:
昇給額については、一般的な事業会社と同程度ではないでしょうか。
賞与についても、支給額そのものは恐らく一般的な事業会社と大きな相違はないと思われますが、支給回数については、少し特徴があります。
一般的には6月/12月の2回支給が多いかと思いますが、シャープは3月/6月/12月の3回支給されます。
額の配分としては、3月:6月:12月が、1:3:4となるイメージです。(もちろん、査定対象期間の評価によって左右はされますが。)

評価制度:
信賞必罰をモットーに実力主義または成果主義的な評価制度を準備しようという会社側の意図はある程度伝わりますが、実態は結局年功序列的な要素も残っている印象です。