本プロジェクトは、現在活動拠点となっている築100年の古民家(約4,000坪の土地)から始まりました。古民家は、2014年に結成された地域のボランティア団体が活動拠点としていた場所でした。その団体は、竹林整備などを通して、古民家再生と地域社会の活性化のために活動をしていましたが、団体の高齢化(平均年齢約73歳)に伴い活動の継続が困難となり、解散することになりました。その後、その意思を引き継ぐ形でとやまのめが設立されました。とやまのめの目的は「ReCommunity,」です。地域のお悩み解決を通して、希薄となった人々のつながりを回復し、地域資源を豊かにし、新しいコミュニティの構築と地球のための生態系の再生(土壌と海洋生態系の健全化)を目指していきます。
「ReCommunity」から「Regenerative」へ。
数名から始まったとやまのめは、人のつながりや地域メディア、最新のテクノロジーを活用しながら約60名の仲間が集まりました。
18歳~30代前半の木登りの達人や木こり、一級建築士、インフルエンサー、アーティスト、農家、エンジニア、ダンサー、会計士等様々な業種の得意を掛け合わせることで地域と社会問題を解決していきました。
アグリスポーツやウニとやさいクルプロジェクト等、一次産業の社会課題の解決を中心として取り組む中で、地域の農業法人の事業承継の相談を引き受け、事業会社としてシテン(株)を設立することとなりました。日本の一次産業をアップグレードするという目的のもと、「一次産業の学びの場」をつくること(学校の設立)を目指し、まずは「#みらいのめプロジェクト(地域の未来を育てよう)」に取り組んで参ります。
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日本の農業とスポーツ業界、それぞれが抱える社会課題を解決することを目的として、スポーツのように農作業をしながら食育を学ぶプログラム。それが「アグリスポーツ」です。
私たちの活動拠点である古民家には約2,000坪の土地があり、もともと畑として活用していましたが、高齢化に伴う農業の担い手不足によって耕作放棄地となっていました。
一方で、スポーツ庁の提言により、地域スポーツクラブへ求められる役割が多様化し、活動の幅に悩んでいた陸上クラブ「アスリッシュ」から食育をテーマとした活動の悩みを聞き、スポーツのように農作業をしながら、食育について考える「アグリスポーツ」が始まりました。
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地元の海を守るため、ウニの増殖で起こる磯焼けという海洋問題に取り組む高校生と、長年問題となり続けてきた規格外による廃棄野菜に悩む地元の農家。両者の想いを知り、駆除したウニを養殖する餌として規格外で廃棄される野菜を活用することで地球にやさしいウニをつくるプロジェクトが始動しました。
ウニを軸に海洋問題、食料廃棄物問題への関心と行動が生まれるサイクルを生み出すきっかけにしていきます。