先代の社長の意志を引き継ぎ設立した
株式会社YANAGI
~社長が会社と社員にかける想いとは~
【来日して飛び込んだ建設業界で出会った第二の父親、社長との出会い】
33年前に母国であるイランより来日し、
縁があって「株式会社柳組建設」に入社しこの建設業界に入りました。
日本語や文化の違いを感じることはありましたが
当時の社長がよく飲みに連れて行ってくれたり、休日も遊びに誘ってくれたり
公私共に助けてくれ、私を息子のようにかわいがってくれました。
そんな社長のもとで自然と仕事を覚え日本語も上達しました。
母国イランでは兄弟が7~8人いるのが当たり前。
家族を大切にする文化がありますが日本も同じなんだと感じました。
社長から教えてもらった日本人の持つ義理人情のスピリット、
それば今の私をつくっています。
*
【社長との突然の別れ、そして決断した新たなスタート】
仕事も順調に進み、会社の中心として活躍してきたころ、
お世話になった社長が他界してしまいました。
2代目社長が会社を引き継ぎましたが、数年経過して様々な事情により閉めることに。
その際、驚くことに取引先のお客様から「仕事があるんだし助けるよ!」
と沢山のお言葉を頂いたのです。
当時従業員も何人かいたので会社の閉鎖に伴い失業に追い込まれてしまうことや
せっかく縁があって出会った仲間と離れることに寂しさを感じ
お世話になった先代の社長の想いを引き継ぎ
「株式会社YANAGI」として新しく会社をスタートすることを決意しました。
今私がこうして日本で仕事をして家族と生活ができているのは
私に日本語を教えてくれて、仕事を教えてくれた社長がいたから。
YANAGIで働いてくれている社員にとって
私もそんな存在になりたいと、今は亡き社長の背中を追い続けています。