日本のインフラを支えて100年。
業界に先駆けて数々の固有技術を開発
創業101年目を迎える当社を支えてきた主力製品は、ボックスカルバートと呼ばれるコンクリート製品です。下水や排水用管路として使用されるほか、大きなものは地下道などにも使用されています。道路の下に埋設されている排水路は、普段目にすることはありませんが、大雨が降った時などは雨水がこの管路を通って河川へ排出されていきます。当社では、このボックスカルバートをPC鋼棒という材料で補強する方法を開発。長年経過してもひび割れが発生しない製品として、さまざまな公共工事で採用されました。
また、当社ならではの工法として「TB(タッチボンド)工法」と呼ばれているものがあります。これは、ボックスカルバートの接合部分に高弾性接着剤(TBボンド)を充填するというもので、各ボックスが柔軟性の高い材料で接合されるため、地震が発生した場合にも、その震動の波に追随して動き漏水などの被害を最小限に食い止めることができます。この工法は、阪神淡路大震災以降、一気に高まった防災需要に応えるために開発されたもの。さらに、当社が主体となってTB工法研究会という協会を設立し、約40社の協会員企業とともに全国展開をしており、近年は韓国・中国など海外でも普及が進んでいます。
当社は先に挙げたTB(タッチボンド)工法研究会だけでなく、日本PCボックスカルバート製品協会、日本雨水貯溜システム協会などの業界団体も設立。その普及のための技術指導を行うとともに、有資格者の育成にも取り組んでいます。このように、先端的製品の開発のみならず、この分野におけるパイオニアとして技術の普及に努めているところに、当社ならではの強みがあると言えましょう。近年では、海外で行われる工事において、当社の製品・工法が採用されることが増えてきています。今後の本格的な海外展開に備え、社内では特許関係の整備も進められているところです。
当社の魅力は、自分の仕事に誇りを持てるところと、自らのアイデア、創造力、そして熱意次第で活躍の場が広がっていくところです。自主性、自発性を備えた人材の登場に期待したいと思います。
<代表取締役社長/狩野 堅太郎>