リバノス(Libanos)はLibertyとChronosを組み合わせた造語です。
直接的に解釈すると、Libertyは英語において獲得された自由を意味しています。
また、Chronosはギリシャ神話における時間をつかさどる神様を指します。
よってリバノスは「自由な時間の創造」といったニュアンスの意味になります。
しかし、どんな言葉も意味が一意に決まるものではなく、広がりを持っています。
私たちがLibertyをどう解釈するかについてお話しする前に
私たちが考える「古き悪しき福祉サービス」または「退場すべき支援者」について
お伝えさせてください。
それは次のようなイメージです。
×威圧的な態度: 利用者さんに対して高圧的で、恐れや不安を与えるような態度をとる
×偏見や差別: 特定の利用者さんに対して偏見を持ち、差別的な態度をとる
×不公平な扱い:利用者さんに対して不公平な扱いをし
特定の利用者さんを厳しく扱ったり、他の利用者さんを甘やかしたりする
×感情の爆発: 小さなことでもすぐに怒りを露にし、利用者さんに対して感情的になる
×自己中心的な行動: 自らの利益や欲求を優先し、利用者さんの意思決定や利益を無視する
×利用者さんへの尊重の欠如: 利用者さんを尊重せず、侮辱的な言動や扱いをする
×支援への情熱の欠如: 支援に対する情熱や熱意が乏しく
利用者さんに対して支援に関する意欲や関心を示さない
×権力の濫用: 自らの権力を乱用し
利用者さんに対して威嚇や脅迫を行ったり、不当な罰を与えたりする
×一方的な支援スタイル: 利用者さんの意見や感情を考慮せず
自分の意見や指示を押し付ける支援スタイルをとる
×コミュニケーションの欠如: 利用者さんとのコミュニケーションが乏しく
関心を示さない、または耳を傾けない
このような福祉支援者や福祉サービスは本来存在してはいけません。
このような傾向は利用者さんたちに不快感や不信感をもたらし
支援環境を悪化させ、福祉サービスの地盤沈下をもたらし、時には人権侵害にもなりえます。
利用者さんと支援者との間に良好な支援環境を構築するためには、上記のような態度を避け
信頼関係を築き、相互に尊重することが重要です。
開設当初より私たちが支援方針として掲げ得てきた「受容と肯定」は
まさにこのような悪しき支援に対するアンチテーゼであり
Libertyの語に集約されていると考えます。
そこで、組織の名称の半分にLibertyを冠しています。
また、Chronosはギリシャ神話の自由の神様です。
サービス提供時間は2時間だけ、休憩時間を入れても1日3時間だけのサービスです。
このため時間に余裕ができ
作業に伴う肉体的および精神的負荷をともに大きく減らすことができます。
※旧来のサービスでは8時間や9時間の拘束が当然のように行われていました
さらに、私たちは利用者さんだけでなくスタッフの時間も尊重しています。
私たちのサービスの営業時間は6.5時間で、残業を禁止しています。
これによりスタッフの心身に余裕をもたらし
その余裕が支援の質を向上するという正のスパイラルをもたらします。
日本のあらゆる労働現場で長時間労働が慢性化しており
それに伴う過労はサービスの質を下げ、事故のリスクを上げてしまいます。
そんな不毛なことはもうやめて、利用者もスタッフも効率を上げて時間を短縮し
時間を有効活用をして社会を良くしていきましょうという考え方です。
内容や質を無視してとにかく拘束時間が長ければ長いほど偉いという
労働に対する旧来のおかしな価値観をどんどん変えていこうという運営思想が
Chronosの語に込められています。
利用者さん、スタッフともにそれぞれの自由が調和の中で存続し共存することを目指します。
個々の自由が繁栄へと波及し、社会全体の繁栄をもたらすことを目指します。
リバノスの語はInnovation(革新)のニュアンスも含みます。
私たちのサービスによって新たに生まれた自由な時間や環境が
新たな福祉の原動力となっていくことを予感しています。