変化をカルチャーに!!
笠間製本印刷をどのような会社にしたいとお考えですか?
これだけ長い歴史を刻んできた会社ですから存続させることが第一だと考えています。つまり、200年企業を目指せるだけの経営基盤をつくることです。ただし、今している事業を頑なに守るだけではダメだとも思っています。そのため、社歴は古いがやっていること、考え方は新しくをモットーに、必要だと思ったことには挑戦していける前向きさと柔軟性のある会社でありたいですね。
とはいえ、社員1人ひとりが広い視野を持ち、会社がどこへ向かうべきか、俯瞰して発想できなければ、見当違いの方向へ向かってしまうかもしれません。そのため、笠間製本印刷とは違う会社、外の世界を知る機会をつくっていきたいと考えています。たとえば、同業他社との人材交を行ったり。M&Aも、そのための一つの手段になるはずです。異なる企業文化を持つ者同士が、同じ方向を向いて働くようになれば、より多くの気づきが生まれるのではないかと期待しています。
社員によく話していることはありますか?
社員全員経営だと言っています。社員全員が経営の視点を持とうということです。売上や経費、利益など経営の数字はすべてオープンにしているのですが、それも自分たちの給与や賞与がどうして今の金額なのか、どうすれば上がるのかといったことを考えることで経営の意識づけになればと、期待しているからです。
また、経営者の視点を持てると事業や日々の業務についても自分事として考えることができますし、コスト感覚も磨かれるはずです。自分の財布で買うと80円しかださないのに、会社のお金だと思うと100円でもいいかなどと考えたことはありませんか? おそらく自分の懐が痛むわけではないという思いがどこかにあるからだと思いますが、社員みんなが同じように発想していれば、どんどん経費は膨らみ業績を圧迫して結局は社員の給与に跳ね返ってきます。おかげさまで、全員経営を繰り返し言ってきたことで、ここ3~4年は物価が上がっている中、原価は少しずつ下がっているんですよ。
社員に期待していることは何ですか?
ずっと当社で活躍してほしいということです。私自ら面接をして入社してもらっているので、辞めたときにすごく凹むんです。やはり寂しいんですよ。大企業というわけではありませんが、さまざまな取り組みをしていますし、事業の幅も少しずつ広がってきています。当社の中にいても、人間力を高められる機会はいくらでもあるとも思っています。
育成は基本的にOJTですが、新入社員には全部署を経験してもらい、製造部長が個別勉強会を数週間行い、面談を行ってから正式配属を決めるなど、適材適所の環境で働けるよう考えてもいます。今後は、人間力を育むヒントになればと、私が良いなと感じた動画を紹介していこうかとも。人が成長するには本人の意識が一番大切ですが、意識のある人間が成長できるためのチャンスと環境は、これからも整えていこうと思っています。
社長の仕事観を教えてください。
社長として自ら率先して先頭を走っていこうという意識は強いですね。怠けている社長についていこうという社員はいませんから。また、社長たるもの会社の業務において苦手なところをつくってはダメだとも思っています。もちろん、各部署の担当者やベテラン社員のようにすべての業務に精通するのは難しいことはわかっています。しかし、製造、営業、ネット通販も一通り経験して、最低限の知識は身につけ、各部署の社員たちときちんと話ができるよう心掛けています。
こんな話をすると仕事ばかりの仕事人間と思われるかもしれませんし、無理しているのではと思うかもしれません。でも、そんなことはありません。人生の中でもっとも時間を使うのは仕事なので、楽しみながらやりたいという思いも強いので。それに、週末は家族と出かけたり、ゴルフを楽しんだりしながらメリハリをつけてバランスをとるようにしています。
最後に応募者へメッセージをお願いします。
私は、何かを考えたり実行したりする際、その判断基準となるものを持っています。それは、、「会社にとって良いことかどうか」、「社員に喜んでもらえるかどうか」です。会社と社員は車の両輪のようなもので、どちらも幸せでなければ、その会社は長続きしないと思っています。だから、社員に喜んでもらえると判断すれば、ときに厳しいことをズバッといったりもします。
ただ、当社の社員はどちらかというとおとなしく真面目な人が多い。それは良いところでもありますが、自分の考えは力強く発信して、周りを巻き込みながら引っ張っていけるようなタイプがすごく少ないとも感じています。そのような環境のカンフル剤となって社内を活性化したい。そんな風に考え、実行できる人財をお待ちしています。