訪問看護従事者に求められる資質は多く、また一人一人に大きな責任が伴います。
在宅の場面では困難なことが多いですが、それゆえにやりがいや充実感、達成感も格別です。
地域医療の発展に貢献してみませんか?
採用の面接を実施した際によく聞かれる言葉が、「利用者さんにゆっくりと関わる時間を持ちたい」ということです。病院であれば医療処置やナースコール対応、施設であれば多数の利用者様への対応などで慌ただしく、一人一人に時間を割いてケアを行う・話を聴くことが非常に難しいという思いはとても共感できます。
一方で、訪問看護では週単位でその方のスケジュールを決めていきます。例えば、週に1回60分提供の方の場合に、その方に関わることのできる時間は一月だと計“240分”となります。1回60分の提供の中で、状態観察、バイタルサイン測定、服薬管理、必要とされる医療処置、不足している清潔ケア、リハビリ、福祉用具の選定や調節、環境整備、身の回りのことに関する情報収集、利用者との関係性の構築、ご家族の精神的フォロー等々。これら全てを限られた時間の中で実施していかなければなりません。一利用者への介入が途中で中断されることは滅多にありませんが、これらを遂行するには相応の準備やスキルが必要とされます。
さらに、訪問看護は基本的に単独でご自宅に訪問します。それは一つ一つの場面において常に適切な判断や選択を求められるということです。私たちは看取りの利用者様が多くいらっしゃるので、必然的に医療度の高い方を診る機会も増えます。その中には難しい判断を迫られる場面も出てきます。
私は、訪問看護従事者にはスキルや経験、冷静さや協調性など多くの資質が求められる職種だと考えています。利用者様からの訴えや要望も様々であるため、コミュニケーションのスキルも重要です。さらには、訪問におけるサービス提供者としての責任もあります。
これらを考慮すると、訪問看護ステーションでの業務は決して簡単なものではありませんし、よくある訪問の“ゆっくりとしたイメージ”とも異なるものかもしれません。
その一方で、訪問の場だからこそ利用者・家族の本当の思いを知ることができたり、病院勤務時は知ることのできなかった気づき、これまでとは違った充実感や達成感を得ることができると思います。「ご自宅で最期を迎えたい」という利用者様の希望に沿いご家族より感謝のお言葉をいただけた時に、初めて感じる・見えることのできるものは医療従事者にとって、とても価値あるものだと思います。
あなたが在宅の分野で働くことを検討されていて、ライズ訪問看護がその候補の一つであったのなら、ぜひ気軽に声を掛けていただければと思います。利用者様がより良い在宅生活を過ごすための一助となれる、新しい仲間に出会えることを楽しみにしています。
統括管理者 松村 智大