その方の「いいところ」「できること」を見つける福祉へ。
●。. 障がい者福祉に “たしざん” を .。●
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限りある時間と人手の中で、利用者様一人ひとりに向き合うのはとても難しいこと。そのため障がい者福祉の現場では、どうしてもその方の「できないこと」に目が行きがちです。でも、あれもダメ、これもダメと指摘するばかりでは、利用者様も職員も心がすり減っていくばかり。そうではなくて、一つずつ「できること」を見つけて “たしざん” していこう。そんな想いから立ち上げたのが、『特定非営利活動法人たしざん』です。
●。. 利用者様の「成長したい」を尊重 .。●
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例えば、当法人のパン工房に勤める利用者様。もともとは短時間の勤務で、新人さんへの指導をお願いしても「どうして私が教えるんだろう?」という反応でした。しかしやがて、彼女が「この法人で利用者から職員になりたい」と思ってくれていることが判明。そこで私は、「あなたにパン工房を引き継ぎたい。だから、色々なことに挑戦してほしい」と率直に伝えました。
その後、とあるバザーに参加した際のこと。その日はパンの製造量が増えるにも関わらず、急きょ私が工房を離れることに。「代表がいないとできない」と不安がる彼女に、「あなたならできるよ。失敗しても大丈夫」と背中を押しました。その数時間後には、彼女から「できた!」というメールが。思わず彼女以上のテンションで、絵文字いっぱいの「おめでとう!!」の返信をしてしまいました(笑)
●。. 100年先も、支えられるように .。●
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こんな風に、これからも彼らの「働きたい」「ひとり立ちしたい」という気持ちに応えたい…当法人の利用者様には19歳の方もいるので、最後まで見届けるには、法人をこの先100年は続けなければいけませんね。そのために今回は、一緒に “たしざん” の福祉を守り、作業所で作る製品の質を高めていってくださる方を募集することにしました。