ケイ山田について
ファッションブランド「バラ色の暮し」を1972年に設立。
レースや手芸的なモチーフの服創りを始める。英国に服作りの素材を求める中、ウィリアム・モリスの庭園からのクリエイションの哲学に触れ、日本でも初となる英国庭園を創ることを家族で決意。英国の本物の庭園文化を紹介するために、英国園芸界を代表する多くの指導者達の協力を仰ぎ、後に英国ランドスケープデザイナーズ協会会長となるジョン・ブルックス氏をはじめ、植物の専門家やバラの研究者など、多くの領域から参画を得る。
1990年、「蓼科高原 バラクラ イングリッシュ ガーデン」を開園し、服創りと庭創りを融合させた創作活動を推進。
2002年に世界で最も歴史と権威のある「チェルシーフラワーショー」最難関のショーガーデン部門に日本人で初めて単独出場し、蓼科のニッコウキスゲの群落をテーマに日本の自然景観をヒーリングガーデンとして紹介。準金賞を獲得し、国内外のメディアで大きく取り上げられる。翌2003年と2009年にも単独出場し合わせて3回受賞という国内では前人未到の記録を達成。2009年の出場時には、英国女王陛下より直々にお褒めの言葉を戴く。
全国6つの公共庭園をデザイン・監修し、英国庭園の普及にも力を入れる。「みつけイングリッシュガーデン」(新潟県見附市)では市の依頼を受け、庭の手入れなどを行う200名を超えるボランティアグループへのアドバイスを継続して実施。6年にわたり見附の子供達に草花と触れ合う楽しさを教える「植育」を行う。
オールドローズやゴールデンアカシア、庭園用のダリアやガーデンシクラメンなど数多くの園芸植物を日本に普及・紹介。2010年から毎年秋に行われるフラワートライアルジャパンにて、花卉生産者の育成や園芸業界のさらなる発展を目指し、園芸植物の推奨品種を選定している。
「ケイ山田のイングリッシュガーデン~庭はもう一つの部屋」(2002年初版 NHK出版)、「英国庭園を広めたパイオニア ケイ山田の美しい庭づくり」(2010年 別冊家庭画報)、近著「ケイ山田のバラクラ イングリッシュ ガーデン四季の花図鑑」(2012年3月 主婦の友社)、「ケイ山田のオールドローズあふれる庭づくり」(2014年3月 集英社)など著書多数。TV番組「ケイ山田の英国庭園便り」(2007年12月~全43回、BS11デジタル)にも出演し、蓼科の庭から英国庭園の魅力を伝え認知を広める。
主宰するケイ山田ガーデニングスクール(全7校)では、英国式の寄植えや庭づくりの指導にあたる他 全国のガーデニングイベント等で講演活動や寄植え講習も行う。
2014年12月15日、ホテルオークラで開催された日英協会年次晩餐会の席にて三笠宮彬子女王殿下より、日英協会賞を授与。