めっき加工は、素材に金属の被膜を作り、素材の本質はそのままに、新たな価値を与える仕事です。
例えば、鉄は強度が強く、加工が容易で、世界中で入手が可能なため、自動車・機械・電器など、多くの製品の部品として使用されていますが、錆びやすいという弱点があります。
当社が主力としている亜鉛めっき処理は、鉄を錆びにくく、耐久性を大幅に向上させる働きがあります。
当社の事業の主力でもある自動車を例に取ると、なんと部品の※7割が鉄であり、錆びに強い亜鉛めっき加工が、塗装が不可欠です。
※出展:スチールビジネス特集 - 自動車用スチールの最新動向 | 特集 | 日本貿易会月報オンライン
https://www.jftc.jp/monthly/feature/detail/entry-630.html
錆びに強い金属としては、アルミ合金・マグネシウム合金・ステンレスなどがありますが、強度に問題があったり、コストが鉄の何倍にもなるため、現実的ではありません。
その点、亜鉛メッキは、歴史があり、安定した技術です。
亜鉛めっきを施した金属は、長くその性能を保ち、資源の有効活用にもつながり、持続可能な社会の実現に貢献しています。
でも、メッキ加工は薬品を使用するので、環境負荷がかかるようなやり方ではSDGsの観点からも望ましくありません。
大宮鍍金工業は、2001年にいち早く川越工場、2005年には大宮本社工場でISO9001認証を取得、また、2013年にはエコアクション21認証を取得するなど、環境に配慮した事業者として、業界をリードする存在となっています。
歴史があり、安定した技術ですが、他に代替技術がなく、自動車工業をはじめ金属を使った製品が存在するかぎり、めっきは私たちの生活に必要不可欠な存在であり続けていくでしょう。