地域にとけ込み、地域からの信頼に応える病院を目指します。
多摩川病院は慢性期医療を提供する病院として、地域の要望に応えるべく、2015年11月のリニューアルオープンに際し合計167床の病棟を再編成して在宅医療を促進・支援する3つの病棟機能の更なる強化をはかりました。回復期リハビリテーション病棟(58床)は脳卒中や骨折などの急性期治療後を受け継ぎ、専門的なリハビリテーションを行って、文字通り患者さんを在宅復帰が可能な状態に回復させる機能に特化した病棟です。地域包括ケア病棟(49床)の役割は、在宅からの多彩な病態の疾患を治療して状態を安定化させたうえで、しっかりリハビリテ―ションも行って、2か月以内に在宅復帰をめざすものです。医療療養病棟(60床)は数か月にわたる長期の医学的管理が必要な患者さんから終末期の患者さんに至るまで、幅広い病態の患者さんに対応可能なことが特徴ですが、死亡退院を除いた半数以上が在宅復帰しています。 いかなる病棟機能であっても、医療が存在する限り求められるのは「診療の質」です。 われわれ多摩川病院の医療チームは『良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない』という理念のもとに、たえず「質」の向上に向けた努力を重ねていきます。「地域包括ケアシステム」を支える良質な慢性期医療を提供するのがわれわれの責務です。