理学療法士 山本裕紀
共同生活援助 グループホームインクル代表
就労継続支援B型 リハスワークあんじょう代表
元々安城の病院で理学療法士として働いていました。理学療法士という仕事は、ケガや病気で
不自由になった身体を回復させたり、動かせるように訓練・指導したりする仕事で、
自分が関わった患者さんが回復していく姿にとてもヤリガイを感じていました。
ところが28歳の時、副腎白質ジストロフィーという病気を発症し、だんだん
下半身が動かなくなってしまって…。この病気は治療も確立されていないので治らないんです。
当時は絶望しましたね。仕事もできないし、まわりにも迷惑かけて、人生終わったと思ってました。
しばらくは何もできずやる気も起こらず、1年くらいは人にも会いたくなかったです。少しずつ人に
会えるようになってきた時に、ある人に言われて過去の自分と今の自分を振り返りながらこれからの
「人生の設計図」を書いてみたんです。理学療法士だった自分が、今は身体障がい者になっている、
もしかしたらこれって意味があるんじゃないかって思えるようになったんです。
そしたら、今の自分だからこそ出来る事があるんじゃないかって思って、逆にやりたい事が
たくさん出てきたんですよね。とにかく地元に貢献したいと思っていました。それでまず始めに
「遊びを教育に」という想いで非営利活動法人アルフィンを立ち上げました。それと並行して、
グループホームや就労支援施設でも働いて経験を積み、2020年にグループホームインクルを立ち上げ、
そして2022年12月に就労支援継続B型施設をオープンしました。まだまだ立ち上げたばかりで
足りない事がたくさんあるのですが、自分の境遇や経験、学んできたことを最大限活かして、
この事業をどんどん良いものにしていきたいと思っています。