新しい風を吹かせるのって、
見聞がある他所から来た人間だと
思うんです。認定こども園 雄武町若草保育所
林さん(北海道大樹町出身)
Q.簡単な自己紹介をお願いします!
A.名前は林と申します。年齢は49歳です。(インタビュー時)
出身は大樹町でして、ロケットとかJAXAの実験基地があるところですね。
保育歴は20年くらいで、一旦保育の現場を離れて、一般の会社を10年程経験して、紆余曲折あって(笑)また保育士をやっています。
子どもは3人おりまして、みんな男の子なんですけど、一番下に小学校3年生の男の子がいて子育て真っ最中です。
Q.家族で引っ越すことに壁はありましたか?
A.42歳の時にこっちに転居してきまして、その当時は上の子が高校2年生と中学校3年生で、
なかなか説得が大変でした(笑)
やっぱり家族は離れるもんじゃないと考えていたので、
まだ親として伝えたいこともあるので、家族みんなで引っ越してきました。
Q.なぜ雄武町に移住したんですか?
A.転職が転機になりました。
十勝で保育所に勤めてたんですが、身分がパートだったんですよね。
その前に自分で会社を経営していたんですが、本当に大変な目にあっちゃって転落人生だったんです。そのときに地獄を味わって、生きることに困って…
そこで自分の人生を見直して、自分はなにができる人間なんだろうと考えたときに、やっぱり保育の仕事に戻りたいと思って。それで前の職場にお願いしたらパートで拾っていただいて。
それを機に現場に戻ってきたんです。
実は、幼稚園教諭の資格がなかったんですが、ちょうどこども園ができる時期だったんで、特例講習みたいなものを受けられて、試験免除で資格が取れたんです。で、幼稚園教諭の資格がとれて、その年に、たまたま求人を見つけて、特別なご縁をいただいたなあという感じです。
Q.保育所はどんな雰囲気ですか?
A.子どもたちがみんな伸び伸びしていますね。
そして子どもたちにしっかり向き合っているなと思います。
先生たちが、それとなしに共通テーマを持っていて「やればできる」というのがキーワードになっています。
先生たちが「そうしよう」と言っているわけではなく、子どもたちにかける言葉の節々に感じます。
それと、管理職がとても素敵です。
所長は、いぶし銀の渋さがあって、かっこいいっすよ!(笑)
一言一言がビシッとかっこよくて、懐深い感じですね。
それと自称コミュニケーションお化けの主任もいて、迷ったことがあっても受け止めてくれて、道を示して下さいます。安心して働けるので、居心地が良いです。
あと、ここの保育所は残業はほとんどないです!
休日出勤もほとんどないです!他の先生がたまにトマトの苗をしまいに~とかあったくらいですね(笑)
Q.雄武町にきて不便を感じることはありますか?
A.もともと地方の人間なので不便を感じることはないですね。
あえて不便をいうならば、やっぱり車はないとだめですね、北海道は(笑)
この記事、都会の方も見ると思うんですが、でかいビルや建物が生活に本当に必要かというと必要じゃないのかなあと思ったりもするので。田舎、いいですよ。
そして、今は手の中に世界と繋がる端末がありますのでね(笑)
あとは…雪じゃないですか!運転も慣れないでしょうし!あと雪かきですよね!さっきやったのに…!ていう(笑)
Q.ここの保育所の良いところを教えてください!
A.海と空ですね!
ここの保育所、園庭が本当に広くてすてきなんです!
北海道でも屈指の広さじゃないかな…?(林さん調べ)
そして海と空の青と山の緑が素敵で、レジャー施設なんじゃないか?ってくらいですね。
Q.雄武町の良いところを教えてください!
A.ホタテが美味しいです!!!!びっくりした!!!!!(興奮)
あと、びっくりしたのがね、地震がないんですよ。
私、趣味がプラモデルなんですけど、今まで地震のたびに落ちてきてたんですが、今はその心配ないです(笑)
日の出岬ホテル!あそこも素敵ですね~~!とても公共施設とは思えないくらい立派です。町民の方は入浴料も安くなります。
Q.移住を検討されている方へのメッセージをお願いします!
Q.人生って色々あると思うんですけど、私、一本の再現ドラマができちゃうくらいどん底まで下がった人間なんです。その当時、仏教園に勤めていたんですけど、そこの理事長(住職に)に辞めるとき言われた言葉が今でも心にあるんですが「すべてのことはなるべくしてなっている」その言葉が、いまここで働いていると、必然のことなんだなあって、縁を感じるんですよね。
今働いている方の中でも、生き方に疑問を感じていたり、現場の在り方や人間関係に悩むことってあると思うんですが、自分が努力しても人を変えることって難しくて、ほぼ変えられないですよね。
でも生き方や場所って変えられるので、色んなことにチャレンジしていくと、掴めるものもあると思います。
私、42歳でこっちにきてますからね!この年齢だからって諦めることないと思います!
それを受け止めてくれる西紋別地区には感謝しています。
もう一つ、大切にしている言葉があって、「土地の人たちは土の人、他所から来た人は風の人なんだよ、その二つが合わさって土地の風土をつくるんだよ」っておっしゃって、感銘をうけました。やっぱり新しい風を吹かせるのって、他所での経験があったり、見聞がある他所から来た人間だと思うんです。
是非、色んな風を吹かせて欲しいです。チャレンジしたい方がいれば、ぜひ来てほしいですね!ここにきたら嘘じゃないってことがわかると思います。
自分らしい保育とか生き方が見つかると思います。みなさん、お待ちしています。