「先生に出会えたおかげで生きてこられた」
―そんな言葉に今日も私は支えられている。
その子が入所してきたのは4歳の時のこと。
それから14年間ずっと一緒に過ごしてきたから、言い出したらキリが無いほど、たくさんの思い出がある。
「今日、こんな授業があってね…」なんて何気ない学校の話をしてくれたり、「友達ができた!」って嬉しそうに教えてくれたり。
ときには宿題をしなさいと叱ったりもして、夏休みは毎年キャンプに行って遊んで。
進路に悩んでた時、初めて将来の夢を聞かせてくれたのは嬉しかったなぁ
そんな子が高校を卒業して、卒園式の日。「先生に出会えたおかげで生きてこられました。
これからも生きていけそうです」と泣きながら一生懸命伝えてくれた。
その言葉は、今でもずっと私を支えてくれている―。
そんな風に、一人ひとりとの関係を温めながら成長を支えていけるのがこの仕事の醍醐味。
色々な事情や理由で入所してくる子どもたちにとって、
私たちは最大の理解者であり、最強の支援者。
安心して生活を送って社会で自立できるように、何よりもまず子どもに向き合い寄り添って、
本当の家族のような存在になってほしいと思っています。