(1)荷主より輸送依頼

北海道中のものを全国へは運ぶために、様々なところから輸送依頼が届きます。
段ボール、新聞紙の原料となる紙製品、米や玉ねぎ・じゃがいもなどの農作物、全国１の生産量を誇る生乳など、多岐に渡ります。

(2)納期・品目・物量など詳細が明記されたオーダー書の確認

(3)集荷・配送先の確認と、日時（集荷日時・配送日時）の確認

(4)トレーラーの確保と牽引トラックの手配

北海運輸が保有するトレーラーを確保し、集荷情報をグループ会社と共有し、牽引トラックの手配をグループ会社に依頼します。

(5)フェリー便などの手配

道外輸送がメインですのでフェリー便の確保は必須となります。トレーラーを載せる船枠の確保は重要業務です。

(6)輸送

苫小牧支社
陸運部 副部長 I氏

Q:入社からの略歴を教えてください

A:2003年4月に新卒で入社し、今まで勤務してます。
入社後、陸運部へ配属となりシステム開発のメンバーとしてプロジェクトに参加しました。その開発経験を活かし、海運部へ異動となり同様の開発を行った後に、陸運部に戻り現在に至ります。

Q:現在の業務について教えてください

A:現在は苫小牧営業所 陸運部で副部長として就業しています。
陸運部の数値管理、メイン営業、メンバーマネジメントが主な役割です。
近場のお客様には訪問し、遠方のお客様には電話で営業をしております。
顧客からお預かりした依頼の詳細を理解しその中で運送ルールなども決まったら、トラックの運転手へ周知していきます。

Q:役職ごとの役割やステップはありますか

A:係長は現場業務が主となります。
課長は配車管理などをメインとしております。
課長からは担当顧客も持っていただき、営業窓口としても業務を行います。
自身の業務はもちろんですが、職責以上の業務を少しずつ業務を割り振りしていきます。
そうすることで全体感をつかみ、役職を上げ、視座の高い業務ができるようサポートしています。

Q:管理職になるために必要なことはありますか

A:陸運部の業務は幅広いです。
営業、配車、資材管理、車検修理、トラブル対応など幅広い業務ですが、いろいろな業務が繋がっていることを理解することが大切です。
また、周りの見本となるように動くことが求められるため責任感を持って、自身から教える立場を目指すことが重要です。

釧路支店
陸運部 釧路営業係長  A氏

Q:入社からの略歴を教えてください

A:北海道出身で新卒で北海運輸へ入社し陸運部へ所属となり、現在に至ります。
拠点は東京⇒日立⇒札幌⇒苫小牧⇒釧路を経験しており1拠点 平均2年ほどとなっております。
陸運部の中でも、拠点によって役割や業務、貨物が違うため幅広い経験をすることができていい経験が積めていると考えております。

Q:入社の決め手はどのようなことでしたか

A:物流は社会のインフラであり、必ず無くならないものと思ったことです。
また、親会社が川崎汽船ということもあり、陸と海運と物流を見れることを魅力に感じたため入社を決めました。

Q:現在の業務について教えてください

A:現在は釧路営業所 陸運部にて係長を務めております。
荷主企業からのオーダーを引き受けるところからスタートし、集荷依頼、フェリー会社の手配、さらに配送依頼まで一気通貫で担当しております。
この事務所では北海道から本州へ輸送する案件が多いため、フェリー会社の手配や本州での配送依頼も発生します。
品目としては農産物や牛乳が多く、専門の車両や輸送管の管理が重要となっております。温度管理や荷姿の確認など、物流のリアルを見ることができる業務です。

Q:業務で大切にされていることはありますか

A:自分一人で完結する仕事ではなく、様々な関係者がいてできる仕事と認識することです。
トラック・フェリーと関り、さらに車両の管理、修理など1つの案件に関わる方が多いため皆さんと協力しながら進めるということを大切にしております。

Q:業務の魅力を教えてください。

A:世の中のトレンドをいち早く見ることができます。
例えば、鉄骨の配送が多くなっているとこが見えれば開発が進むことなどが見えますし、農作物の物流が少なければ不作ということも察知できます。見たことがない品目であれば新商品なのではないかなど、物流に関わることで見えてくることはあるのは魅力的です。
また、物流は国のインフラであるということです。また国民生活のライフラインを支えるといったやりがいを感じることができます。

日立営業所
陸運部 日立営業所長 F氏

Q:入社からの略歴を教えてください

A:中途で入社し、現在16年目となっております。
前職は、農業系の大学を卒業し、農業法人に入社し農業に携わっておりました。
25歳で転職・入社し現在に至ります。
20代～30代前半までは配車業務を中心に行っていました。
配車業務を行ううちに、お客様との接点も増え、営業業務へシフトしていきました。
そのうち数値管理も任せてもらうようになり、現在日立営業所の所長として就業しています。
転勤も経験しており、釧路、札幌、東京、そして現在の日立となります。

Q：北海運輸へ転職を決めたポイントを教えてください

A:農業での経験が活きるのではと考えたためです。
転職活動をしている際、最初は札幌の市場とか、農業系の機械の販売を見ていました。
求人を調べる中、北海運輸の求人を見てみるとジャガイモや玉ねぎの輸送をしていると知りました。
それがきっかけで応募し、内定をいただきました。
最後には家族にも相談し、北海運輸が一番良いとなり入社を決めました。

Q:日立営業所の特徴を教えてください

A:日立営業所は飲料の輸送が多い営業所となっています。
水はもちろん、ビールやジュースなどを北海道へお送りしています。
また、紙の原料である古紙の輸送も多い営業所となっています。

Q:入社してよかったことはありますか

A:物流のすごさを知ることができました。
現在、飲料の輸送をする機会が多いのですが自動販売機にて販売されている商品の値段は全国大きく変わりません。
これはメーカーの努力ももちろんありますが、物流の最適化が貢献している部分もあると考えています。
日本全国にしっかりと届けられていることはやりがいとなっています。

苫小牧支社
海運部 船舶代理店 課長代理
S氏

Q:入社からの略歴を教えてください

A:前職は金融・保険系の企業にて勤めており、中途採用にて北海運輸へ入社をしました。入社して9年間、苫小牧営業所にて海運の船舶代理店業務に従事しています。

Q:現在の業務について教えてください

A:船舶代理店としての業務とコンテナ船の中の代理店としての業務があります。苫小牧から出航時、入港時に様々な許可が必要となるのでそれを取得する業務となります。
また、外国からの船を苫小牧に入港させるための手続き（税関、検疫等）を行う際に外国からの船員は港にて滞在することとなります。その滞在している外国の船員の方たちの生活のフォローも業務の一つです。

Q:業務で大切にされていることはありますか

A:大きく二つあります。
1つ目は業務平準化です。様々な業務がありますが、ある業務が一人しかわからない状況になると、その方だけ忙しくなってしまうことがあります。
そうならないために、いつ何を聞かれても同じことを答えることができるようにしています。
2つ目は、船舶代理店業務にて外国の船員の方が苫小牧に滞在する際に、その方々が過ごしやすい「家」のような環境を用意することです。
以前の上司からの教えで、文化などが違う方たちの立場になって仕事をするように心がけています。

Q:業務の魅力を教えてください。

A:語学を使って仕事ができることです。
私自身、海外留学も経験し英語を使った業務を行いたいという希望がありました。現職では英語を使って、様々なコミュニケーションを取ることができております。

苫小牧支社
海運部 通関 S氏

Q:入社からの略歴を教えてください

A:北海運輸へ入社しておよそ半年が経過しました。
前職は東京の樹脂メーカーにて営業職を経験しました。
3年半務めた後に、地元北海道に戻りたいという思いと、海外に関わる仕事でかつ専門性の高い業務を行いたいと考えた結果
通関業務をやりたいという思いから、北海運輸へ入社を決めました。


Q:現在の業務について教えてください
通関の業務とカスタマーサポートの業務と2つ担当しております。
通関は、様々な機関への届け出を出す必要があります。それは荷物の品目によって多岐にわたります。また、海外からの食品などでは検疫などもする必要があります。例えば冷凍サーモンが来たら、そのサーモンに病気がないかのチェック、法令に則った書類を作成し、税関の許可をとったりなどです。
わからないことがある場合は過去の事例を参照したり、周りの先輩に聞いて適宜解決している状況です。
カスタマーサポートとしては、顧客とのやり取りで配送日のスケジュールの調整など業務は多岐にわたります。

Q:業務で大切にされていることはありますか

A:社内外のコミュニケーションを大切にしています。
荷物が運ばれてくる際に、自身一人ですべてできるわけではありません。
自身の持っているボールをなるべく早めに次の人へ渡すこと、
さらに、様々な業務が並行して動いているため、一つ一つに集中して取り組みミスをしないことなどがあります。

Q:今後のキャリアはどのように考えていますか？

A:通関士としてプロであり、スペシャリストを目指したいです。
現職にて尊敬している方は、通関士として、かなり広く知識経験を有している方です。
3年で1人前とも言われいますが、品目の変化や輸送方法、申請の区分など一生勉強が必要だと考えております。

Q:北海運輸の魅力を教えてください。

A:入社して半年ではありますが、非常に温かい会社だと感じています。
雰囲気もゆったりとしている部署ですので、安心して働くことができています。
苫小牧という土地も最初は不安でしたが、住めば都で現在は心地よく過ごしております。

苫小牧支社
海運部 船舶代理店 K氏

Q:入社からの略歴を教えてください

A:北海運輸は新卒で入社し10年目になります。
入社時、苫小牧に配属となり輸出に関わる業務を経験しました。
その後、釧路で1年、札幌で2年と輸出入に関わる業務に関わっておりました。
現在は、同じく苫小牧に戻ってきて業務は輸入・船舶代理店の業務を行っております。

Q:現在の業務について教えてください

A:現在は船舶代理店の業務を行っております。
日本から外国へ出す貨物の配送・通関、外国からくる貨物の通関・配送業務がメインです。
書面にて英語を使う機会も多いのですが、翻訳も活用しながら業務を行っております。

Q:業務で大切にされていることはありますか

A:タスクをしっかりと管理し、相手先のことの先の先まで考えて業務することです。
いろいろな関係者がかかわっている業務で、フレキシブルに動くことも多分にあります。
天候の状況や積み荷の内容によって、いつも同じというわけにはいきません。
そのため、タスクをしっかりと管理し前もって業務を行い、天候などの不測の事態が起きたときに、余裕をもって対応できるように心がけております。

Q:転勤や異動などを経験してよかったことはありますか

A:いろいろな業種・いろいろな方たちと話す機会があるのはいい経験かと思っています。
気さくな方が多いですし、海運に関わる様々な業務に関われたことは良かったです。

Q:北海運輸にいる方の特徴はありますか

A:真面目で責任感がある方が多いと感じています。
一つ一つの業務に真剣に取り組み、適当にやる方は一人もいません。
荷主からの依頼を何とか完遂しようと業務に取り組む方ばかりです。

札幌営業所
海運部 通関士・課長代理 H氏

Q:略歴を教えてください

A:北海運輸は2社目で2017年に入社し、現在7年目となっております。
1社目も物流の企業に入社し7、8年ほど勤務しました。
元々海外に憧れがあり、海外と関わる仕事がしたいと思っておりましたが、就活開始時は通関や物流業界というものを知りませんでした。
会社の説明会などで物流の仕事を通して海外と関わる業務ができることを知りました。
当社に入社以降、札幌の勤務を続けており通関として外国貨物の取り扱いをしており、通関の事務処理、通関士としての書類審査・チェックを行っております。

Q:具体的な業務内容について教えてください

A:札幌海運部にて通関業務を行っております。
札幌は輸入がメインのため、アジア圏から南米圏まで様々なお客様とのやり取りが発生します。
一般的な貨物は2週間くらいの船便ですが、場所によっては3か月くらいかかる船便もございます。
取扱品目の7割は食品（水産物、畜産物など）となっており鮮度や品質を考えると迅速にかつ正確に業務をすることを求められています。
例えば活ウニなど生きたまま輸入されてきます。
通関業務によって時間がかかりすぎてしまうと、鮮度が落ちてしまいます。
いかに活かしたまま輸送するか、かつ正確に申請、書類の提出をするかが重要です。

Q:業務で大切にされていることはありますか

A:関係各所との調整力を大切にしております。
もちろん、業務上の知識は大切ではありますが、関係各所との調整力をより大切にしております。
一つの案件でも様々な登場人物が出てきます。様々な方面とのやり取りが発生するので調整力が必要になってきます。
物流業界は「運ばれてくる」のが普通であるため、いろいろな方と協力しながら、交渉しながら案件を推進しております。

Q:部下の育成や教育にて大切にされていることはありますが

A:こちらから声をかけることを大切にしております。
当社は、少しづつ業務を任せてやってもらうことを繰り返すことで業務を習得してもらいます。
新しいことにチャレンジする際にはわからないことが随時出てくるかと思います。
その際に、聞きやすい雰囲気を作ることも重要で意識をしておりますが
こちらから困ったことがないかを聞いた方が、話しもしやすいこともあると思うのでこちら側から声をかけることを大切にしております。

■食品：野菜
北海道産のニンジン・玉ねぎやジャガイモなど、その他食料を北の大地である北海道から本州へ輸送します。

■食品：生乳
特に釧路付近では生乳の輸送が多く発生します。温度や品質を保ちながら、乳業工場へ輸送します。

■紙製品
紙ロールを輸送します。直径数ｍと巨大なので、クレーンやフォークリフトによって積み込み、様々な輸送先へ運びます。

■木製品
製材や合板といった北海道内で生産された建築材料を輸送します。

■トラクターヘッド
グループ会社の車両となります。輸送先や輸送スケジュール、品目によってシャーシと組み合わせることができます

■平ボディ車
20t以上の積載ができるシャーシに、トラクターヘッドを組み合わせ輸送します。クレーンで物の積み下ろしができるため鉄骨・建材など重量物輸送に適しています。

■生乳シャーシ
生乳タンクを運ぶためのコンテナシャーシです。輸送間の管理も重要となってきます。

■ウィング車
荷台の上部が上下に開閉するシャーシです。フォークリフトにて貨物を積み下ろしできるため、倉庫間での輸送などに適しています。

■札幌本部
本社機能を有する事務所です。

・経営統括部
・札幌陸運部：法人営業機能がメインの部署です。
・札幌海運部：小樽・石狩の通関業務を主に行っています。

■苫小牧支社
北海運輸 最大規模の事務所となります。北海道 最大の港を有する苫小牧にて、北海運輸最大の物流拠点となっております。

・陸運部：北海運輸最大の陸運拠点です。物流管理はもちろん、営業も行います。1000台のトラクターを有しているため、車輌整備なども苫小牧のミッションとなります。
・海運部、通関：北海道内最大の港を有する苫小牧での通関業務を行います。

■苫小牧 倉庫
北海運輸 最大拠点で倉庫業務もございます。
第1倉庫から第8倉庫まであり定温の役割もあります。
さらに製材倉庫もあり、様々な品目の保管を行っています。

■釧路支店
北海運輸 創業の地となります。道東地区の物流を担っている支店となります。

・陸運課：道東地区の陸運を担っております。生乳は釧路がメインとなっており、北海道から本州へ生乳を届ける最前線となっています。
・海運課：道東地区の海運を担っております。
釧路港という重要港湾の通関業務を行っております。

■東京支社
東京支社は営業がメインとなる支社となります。
また地方の日立、富士、大分営業所の取りまとめをしている支社でもあります。

・陸運部、海運部、国際物流室：営業がメインの部署となります。大手物流企業や大手メーカーの物流子会社などに営業を行います。