私は治療家として、
色々な患者様と関わりを持ってきました。
中でも、身体的障害を持った児童の施術に関しては、時にこちらが思った以上の効果を上げるときもあり、
いつしか障害を「治す」「治せるんではないか」
と思うようになり、
再生医療や栄養学も学び
施術に取り入れてきました。
しかし、良くなる事はあっても障害そのものを取り除くことはできませんでした。
そんな時に、
ある障害者のスピーチを聞く機会がありました。
彼女は壇上で満面の笑顔で話をしていました。
「今春、無事に就職する事ができて、
初めて給与明細をもらいました。
その中身を見た時に嬉しくて嬉しくて
仕方がなかった。
給与明細の欄に、税金がひかれていました。
私はこれまで社会の皆の税金やそこに関わる人々のお陰で生きてきました。
そんな私が初めて納税をできた事、
自分自身が支える事のできる人間になった事が
嬉しくてたまりません」
そのスピーチを聞いた時に、
障害って何だろうと考えるようになりました。
障害児として育った彼女は、一般就労を果たし、
納税者となり、笑顔をもって日々を
生活されています。
それは、目が悪い人が眼鏡をかけるように、
少し何かで補てんするだけで、
別に普通の人ではないかと感じました。
今まで、障害を治すというような考えを
持っていましたが、障害を治すのではなく、
障害者をなくす、
減らす事はできるのではないかと。
「働く事は生きる事」
私は障害を持った方でも、しっかりと就労自立にむけた取り組みをなるべく早い段階から行う事で、
スムーズな就労へむけての
支援ができると確信しています。
当法人の理念は
「あふれんばかりの想いで、
明日への扉を開きたい!」
そのこだわりの中には「想像と創造」があります。
私が尊敬する方の言葉の中に
「なければ創ればいい」
という言葉があります。
一人でも多くの障害児と言われる児童が、
働き手となり、納税者となり、
共に未来に向かって社会を構築していく、そんな社会の実現の為に、
「児童発達支援」「放課後等デイサービス」「相談支援事業所」「就労移行・継続支援」の
複合福祉施設を創りました。
特定非営利活動法人さくらプラス
理事長 末永伸吾
地域の目標である「福祉の理想郷」にむけて、共にセーフティーネットを創っていきましょう。