草莽崛起
創業した頃の私は、貧しさを憎み、金儲けをして、
贅沢な暮らしを手に入れるんだと思い、願い、行動していました。
ですが、なかなか、うまくいきません。
悪戦苦闘するなか、相次いで父、母を亡くしました。
この両親の突然の死は、何のための人生か、
誰のための会社かを沈思黙考するきっかけとなりました。
そして、自分のためだけの人生という見方ではなく、
関わりをもつ多くの人々に生かされていることに感謝し、
それをどういう形で還していくのかが重要だと思い至りました。
企業の目的は、顧客を創造することであるとドラッカーは言います。
利益追求は、企業存続の条件にすぎないと。
つまり、発展存続できる利益をもたらすことのできる価格で、
必要とされるサービスを提供し、もっと素晴らしいサービスを追求し続けることで
新たな顧客を創造しなければなりません。
その考えを社員全員に伝え浸透させなければならないと思い、理念を作成いたしました。
毎朝、始業朝礼で唱和を続けていますものの、
理念の浸透はまだまだ途上ですが、
草莽崛起(そうもうくっき)の精神で、
若い世代の人達に今後も継続して伝えていきたいと思っております。