ちょっと、いやかなり長いけど将来の選択肢と考えて読んで欲しい。生涯にわたり稼げるスタイリストになってほしい弊社の想い。
美容師は、技術職です。
例えば5,000円の技術を一日10名こなし30日働いても150万/月の売上です。
12,000円の技術で7名であれば22日で180万/月をゆうに超えます。確実に指名も付いています。
(※弊社では正社員で指名増加→業務委託移行も可能)
身体が資本の美容師にとって、お客様にご納得いただける技術力は、社員としているにしても独立するにしても個人事業主として働くとしても将来設計に重要です。
技術の無いプログラマーが下請けで独立し、一時の生活向上をしても、その後収入は上がるでしょうか。年齢を重ね、以前ほど数をこなせなくなったら?
今流行りのメニューの特化型サロンであれば、競合が増えた際にどうなるでしょうか。
これは脱毛サロン、肉専門飲食などでもみられた光景です。
脱毛サロンは当初100万の単価から、市場としてはいまや初動は1,000円以下、成約でも10万を切るサロンも多いと言われる状況です。
セットサロンも増えすぎた後、参入企業がぐっと減り一時期のエクステサロン、カラー専門サロンも同様でした。その時になってFC傘下のオーナーの悲鳴を何度も聞きました。
これは実際に起こってきた出来事です。
上手く切り抜けた企業側は利益をプールし、時代に合わせる事業へシフトチェンジするため痛みはなく、ビジネス的にはそれが正しい姿でさえあります。
しかし、メニュー特化型で働く人は、知らずそれのみに特化していきます。今どきの美容師がセットをしなくなってきたので、セットが遅い人が多いというようなものです。特化型だけ続けてなんでも月並みにできる技術が保てるほど甘いものではありません。
にも関わらず「酸熱トリートメント」「赤味消しカラー剤」のように結果が、一定以上期待できる薬剤も登場します。「出来るだけ多くのサロンが特化型並みのサービス提供ができる」ように進化します。
では、10年先、もっと先まで生涯において従業員が困らない選択肢を与えることができるものは何か?
何にでも通用するように「王道のサロンワークとしての技術からは逃げない」事です。FURUSHOから独立した元従業員は堅実に黒字サロンを何年も経営しています。彼らは技術者としても教育者としても優秀だからです。だから人と組織を育てることもできます。アイデアに幅があります。今、世間で成功している美容師オーナーは、実は特化サロン出身者ではありません。派生するアイデアにはその基礎が要ります。ビジネス領域で経験を積んだ人か、マーケティングで積んだ人か、技術や風習で経験を積んだ者かのいずれかです。楽で人を集めた先には何も残りません。
マーケティング方法などに興味をもつ若い方も多いと思いますが、「自信をもって勧めることが出来る」という効果は実際にはとても大きく、マーケティングで成功した美容師の多くは技術はある程度理解していることが必須です。
お客様を納得させるにはそのバックボーンが必要です。
流行りには終わりがあります。ビジネスモデルのライフサイクルは存在します。
私たちもFURUSHOというブランドは最盛期を迎え、その時の人員の限界以上に肥大し過ぎた後、落ち込んだこともあります。
しかし今の運営会社に高い技術力を買われ、今や再度店舗数を増やす側になりました。
私たちは美容師を愛しています。
ビジネスモデルの踏み台に駒のように
使い捨てられていい美容師など存在しません。
彼らは数字ではなく人です。
本当に従業員のキャリアを想うのであればこそ、
最新のスタイルにこだわりたいのであればこそ、
提案力=マーケティングの発想を身に付けさせたいからこそ、
王道の技術、「カット」にこだわりたいと考えています。
(※↓写真は企業イベント時の舞台裏の様子)