技術部 取締役部長 40代

―これまでの経歴を教えてください
 高校を卒業して大工になってから、弊社に入社しました。弊社にきてからは25年以上になります。

―入社のきっかけは？
 もともと、ものづくりが好きだったのと、姉の紹介があったことがきっかけです。

―業務内容を教えてください
 主に業務は2つで、新しく設備を設置する「現場」と、修理やメンテナンスをする「サービス」になります。現場は複数人、サービスは大抵1人で行くことが多いですね。
 未経験の方は、まず現場で一緒に作業してもらいます。基本的なことを覚えてもらって、いずれ一人でサービスにも行けるようになる流れですかね。3年くらいで独り立ちしている人が多いかな。

―仕事で必要なことは？
 スピードですね。スーパーの開店時間などで現場の作業時間には限りがあります。制限時間内に絶対終わらせないといけないんですよね。短時間でどれだけ丁寧に妥協せず仕事をするかを意識しています。
 新人には、まず現場のスピード感を覚えてもらいたいです。

―現場とサービスの割合はどのくらいですか？
 サービスが主で、メンバーが常にそれぞれ何件か受け持っています。現場は、月に数件あることもあればないこともあります。

ー現場の場合、夜勤になると思うのですがどんな動きになりますか？
 現場が21時から作業スタートだとすると、18時からはみんなでごはんを食べに行く、20時までは休憩して、20時30分から準備する流れですかね。もちろん、それぞれで過ごすときもあります。 作業時間開始までは自由に過ごせています。
 夜勤のほかに、24時間対応なので、夜間当番があります。必ず1人は事務所に残って電話がきたら対応しています。
 夜勤と夜間当番はシフトで平等に割り振られていて、誰かに偏ることはないです。夜間当番については、新人は1人で修理できるようになったら入ってもらうことになりますね。

ー新人に期待することは？
 その人のレベルに合ったことを任せるようにしているので、焦らず成長していってほしいですね。資格を無理に取らせたり、難しいことを押し付けたりはしないので。
 現場では、時間制限がある分、黙々と作業しています。毎回、丁寧につきっきりで教えてあげられるわけではないので、現場では動きを見てもらって、作業後にたくさん質問してもらえるといいかもしれません。
 いずれは、工夫するところとか、自分なりのやり方を見つけてもらえたらいいですね。それぞれのスタイルがあると思っているので、必要なことは伝えますが、あまり口出ししないようにしています。

技術部 係長 50代

―これまでの経歴を教えてください
 大学を卒業してからは保険会社に入社したあと、設備系の仕事をしていました。弊社には、前職の仕事で手伝いにきたことがきっかけで入社しました。今年で13年目になります。

―設備系ですと、前職と似ている部分もあるんでしょうか？
 似ていますが、弊社の仕事は自分で考える部分が多いです。前職は依頼されて作って終わりでしたが、弊社はメンテナンスもしているのでお客さんと長くお付き合いが続きます。
 成果物は同じようでも、施工する人によって工程ややり方が違うんですよ。細部にこだわりがあったり、よりきれいになるように工夫する少しの違いで仕上がりが変わってきます。お客さんが納得するよう自分で考えられるところが、自由で楽しいですね。

―長くお付き合いがあるんですね。お客さんとの関わりは濃いのでしょうか？
 そうですね。お客さんに会って、話を聞いて、報告するまでが仕事なので、コミュニケーションを取る機会はあります。自分で施工して、自分で報告する分「適当な仕事はできないな」と気が引き締まります。
 お客さんが身近なので、仕上がりを喜んでもらえたり、褒めていただけるとやっぱり嬉しいですね。

―24時間、365日営業で対応されていますが、お休みはどのくらいでしょうか？
 金土日のどれかで休むようにシフトが組まれています。全体で話し合って繁忙期でなければ「今月連休を取ろう」とよく決まります。今年のお盆は5連休くらいになりました。
 事前に伝えたら希望日に休みが取れますし、難しかったらみんなで何とかしようとする雰囲気がありますね。先輩が休まないと後輩が休みにくくなるので、全体で平等にしっかり休むことになっています。休みに関しては不満がないですね。

―休みを取る連帯感がすごいですね。このほかに、会社ならではなことはありますか？
 会長が、おせち、クリスマスはケーキ、頻繁にお寿司や焼き肉などの外食に連れて行ってくれることでしょうか。会長は「従業員がいて、うちの会社があるんだ」とよく伝えてくれています。
 いただける度に頑張ろうとやる気がでますね。

―仕事の中でやりがいを感じる瞬間は？
 お客さんとのやりとりですね。初めは「壊しに来たのか～」とお客さんから冗談を言われていたんですよ。
 初めて一人で行ったサービスの現場はわからないことだらけで、先輩に電話で助けてもらいました。一生懸命になると、作業の糸口が見えてくるんですよ。苦労した一人の現場は今でもよく覚えています。
 今では「ずいぶんできるようになったな」と声をかけてもらえるようになりました。入社してからとった資格や、基礎的な知識のおかげでもありますね。

技術部 係長 40代

―これまでの経歴を教えてください
 当時付き合っていた人と結婚しようとして高校を中退しました。それからはアルバイト期間を経て、内装屋、電気工事業の2社を経験しました。弊社に入社したのは、32歳の時でした。

―決断力がありますね！なぜ転職しようと思ったんですか？
 家族との時間を増やしたいと思ったからです。弊社でも出張はありますが数日間ですし、繁忙期を除けば早く帰れているので家族との時間がとれています。

―仕事内容はいかがですか？
 入社してからかなりの知識量が必要だなと思いました。幅広い製品を扱うので、お客さんに聞かれた時に必ず答えられるように毎年1つ以上の資格を取得をしています。
 弊社は、冷蔵・冷凍設備が専門ですが、お客さんには専門外の設備の不具合で呼ばれることもあります。専門外だとしても弊社で対応できる分は対応するし、難しい場合は専門業者を紹介しています。
 お客さんにとって、設備系で不具合があれば”タナカ冷機に電話をかければ大丈夫”だと思ってもらえることを目指しているんですよね。

―毎年1つ以上の資格はすごいですね。なぜそんなに勉強するんですか？
 経験プラス知識で、説得力がある対応をしたいと思っています。30代前半の未経験で入社したこともあって、経験を重ねるにも時間がかかってしまいます。その分を知識でカバーしたいです。
 次の世代として、現在の先輩世代が持っている技術を身に着ける必要があると感じているので、少しでも頭が柔らかいうちにインプットしておこうと思っています。
 あとは、何よりもタナカ冷機の看板を汚さないようにという気持ちが強いのかもしれません。弊社は、365日、24時間対応で、他の会社が専門外だと断る場面でもお客さんに寄り添う会社です。そこが他の会社に負けてないところかなと思っています。
 その強みや技術面の強さを次の世代でも受け継いでいけたらと思っています。

―仕事に対する原動力はどこからきていますか？
 先輩方の後をしっかり受け継げるようにという気持ちと…来年家が建つことですかね(笑)いい意味で自分にプレッシャーをかけています。
 弊社に入社してから資格の勉強も積極的になりました。お客さんに頼りにされているので「この知識も必要だな」と気づくことが多いんです。
 試験の3ヵ月前くらいになると夜中まで勉強していて、期間中はまだ3歳の娘にも「今日も勉強するの？」と言われます。「学生時代に勉強してこなかったから今頑張っているんだよ」と娘には言い聞かせています(笑)