名もない一薬局が昭和62年に千葉県市川市に開局いたしました。
それから29年、その歴史を振り返り思うことは、
地域の皆様や多くの方々からの温かいご支援に対する感謝の念です。
その間には様々な大変な時期がありましたが、
地域の活動においてご支援をいただけたり、
中国からのお医者様との出会いがあったり、
素晴らしい薬剤師の方たちや鍼灸師の方たちとの出会いがあったりと、
本当に多くの方々の協力があり現在の誠心堂薬局があるのです。
最近では中医学や中医美容の普及に対する活動が認められ、
出版社やラジオ、テレビ局などのメディアからの
取材、原稿依頼などを受けることも増えてきました。
地域に対する益々の責任の大きさを感じつつ、
今後ともお客様との出会いの中から学んだことを地域の皆様へ、
さらには全国の方々へお伝えできるよう日々努力してまいります。
皆様と歩む誠心堂薬局を今後とも宜しくお願いいたします。
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私が中医学と出会ったのは20年以上前に遡ります。当時、西洋医学による治療の際、病気に対し薬を選ぶという 形に捉われることにより、そこで悩まれている患者様の心に対してどこか不足しているものがあるように感じていました。ちょうどその頃に中医学(中国漢方医学)と出会ったのです。中医学の素晴らしさは「人を診て病を診る」ところにあり、病気の人の体と心の状態を診てそれにお薬を合わせていくというオーダーメイドの治療なのです。同じ病名でも体質が違えばお薬が変わるのです。まさしくこれから必要とされる医療なのだと確信しました。
それ以来、中国にて北京中医薬大学や上海中医薬大学など中医学のトップレベルの場において研修を積み重ね、また、素晴らしい先生方とお会いすることもできました。
そして、私の考えに賛同してくださった先生方を招き、誠心堂薬局では現在21名もの中医師(中国における漢方医)の先生方に漢方アドバイザーとしてのお力添えを頂くまでになったのです。
ところで中医学を学ぶうちに、ふと気付いたことがありました。中医学の中には漢方と鍼灸とがあるのですがその本場中国におきましても一人の患者さんに対し、漢方薬、鍼灸のそれぞれ良いところを生かした治療を合わせて行うというのは残念ながらほとんど行われていないのです。私はどうしても、この素晴らしい中医学の両輪である漢方と鍼灸双方の力を最大限に生かした治療が受けられる場を作りたいとの思いが募り、現在の漢方薬局・鍼灸治療院併設型の店舗 漢方館(銀座店・浅草橋店)を開局しました。今後さらに、首都圏を中心に展開してまいります。
誠心堂薬局はこれからも本物の中医学を追求し、その素晴らしさを皆様にお伝えしていきたいと考えます。
2012年6月1日
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漢方薬局とは漢方薬を扱う薬局のことではありますが、その中にあっても生薬を専門知識の基に使い分け、漢方薬の効果を最大限に引き出すことができる“煎じ薬”を扱う専門性の高い本物の漢方薬局を目指すべきだと私は考えます。生薬には様々な種類がありますが、中には一つの生薬に5つもの薬効を持つものもあります。さらにその組み合わせによって薬効は変わったりもします。そういう面で非常に深い専門知識を要求されるのです。しかし、実際にそれらの知識全てを教えてくれるところはありません。誠心堂薬局ではこれまでの経験と人脈を生かし、本場中国での上海中医薬大学での研修などを含め5ヵ年に及ぶ中医学の教育カリキュラムを組み、薬剤師・鍼灸師を育成する教育プログラムを実施しております。また、“病は気から”とも申しますが、外見はなんともなくても内面にストレスを抱えていると体に影響を及ぼし、病気となります。病気を治し健康を維持するためには心の病にも眼を向けなければなりません。これらに対して誠心堂薬局ではヘルスカウンセリングとコーチング専門の講師を招き、それぞれ2ヵ年に渡り毎月の研修を必須としています。誠心堂薬局はお客様に愛を持って接し、お客様の心と触れ合い、お客様の健康を考え、お客様の感謝の言葉を最高の糧とすることを社是としております。皆様の健康の役に立ち皆様が笑顔で暮らせるよう、安心で安全な医療を提供し続けていくため、より専門性を高め追求し続けていく漢方相談薬局でありたいと考えます。