日本製紙は、木という資源を余すことなく活用する事業展開をしています。環境に優しい木という資源を活用することで、持続可能な社会の構築を実現するとともに、世界の人々の豊かな暮らしと文化の発展に貢献しています。
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紙・板紙事業
<なぜ取り組むのか>
日本製紙の創業事業でもある紙事業において、これまで高品質な紙を安定供給してきました。時代とともに変化するニーズに対応し、文化・産業・人の暮らしを根底から支えるために、紙事業のさらなる発展を目指しています。
<主な取り組み>
これまで培ってきた製紙技術や知見を活かし、「伝える・拭く・包む」の各用途において、生活の快適性を高める製品を提供しています。国内シェアNo.1の洋紙をはじめ、板紙などの各製品は、生産・販売量と品質で国内業界を牽引する立場にいます。
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パッケージ事業
<なぜ取り組むのか>
近年、海洋プラスチックごみ問題がクローズアップされており、パッケージ製品は環境配慮型の素材を求められています。これまでも再生可能な紙製のパッケージ製品を提供してきた日本製紙は、環境問題解決に貢献するため、当事業に注力しています。
<主な取り組み>
紙パックと呼ばれる「液体用紙容器」を、「カートン」「充填機」「メンテナンス」の三位一体で提供しています。また、高い品質・衛生機能を持ち、デザイン性にも優れたパッケージ製品を生産・開発しています。牛乳パックや紙コップなどに代表される「紙」を素材としたパッケージはもちろん、バリア性を備えた製品など、さまざまな機能を持った新製品の取り組みを進めています。
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ケミカル・新素材事業
<なぜ取り組むのか>
木質資源を無駄なく利用するために、木質資源の新たな可能性、活用に向けた研究に取り組み、環境に優しい新素材を開発してきました。
高機能かつ環境負荷の小さい素材を実用化することで、人々のより豊かな暮らしの実現に貢献しています。
<主な取り組み>
木質資源を多様な素材へと活かす技術、紙づくりで育んだ塗工技術を使って、化成品を製造・販売しています。たとえば、レーヨン、ビルのコンクリート、食品、車の塗料、液晶ディスプレイ用フィルムなどの身の回り製品の原料として使用されており、日常生活を支えています。
新素材では木の繊維をナノレベルまで細かくしたセルロースナノファイバーのような新たな素材の研究・開発を進めています。研究・開発にとどまらず、サンプリングや技術営業も行い、ニーズの提案・活用シーンの開拓にも取り組んでいます。
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エネルギー事業
<なぜ取り組むのか>
長年、製紙過程で生まれる副産物を燃料として活用する自家発電設備を保有し、工場内で使用する電力をまかなってきました。国内電力環境の変化や再生可能エネルギー導入への関心の高まりを受けて、2010年代から事業として本格的に注力しています。
<主な取り組み>
既存発電設備を利用し、木質バイオマスを活用した電力を供給しています。また、工場内で太陽光発電を実施したり、CO2発生量の低減に有効な新規固形バイオマス燃料の開発をしたりしています。